階級別 ライトヘビー

トラウマの先に/アレクサンダー・グヴォジクVSドゥドゥ・ヌグンブ

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ライトヘビー級の本命の一角、アレクサンダー・グヴォジクが困難を乗り越えて新たな時代を切り開く。圧巻の勝利となるのか、歴戦の猛者に苦労するのか、長きにわたり君臨してきた王者のスティーブンソンを継いだ男の次章が始まる。

過去の概念や存在に囚われることなくアレクサンダー・グヴォジクは前に進んでいく。彼は夜眠ることもトレーニングに集中することもできる。アドニス・スティーブンソン戦の勝利と悪夢に悩まされることなく次のステップに進んでいく。

1981年11月の試合後死亡した韓国の金得九戦後、殿堂入り王者のレイ・マンシーニはかつてのマンシーニではなくなった。1947年6月、試合後に亡くなったジミー・ドイル戦をシュガー・レイ・ロビンソンは克服しようと務めた。

アレクサンダー・グヴォジクは昨年12月1日の世界戦でディフェンディングチャンピオンのアドニス・スティーブンソンを11回ストップして新王者に輝いた。しかし試合後にスティーブンソンが脳損傷に陥り、数か月の手術と入院という大事となった。

3月30日、フィラデルフィアの2300アリーナでグヴォジクはドゥドゥ・ヌグンブ相手に初防衛戦を迎える。2012年ロンドンオリンピック銅メダリストでもあるグヴォジクは今でもスティーブンソンのために祈りを捧げている。

グヴォジク
「誰も責めることは出来ない。これはボクシングなんだ。アドニスが回復に向かっていると聞いてうれしい。アドニスは大丈夫だと聞いている。あの時は試合後の翌朝まで何が起きたかすら知らなかったんだ。殺人者なんて言われたくない。俺たちはボクサーなんだ。人は時に誰かを責めたくなる。ある人はレフリーのストップが遅いと言う。そんな事はない。スティーブンソンは本当にタフで強かった。すごいパンチャーだった。10ラウンドには効かされてトラブルに陥った。これはボクシングの不幸な一面なんだ。命をかけてギリギリのラインで戦っている。新鮮なハチミツに浮かぶかすかな泥点のようなものなんだ。アドニスが回復に向かっていると聞いて本当にうれしいよ。」

2014年から米国を拠点とするグヴォジクは好調なようだ。テディ・アトラスはグヴォジクのボクシングに対する姿勢を気に入った。そうでなければ62歳のアトラスは彼と組んだりはしない。

テディ・アトラス
「アレックスはたくさんの事を学んだ。色々な事を質問してくる聡明な男だ。そうでなきゃ、俺は引退してこんな仕事をしてないよ。」

アトラスはグヴォジクをボクサーとしてだけでなく、よき父親、よき夫として認め、再びトレーナーとしてサポートすることを決めた。

テディ・アトラス
「一緒にいて幸せを感じる人でない限り、この仕事に復帰するつもりはなかった。」

アトラスもグヴォジク同様にスティーブンソンの回復を喜んでいる。毎日スティーブンソンのために祈り、彼の容体を常に心配している。

テディ・アトラス
「アレックスはこの仕事をよく理解している。悲劇は起きてしまったが、それは双方に起きる可能性があるものだ。アレックス自身もこの試合で悩み、苦しんだということを忘れないでください。誠実な男だから物事を真摯に受け止める。前に進んでいくしかないとわかっているんだ。それを理解している者でないとボクシングなんてできないよ。」

グヴォジクとアトラスはスティーブンソン戦の2カ月前に組んだばかりだ。トレーニングキャンプは一層密度の濃いものになっている。

グヴォジクは準備出来ている。

グヴォジク
「次の相手、ヌグンブは年上の37歳でこれが初の世界戦でありラストチャンスでもあるだろう。そういう立場の男は危険だ。彼は敗北も多いけどどんな相手にも抵抗している。やりにくいスタイルを持っている。俺は相手を決して過小評価しない。したとたん足元をすくわれるからね。ヌグンブは手数が多いから面白い試合になるだろう。」

黄昏のコーナーマン・永遠の師弟/テディ・アトラスとアレックス(グヴォジク)

とても興味深い内容なのでニュアンスで精いっぱいですが頑張ってみました。テディ・アトラス、著書があるようなので読んでみようとおもう。映画になりそうな人生で、この記事では偉人のように書かれていますが、とて ...

新王者にして階級屈指の声もきかれる本格派、アレクサンダー・グヴォジクの初防衛戦です。アマチュアの実績、年齢、既に新王者にして完成された領域であろう。ディフェンディングチャンピオンのアドニス・スティーブンソンが脳に障害を抱えるという事態になった心の傷、テディ・アトラスという鬼コーチの元での進化

などが注目される。

アドニス・スティーブンソン戦は自身も効かされたギリギリの勝利だった。
レフリーストップは的確と感じた。

アドニス・スティーブンソンVSオレクサンドル・グヴォジク LIVE

個人的には新王者の誕生を期待するが、スティーブンソンの左強打の長期政権もダテではない。見返すとグヴォジクの必殺パターンは左フックカウンターが多い。これが先に炸裂すれば・・・ この記事が気に入ったらいい ...

この階級は強力な王者が対立しているので、一瞬先は闇だが、アトラスという鬼コーチとこの苦難を克服したグヴォジクはきっと強くなっているだろう。ボクサーという仕事を全うするのであれば、努力し勝ち続けることだけがスティーブンソンに対する礼儀にもなる。

ドゥドゥ・ヌグンブという挑戦者、コンゴのキンシャサ生まれのフランス在住のベテラン。
まずは順当な防衛戦だが、こういう男の意地も不気味だ。

Doudou Ngumbu
38勝14KO8敗

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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