ゲンナジー・ゴロブキンVS石田順裕

3月30日にモナコでこの試合が決定したとか。

石田はディミトリー・ピログに続くロシアの強豪王者相手
ゴロブキンも淵上に続いて日本人2人目となります。

両者、対戦相手探しが大変な同士なので合意に達したのでしょうか?
ゴロフキンとしてはピログより強い勝ち方をして自分が上をアピールしたいのでしょうか。

淵上戦ではライオンと猫、いやライオンとネズミほどに力の差を見せたゴロブキン。
全階級の王者を見渡してもこの男とルーカス・マーティン・マティセが最もパワフルで戦いたくない剛腕と書いた矢先にこの話、石田は漢やなぁ。

両者のスタイルから、テクニックで石田が劣勢というほどでもない気もしますが、あまりにパワーが違いすぎます。
最近圧勝続きのゴロフキンですが、カシム・オウマ戦あたりでは被弾して手を焼いていました。
が、愚直なまでの前進とパワーパンチで結局ねじふせてしまいました。
ストレート系のパンチやスピードで石田が距離をとるのが無難な戦略でしょうが、捌ききれる相手ではないとおもわれます。

剛腕、ジェームス・カークランドを初回ノックアウトして注目された石田ですが、カークランドはガラスの剛腕。
パワーはすごいけど打たれ脆い選手でしたし明らかな欠点のある選手でしたがゴロブキンはなぁ。

しかし、世界を目指すというのはつまるところ強い王者を打ち破る、自分が一番強い、頂点に立つこと以外にないわけなので石田のこの姿勢はボクサーの鏡であり王道なわけです。挑戦する立場で相手を選んでる場合ではないのです。

そう考えると日本人ボクサーの中で王者含め一番立派なのは

石田と高山

なのかもしれません。

勝てそうな相手を、とりあえず手ごろそうな相手をチョイスする、という態度をみじんも感じさせませんから。

日本人世界王者のほとんどは、テレビ局との絡み、周囲のお金への執着や計算が働いて、嫌らしい方向になびいてしまう傾向があります。
石田と高山くらいが、どっぷりガチンコ、自分より強い相手に挑んでいる真のボクサーの姿であると言ってしまっていいのかもしれません。

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コメント一覧
  1. KOKOさん

    カザフでしたな、すいません。
    みな評価してるとおもいますよ。
    だからこそ、石田スゲェと。

    ただ強いていえばここまでは順当、勝てる相手ばかりだったと言えなくもない。

    カークランド、ピログ、ウィリアムスとやってきた石田戦で色々わかるんじゃないかと。

    ピログやウィリアムスだったら普通にわかんないですからね。

    さすがに試合後のコメントまでは考えたくないです。

    石田のヘビーロードに期待する面もあります。
    学んだ部分、成長も込みで。

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  2. ゴロフキン、カザフスタン人です・・・・
    あとゴロフキンのボクシングは見た目華麗でスピーディじゃないけど、こういうタイプの選手を『腕力が強いだけ』『テクニックがない』みたいに扱うのちょっと違和感あります。仮にもアマ時代、世界選手権で金、オリンピックで銀メダル取ってる選手に、技術はたいしたことないけど、フィジカル、パンチ力が強いだけみたいな扱いっておかしいと思います。見かけで分かりやすい、速くて『いかにも』テクニカルなマルチネスとかああいう選手だけが過大評価され過ぎな気がします。我々外側から見てる素人には分かりづらいだけで、スラッガーには彼らなりの技術があると思うんですよね。

    石田さんの勝ち目は薄いと思うけど、心情的には日本人としては当然応援したいです。戦ったあと石田さんの感想が興味深いです。「技術、スピードはこっちが上だと思ったけど、ゴロフキンは打たれ強くて、とにかくパンチが強かった」というのかなあ・・・

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  3. ブリブリボクシングファンさん

    がっつり打ち合うとパワー差がじわじわ出るでしょうね。
    カークランド戦のように序盤、相手は堅く、石田だけシャープでキレキレのうちになんとかかましたいですが。
    ピログ、ウィリアムスとやりあった石田なので期待はできますが、勝てる相手とはおもえません。厳しい試合となるでしょうね。

    ボロカブサムライさん

    勝てそうな相手を日本に呼んでというのとはまるで違いますね。
    これが本当の世界王者への挑戦といえる試合ですね。

    その他日本人にも見習ってもらいたい部分です。

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  4. 自分も日本人で世界的なのは石田だと思う。カークランド、ウィリアムス、ビログ次はゴロフキン、皆、やりたくない相手ばかりです。本当の意味で1流選手と試合をしているのは石田です。しかも欧米で一番、層の厚いSウエルターからミドルですから^軽量級とは訳が違う。

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  5. 石田にすれば相手を選べる立場じゃないんでしょうけど
    あまりにしんどい相手ですよね・・・。
    おっしゃるとおりさばききれる相手じゃないし、さばいてもポイント取らないと仕方ないし
    石田のパンチで効かされるところが想像できない・・・。
    一番油の乗った30歳、世界選手権で金メダルというアマでも頂点の技術。

    体格は勝ってますが178センチのゴロフキンがそこまで不利だとも思えないし、
    「何か」がおきないとどうしようもない相手のような気がしますね。
    なんでもいいから勝ってくれい~!!!!

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