個人的にはセルゲイ・コバレフが階級トップだが、スティーブンソンを推す声もある。
次戦にコバレフがアマチュア時代歯が立たなかったといわれる、アーサー・ベテルビエフとやるという話があり、スティーブンソンを見直し中だったが、結局決まったのはビカだった。
ビカは元々階級下の選手であり、アンソニー・ディレルと2度やって敵わなかった35歳。錚錚たる顔ぶれと戦いほぼ負けている。
ベテルビエフに比べると残念な相手におもえてしまう。スティーブンソンはいつも微妙に強敵を避けている。
スティーブンソンのボクシングは山中のそれと双璧なほど、左の威嚇が効いたスタイルで、左一発で試合を終わらせてしまう破壊力がある。
リーチが196センチもあり、左さえぶちこめばいいという感じで右は怖くなく、左を当てるために半身に構えたりするほど左頼り。
これが全てでディフェンスが上手いとか耐久力があるとかではない、攻めるが勝ちで、守りの巧さはない。
こういう極端な武器を持つスティーブンソンにとり、雑草肌のビカは戦績で見劣るもののチャンスがあるといえそうだ。
ビカも決して上手いボクサーではないが、荒っぽく、KO負けがないようにタフというかやりにくい選手だ。
スティーブンソンの左さえ封じてしまえば、ガチャガチャした展開に持ち込めればアップセットもありえるだろう。
ビカ自身、ポイントメイクに長けた巧さはないので勝つならKOだ。
コバレフ相手では左右ともにパンチが強すぎ、距離を支配する巧さもあるので勝ち目はほぼないがスティーブンソンなら可能性がある。
左の決定力と威嚇力を遺憾なく発揮し、今のっているといえるスティーブンソンだが、後半まで長引くとビカの荒くれに巻き込まれ倒される可能性も大だ。
雑草らしくキャリアのあるビカを応援したい。
[youtube]http://youtu.be/lxFmSmSbmCY[/youtube]アーサー・ベテルビエフVSガブリエル・カンピーリョ
ベテルビエフの相手はこっちになった。カンピーリョの勇気を称える。
カンピーリョはこの階級では珍しく、パワーに頼らないテクニシャンだ。
負けは多いが実質スキルで勝っているような試合も多い。
巧さだけならスティーブンソンより上だろう。
ただ、ここ一番に弱い、というかどうしてもパワー負けが目立つ。
コバレフには完璧に倒された。
熊、重戦車のようなベテルビエフにとり、世界戦前の最後のステップといえる相手だ。
脚とスピードとテクニックのある相手をねじふせることができるのか?
過大を払しょくするにふさわしい相手だろう。
この人こそロシア代表でコバレフより格上だったらしいが、距離をつめる、ロープに追いこんでからが力強くて、遠い距離、脚に対してどんな試合をするのかまだ未知数なところがある。トップアマらしく総合力はもちろんあるが、村田に期待するボクシングをこの人が体現しちゃってる。
顔もファイトスタイルも怖いが、プロではコバレフの方が頭脳的で上手くみえる。
アマでの結果からして、コバレフよりもさらに頑丈、屈強なのではないか?
超剛腕のコバレフも打たれ強さは怪しいし。
それにしても、ベテルビエフ、これ世界獲るでしょ。
[youtube]http://youtu.be/wIsg77cOvpQ[/youtube]