アメリカメインストリームのややクラシカルなメンバーでのSウェルター級イベントは終わりましたが、結局ハイレベルなものの抜けた選手はおらず、相変わらずカネロ人気一極集中、ミドルにいけば怪物GGGの壁という印象は変わりませんでした。
たぶん、このあたりの階級にもロシア、共産圏にまだ観ぬ怪物が、ロマチェンコの同胞みたいなのが出てこないかなぁなんて切望しちゃいました。
昨日はたくさんの試合がありまして、全てに興味があるわけではありませんが、やっぱりロシアのデニス・レベデフとかは隙はあれど猛烈なパンチャーなんだなぁとおもったり、あとは無名ですがこの試合も無視できぬものでした。
WBA暫定ライトヘビー級タイトルマッチ
フェリックス・バレラ(ドミニカ共和国)VSドミトリー・ビボル(キルギスタン)
WBAは未だ暫定試合をさかんにやってるんだなぁ。両者ともよく知らない選手ですがバレラというのが無敗の暫定王者で
ビボルというのがまだ6戦しかしてないんですが、まるで日本人顔のキルギスタンの選手でとても応援意欲の沸くホープであることは知ってました。
ずいぶんと早い出世試合です。
そしてまだ9位でしかないビボルが暫定王座を戴冠しました。
https://youtu.be/NuNVefmPZbY
ここまでバレラも13勝12KO無敗のいい選手でドミニカンらしく柔軟でスイッチを多用する好選手。
この重量でこのボクシングはなかなか筋があります。
しかし、よりシンプルですが愚直で強いビボルがパワーと若さ(あんま変わらないが)でロシアホープらしくダウン奪い攻略してしまいました。
教科書的なボクシングですが、技術もスピードも一定以上、そして何よりロシア重量級特有のパワーがこのハンサムアジア系選手には宿っていそうです。
さすがに6戦までのKOは途切れましたが。
ビボルは五輪出場経験はないみたいですが、世界軍人選手権で金の実績があり、これはセルゲイ・コバレフと同じ勲章です。
コバレフやスティーブンソンばかりが人気、知名度ともに先行しているLヘビー級。
ここにアンドレ・ウォードがこの構図を壊してくれるんじゃないかと期待してますが、左の一発と発言だけは威勢がいいが、危険な選手と試合をしないスティーブンソンならばドミトリー・ビボルが粉砕する可能性もなくはないなぁとおもいます。
顔が好青年なので怪物感は沸かないビボルですが、もう暫定王者ですので、近い将来のビッグマッチを期待しましょう。
オルズベック・ナザロフ生誕の地ですからね。