階級別 ライト レジェンド

至極のレクイエム/ジェルボンタ・デービスVSユリオルキス・ガンボア

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かつてユリオルキス・ガンボアは今のジェルボンタ・デービスのようだった。
今年の最後に至極のレクイエム、究極のアップセットを・・・

オリンピック金メダリストであるユリオルキス・ガンボア(30勝18KO2敗)は、空位のWBA(レギュラー)ライト級王座決定戦で現在圧倒的有利といわれているジェルボンタ・デービス(22勝21KO)と戦い、世間の評価が間違っていることを証明してみせる決意だ。

この試合は12月28日にショータイムのメインイベントとして開催される。若きスター候補、デービス(25歳)の2階級制覇をかけたタイトルマッチとなる。

元世界王者のガンボアは、マイアミのペドロ・ロケのジムで準備している。ガンボアは現在37歳で全盛期を過ぎたと言われて久しい。

ガンボア
「これまで全てが順調に進んでいます。準備は整いました。この試合は特別なものだからいい仕事ができるとおもっています。みんなに意見があり、それに一々批判しようとはおもわないが、12月28日に何が起きるか、どんな結果になるかみてみようじゃないか。みんな俺のキャリア、ストーリーは十分知っているとおもう。そして俺はもう十分に準備が出来ているんだ。どんなボクサーも、俺と戦えばタダじゃ済まない。

デービスとの試合はビッグチャンスだ。俺の最近の2試合を思い出してくれ。ロッキー・マルチネスとの試合のパフォーマンスを持続させたいとおもっている。この試合を実現してくれた関係各位、PBCの人々に感謝している。今こそ、俺のボクシングキャリアを示す時だ。それが俺たちが証明しようとしていることだ。」

井上尚弥VSノニト・ドネアは、この試合、ジェルボンタ・デービスVSユリオルキス・ガンボアと同じだとおもっていた。過去のレジェンドに引導を渡す新旧交代の時、非情な時の流れを示す意味あいの試合になると・・・

しかしそんなに甘いものではなかった事を37歳になったノニト・ドネアは証明してみせた。

ユリオルキス・ガンボアの場合、ドネアより劣化はもっと深刻だ。瞬発力、身体能力に頼ったアグレッシブでリスキーなスタイルであるが故、打たれる場面が多く、今P4Pトップの一人であるテレンス・クロフォードに敗れてからその歯車は狂ったままだ。あの試合もライト級だった。

五輪金メダリストといえど、ガンボアは身長166センチのフライ級だ。クロフォードとは実力差よりも体格差、階級の壁が大きかった。

その後も敗北がひとつ増えただけで、なんとか踏みとどまっているガンボアだが、往年のキレや破壊力はなく、効いてダウンするシーンが目立つようになった。ドネアよりも明らかな劣化の兆候が顕著だ。

直近のロッキー・マルチネス戦は2回TKOと往年の強さを彷彿させる圧勝だったが、むしろマルチネスの劣化が深刻にみえた。

それでもドネアの奮闘とキャリアの成せる姿に敬意を表し、それを重ね合わせてガンボアのアップセットに期待したい。ガンボアは最近やっと真剣に節制しボクシングに真面目に取り組んでいるようにもみえる。今出来る限り最高のコンディションを作って最後のチャンスといえるこの難関に臨んでくるだろう。

ジェルボンタ・デービスは、スターの多いアメリカでは未だブレイクとまではいかないが、井上尚弥と同じくらいの圧倒的なパフォーマンスで度肝を抜いている底知れぬ若者だ。

レオ・サンタクルスは(自らの保身のために)「デービスと戦ってP4Pトップになりたい。彼はロマチェンコより強いだろう」と言っていた。パンチングマシーンの測定では、ヘビー級の選手以上、デオンティ・ワイルダー並の数値をたたき出すというデービス・・・

彼はこの試合で井上のような試練を迎えるのか、簡単に乗り越えてしまうのか。

「かつてノニト・ドネアは今の井上尚弥のようだった。ドネアは自分のカーボンコピーと戦うのだ」

と元王者のデューク・マッケンジーは言っていたが、

「かつてユリオルキス・ガンボアは今のジェルボンタ・デービスのようだった。」

ドネアもガンボアも、巨大な試練を目の前に相手を恐れていない。ワクワク、偉大なる挑戦を楽しむ度量と経験がある。

ユリオルキス・ガンボアの集大成を観たい。
圧倒的不利が予想される彼を応援する。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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