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愛しさと切なさと怖いもの見たさと/マニー・パッキャオVSルーカス・マーティン・マティセ 他

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7月15日迫ってきました。新しいボクシングの波、経済の活性化著しいマレーシア興行です。今までこの試合に触れてこなかったのは複雑だからです。

生きる伝説のパッキャオも今年で40歳、対するマティセも36歳です。共に170センチに満たない小柄なウェルター級。今のウェルター級のトップを争う試合ではなく、過去のビッグネーム同士が戦う試合であり、英雄のパッキャオの無残な姿はみたくない。

マニー・パッキャオ
59勝38KO7敗2分

今のパッキャオにとりウェルター級は適正階級ですし、相変わらずパワーを感じますが、KO勝利となるともう9年前のミゲル・コットとの試合まで遡ります。ライバルのメイウェザーもブラッドリーも引退しかつての姿にないですが、パッキャオは今でも現役と国会議員の2足の草鞋です。

2016年のブラッドリー戦、ジェシー・バルガス戦まではまだまだ強いと感じる部分がありましたが、直近のジェフ・ホーン戦では、ホーンのタックルファイトに消耗し、まさかの敗戦、あれはホーンの戦い方に問題アリでしたが、そんなホーンもクロフォードには同じ戦法が全く通じず圧倒された姿をみると、あれに手を焼いたパッキャオはもう全盛期にないでしょう。大振りで不用意で身体が流れるシーンも多く見せました。

今回はパッキャオの快進撃、歴史を共に築いたフレディ・ローチがおらず、自身の仲間で固めたチームだそうです。楽しく仲良く練習はできただろうが、戦術はいつものパッキャオだろうし、随所で劣化がないか心配です。

ルーカス・マーティン・マティセ
39勝36KO4敗

Sライトでもウェルターでも恐怖のスラッガー、パンチャーである事は変わりないが、王座にあと一歩届かなかったエキサイティングマシーン。タイの未知なる怪物、テワ・キラムとの決定戦を制し遂に正規王者のベルトを巻いたが、キラムは明らかに本場一流に比べ弱かった。ラッキーだった。この試合でもキラムの逃げ腰ジャブに手を焼きポイントは微妙、自慢の強打が火を噴いて一発で戴冠となった。

とてもスピーディーでエキサイティングで破壊的な強打者だが、ミドル級のデビッド・レミューに似て左フック野郎なところがある。前半強く後半落ちていく、というより攻め手がなくなる。当てれば誰でも倒せるが空転させられると技術負けする、わかりやすいスタイルだ。

パッキャオの惨敗をみるのが怖いファイトだが、それでもコンディション良好な両者ならパッキャオに軍配と考える。前半エンジン全開なマティセの強打を封じればスピードもバリエーションもディフェンス技術もパッキャオが上だ。

パッキャオ自身がマティセのような小細工なしのスラッガー、打ち合いを好むエキサイティングなパンチャーを望んだとおもうので、かみ合ったいい試合になるだろう。そこで自信をもって前半から強気に打ち合い、一発でもマティセの左フックを直撃されればノックアウトされてしまうだろう。

逆に判定まで長引くような試合になるとマティセに勝機はなくなるだろう。

激戦必至な組み合わせだが、5年、10年前が旬な両者であった。
ちなみに王者がマティセでパッキャオは挑戦者である。
パッキャオが勝つと信じるが、直視するのが怖い試合でもある。

ジャック・テポラVSエディバルド・オルテガ

これが、WBA暫定フェザー級王座戦であるという。

3人目の浮気/ジャック・テポラVSエディバルド・オルテガ

WBAがまた王座の承認料稼ぎのためにこのタイトルを3つにしてしまいました。王者を一つにまとめるという発言と裏腹です。もう潰れて、欧州やロシア圏の団体に代わって欲しいです。またはWBSS覇者だけが真の王 ...

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ここでも書いたが、シャープで筋がよさそうにみえるのはテポラ
精神力とタフネスでフィリピンの俊才を潰すんだったらオルテガ

という雰囲気。しかし映像を見た限り、テポラよりマグサヨの方が爆発的で華がある。どちらが勝ってもスケールの小さな王者になるだろう。

モルディ・ムザラネVSムハマド・ワシーム

IBFフライ級タイトルマッチ。この試合が純粋に楽しみといえる。ムザラネはかつてテテにも勝った元王者。ブロックが固くプレスの強いナイスファイターだが、ブランクを作り再起してきてもう35歳。現状のコンディションがわからない。ワシームはパキスタンの元トップアマ。韓国でプロになるも金銭難で夢を諦めかけた頃にチャンスが訪れた。人生をかけたものすごい気持ちの入った試合になるだろうが、キャリアとしては9戦目なので恵まれているともいえる。しかしこの男にとっては最初で最後のチャンスになるだろう。

見た感じはワシームの方が俊敏華麗でシャープなファイトをするが、キャリア豊富なムザラネはこういうタイプは熟知しているだろう。見た目の差がそのまま出るのか、プロとアマで違う結果となるのか、見逃せない。ワシームは米国で万全のトレーニングをしてきたそうだが、どこへ行っても今の主流といえぬ環境でかわいそうな感じなのでワシームを応援したいが、ムザラネだって過酷なストーリーを持っているだろう。悩ましい。

カルロス・カニサレスVSルー・ビン

WBAライトフライ級タイトルマッチ。

田口と引き分け、小西にギリギリ勝って王者になったカニサレスの初防衛戦の相手は中国の元トップアマ。プロキャリアはわずか1戦だ。カニサレスにキャリアやプロらしい奥の深さがあれば買うが、どっちかというと勢いまかせのスタミナ不足なタイプなので、トップアマの技巧に判定負けするのではないかな。妄想だけで、ルー・ビンのボクシングをよく知って言ってるわけではありません。なんとなくそういう匂いがするという勘です。こういうキャリアを肯定しづらいので、カニサレスに頑張ってもらいたいけども・・・

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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