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神様もう一度だけ/マット・コロボフ

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たった一度の敗北がこれほどに運命を分かつ・・・
村田やレミューのような立場と違うのは境遇などの宿命か・・・

マット・コロボフは2016年は3度戦ったが今年は一度も試合をしませんでした。
ウェストパームビーチに住むロシア生まれのコロボフは来年こそ状況を変えようとしています。

27勝14KO1敗、彼の唯一の敗北はアンディ・リー戦によるものです。彼は本当はWBSSのスーパーミドル級部門で補欠候補でした。

コロボフ
「ジェイコブス、ソーンダース、GGG、アンドラーデ、レミュー、誰でもいいから戦いたい。リー戦の前にはアンドラーデとの試合が決まりかけていた。私はプロとして男として、存在価値を示さねばなりません。」

コロボフは現在172ポンドくらいだそうです。元ヘビー級、ジャミール・マクラインがマネージメントしていますが、来年2月には試合が出来るかもしれないとの事です。ミドル~Sミドルになるでしょう。

今年はじめにはSミドル級王者、ヒルベルト・ラミレスと戦う予定もありましたが流れました。そして彼はトップランクから解雇されました。

コロボフは驚異的なアマキャリアを持つわりに、知名度が高くないので、多くのボクサーに回避される傾向にありますが、知名度を上げようと静かに闘志を燃やしています。

リー戦を憶えているでしょうか?

コロボフ
「私は全てのラウンドを支配していましたが、一発の右フックを食ってしまいました。唯一のミステイクでした。リーは間違いなく、よいファイターであり、経験豊富でした。いつでも再戦がしたいですが、叶うことはありません。」

ミドル級やLヘビー級で誰が一番か盛り上がったりしていますが、マット・コロボフ、彼こそが最も輝いていたアマチュアでした。

セルゲイ・コバレフ
オレクサンドル・ウシク
チュディノフ兄弟
バドゥ・ジャック
デレビヤンチェンコ

など、有名どころ全てに勝利しています。
目立つ敗北はゴロフキンだけです。

たった、一度のミス、敗北がこれほど尾を引いて再び日の当たる舞台に戻れないのは、気の毒ですが、ロシア選手の宿命かもしれません。これほどのトップアマでなければ、格下扱いでチャンスが舞い込む事もあろうに、アマキャリアがすごいばかりに、ハイリスクローリターンすぎて嫌われてしまいます。アンドラーデやカネロが最も逃げるタイプがこれです。

セルゲイ・コバレフにも運命を左右する試合はありました。(スティーブンソンに勝ち、ウォードをダウンさせたブーンという雑草にSD)ロンドン金のメコンツェフも現王者以上のアマチュアですが、引き分けが尾を引いています。ロマチェンコも危ないところだったでしょう。そういう意味で第三国のトップアマはプロで同様に輝く事はかなり難しいといえるかもしれません。

王者になる前のたった一度の敗北や引き分けがこれほど運命を左右する・・・ロシア人王者は増えていますが、未だに彼らはこういう境遇に身を置いています。

やはり、ややテクニカルというか、判定型というか、勝ち味が遅い、試合を退屈にみせてしまうタイプは、人気も上がらず、どこかでポカをしてしまいがち、プロ向きでないところがあるといえるかもしれません。イスマエル・シラクがその最たる例です。(非力で脆いのもプロ向きといえない)

しかしコロボフ、来年35歳、もう一度チャンスが欲しい。
私はそれが観たい。
神様、もう一度だけ・・・

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プクー

プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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