
連続防衛記録は途切れてしまったけれど、一度負けて新たな景色、より強くなったかな
元々、寺地は井上尚弥に次ぐほどの安定感とパンチの多彩さ、テンポの良さがあり、運動神経やタフネスは京口かもしれないけれど、ボクシングに関しては寺地が上かなという凄みがあったが、今日のようなファイトが一番向いているんじゃないだろうか。
素晴らしいジャブを持ち、自分の距離で戦え、余裕の防衛ロードを築いていた寺地だったが、対戦相手のクオリティが高いとはいえず、単独でメインも張れず、変な事件も起こし、コロナにもかかり、何か本調子ではない、判定で勝てばいいようなファイトをしていたのではないか、
自分の距離とはジャブを使った遠距離、中間距離、安全地帯ではなく、今日のように距離を詰めても自分だけ当てて当てさせない、ペースを自分のものにしきるポジショニングのことだ。
井上尚弥と同様に、寺地拳四朗はテンポが良く、反応もよくパンチもあるのだから、やはりKO狙いのエンジン全開ファイトの方が心地よい。
技術で魅せて判定勝ちを続けても、評価もファンもさほどつかないだろう。
今日は、相手の矢吹もお手上げ、言い訳の出来ない完勝だったとおもう。
井上尚弥、寺地、中谷みたいな抜けたファイターには、序盤から圧倒、スカ勝ちして欲しいとおもう。リスクを背負ってでも。