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血まみれのチェスパーティー/ダニエル・ジェイコブスVSマシエ・スレッキ

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この試合はいいな、漢だな。ジェイコブスはやや逃げ腰で相手を選ぶ王者かなという印象であったが、同胞のピーター・クイリンを倒した頃から開き直ったようだ。GGG戦でもやや及び腰ではあったが、サイズ、パワーを生かして幻想を終わらせた。

GGGとの再戦はなかなか叶わず、かといってカネロ等のビッグネームも受けてくれる事もなく、無敗ホープのルイス・アリアスを下した次が同じく無敗のスレッキとなった。アリアス戦は体格差の相撲勝ちであった。

ダニエル・ジェイコブス
33勝29KO2敗

マシエ・スレッキ
26勝10KO

正直、なんて読むのかわからない。Maciej?マシェジ、マチェイかもしれない。このポーランドのファイターはSウェルターにもクレジットされていたので、試合当日クルーザー級にもなるというジェイコブスは大きすぎるとおもっていたが、公表身長だと

ジェイコブス182センチ
スレッキ185センチ

とある。

大きく見えないのはリーチが173センチと短いからかな。この長身の割に短い腕を使ったパンチの回転が速く、最近ではKO率が嘘だろというほど印象的なKOを連発している。最大の勝利はミドル級のラスボス的存在感を放つ、ジャモール・チャーロと戦うウーゴ・センテノを痛烈にKOした試合。しかし米国デビューのジャック・クルカイ戦は苦労した。

センテノもまた高身長、トップアマのエリートだけにこの勝利の印象は強い。

ジェイコブスVSスレッキはWBAのファイナルエリミネーターでありベルトはかかっていないが、ベルト抜きでこの試合に臨む2人の度胸を買いたい。穴や隙を狙った王座など無価値であり堂々たる挑戦者決定戦。

試合はトップレベルでのキャリアが豊富な元王者ジェイコブスが有利だろう。体格もパワーも重厚感も正真正銘のミドル超である。けれど、ボクシングの主流とはいえないポーランドから、無敗で米国デビューを果たしたスレッキのボクシングの方が個人的には好みだ。ボクシングに意外性はないが、スピーディーで躍動感があり、フットワーク、運動量が多い。スキンヘッドで怖い風貌だけど28歳とジェイコブスより3歳若く今が旬だと考える。

なので、この試合はスレッキを支持したい。

ポイントは当日の体重差、パンチ力だけではないパワー差、対戦者レベルの違いが出るかどうか・・・ジェイコブスの方がビッグネームなので、中身が違うという結果になるのかどうか?

スレッキがジェイコブスに勝つならば、ミドル級も若返り、新たな時代に突入だ。トップランカーたちは常にこのくらいのリスクを背負ってサバイバル戦をこなすべきだ。

とても素晴らしいマッチメイク!

ジェイコブス
「このような機会を与えてくれたWBAに感謝したい。GGGとの初戦は勝ったとおもっているし、皆、私こそGGGVSカネロの勝者と戦うに値する男だと知っています。もはや隠れている場合じゃありません。」

ジェイコブスには英国のプロモーターエディ・ハーンが一枚噛んでいるようで、強烈にサポートされています。

ハーン
「素晴らしい試合です。ジェイコブスと契約した最大の目標はGGGVSカネロの勝者と戦うことですが、この世界では政治的に上手くいかない事もあります。運命は自ら手中に収めねばなりません。4月28日ジェイコブスの勝利が我々を約束の地(GGGカネロ)に導くことになるでしょう。ジェイコブスこそ最高のミドル級であり、それを証明することができるでしょう。」

スレッキ
「クルカイ戦で手を怪我し手術していたので3月は無理で、4月後半なら大丈夫です。Andrzej Gmitruk(トレーナー)の戦術のおかげで、私はジェイコブスに勝つことができるとおもいます。ジェイコブスにはディフェンス面で穴がある。完成された危険なボクサーだが私は準備ができています。アゴが強いわけでもないしね。(セルジオ・モラやドミトリー・ピログに倒された)勝利の鍵は脚です。クルカイ戦の出来では私は負けるでしょう。しかしそのような試合にはなりません。血まみれのチェスパーティーをするよ。」

アンダーカードも充実です。

全勝全KOのウズベキスタン
ショージャホン・エルガショフ

リオ金メダルのカザフスタン
ダニヤル・イエレウシノフ

なども参戦します。

イエレウシノフなどは実績では今すぐエロール・スペンスに勝てるほどの男かもしれません。ちょっとアマ独特のポイントゲッター風なガチャガチャスタイルでしたが、すごい反応速度でウェルターのトップを総なめして頂点に立った事実は無視できません。

246勝14敗

オリンピック
金メダル2016年リオデジャネイロ

世界選手権
金メダル2013年アルマトイ
銀メダル2015ドーハ

アジア大会
金メダル2010広州
金メダル2014年仁川

アジア選手権
金メダル2013年アンマン
金メダル2015年バンコク

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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