スティーブンソンが避け続けた無冠の帝王アルバレスがいよいよ世界に挑む。34歳の世界初挑戦、応援したいが相手が化け物王者だ。
ビボルがこんな内容な以上、やっぱり役者が違うのがコバレフ。
しかしサバイバルをしてずっと無敗のアルバレスは負け役ではない。スティーブンソンに逃げられ続け、怪物コバレフを快諾した自信、勇気も立派。解説でもアルバレスはホンモノでアップセットもありえると言っています。アルバレスの実力次第だろう。北京五輪代表が無敗でやっと世界挑戦です。
1R
比較的静かな初回。
アルバレスのジャブや小さな右ストレートもいいが
プレッシャーをかけているのはコバレフ
ここにきて映像が不安定。
コバレフ10-9
2R
コバレフが伸び伸びボクシングをしているが
アルバレスも伸び伸びできて、返すカウンターも鋭い。
プレッシャーをかけるのはコバレフだが
内容はほぼ互角
コバレフ10-9
3R
コバレフが攻勢を強める。
アルバレスは下がりながら対処している。
過去のコバレフの相手と違って
コバレフのパワーを冷静に捌いているのが不思議だが
押されてはいる。
アルバレスの強烈なジャブカウンターがコバレフに当たる。
コバレフ10-9
4R
やはりアルバレスはレベルの高い挑戦者だ。
普通に対抗できている。
しかしコバレフの右が効いて倒れかける。
コバレフは決めに行く。
アルバレスはガードを固めて反撃する。
終わりが近いかもしれない。
アルバレスがどのくらい効いたのか
コバレフ10-9
5R
アルバレスが強気に打ちにいく。
KO勝負と覚悟を決めたか。
今日はビボルVSチレンバといい
コバレフVSアルバレスといい
相手のレベルが高いのかロシア勢の試合にしては
互角にかみあった内容になっている。
コバレフは今日もパワーより上手さが目立つ。
アルバレスはまだ戦える。
コバレフ10-9
6R
コバレフのパワープレスが強くなってきた。
アルバレスには鼻血
コバレフの肩越しの右に注意したい。
アルバレスもよく対抗しいいタイミングもあるが
やや単発で大人しいのが残念。
コバレフ10-9
7R
コバレフ優勢の中、アルバレスの右オーバーハンド一発でダウンを奪う。
そこからアルバレスの連打、左フックからの右で完璧なダウン。
これで勝負あり。
最後に完璧に叩きのめして
アルバレスの大逆転勝利
やっぱりアルバレスは今までの相手と違った。
しかし試合ペースは終始コバレフでダメージも与えていたとおもう。
超強打者にして打たれ脆さを感じたコバレフは
やっぱり効きやすい体質のようだ。
一発で全てがひっくり返った。
その後の詰めはアルバレス見事だった。
コバレフはまだ強いけど引退を考える状況に追い込まれた。
今年一番の大逆転のアップセットだろう。
コロンビアにこの階級の王者というのは史上初か久々か
スティーブンソンは
「逃げるは恥だが役に立つ」
結果になった。
けれど、けれど・・・
ボクシングの質や怖さではコバレフが上であり
ビボルにとっても他の王者やランカーにとっても
アルバレスの方が楽な相手だろう。
コバレフのような怪物のようなパワーでいて
実は効きやすいような面を持つ選手は
ジワジワ長いラウンドで試合を組み立てるのではなく
序盤に一気に仕留めないとリスクがある。
今年最大のアップセットであり
7ラウンドは永遠に伝説に残るものとなるだろう。