本場で名を売るために/村田諒太VSロブ・ブラント

この指名戦を巡り、話が違うと帝拳本田会長やトップランクのボブ・アラムは回避の姿勢でしたが、海外記事では決定と発表されています。GGGやカネロとの大金マッチを目指す村田陣営にとっては、輝かしいアマチュアであったジェイソン・クイグリーより通過点としては無難であるとおもわれますが・・・

WBAレギュラー王者の村田諒太は、10月20日、ラスベガスのマンダレーベイでロブ・ブラントを相手に防衛戦をします。試合はESPN+で放映されます。

ESPN+は一か月5ドルでみれる有料サービスです。多くのボクシングファンが観戦することにはならないでしょう。通常のESPNの放映権を持つトップランクがこちらを選択したのは興味深い動きです。ESPNで放映した方が多くの視聴者が気軽にこの試合を観れるからです。

しかし村田が米国でファンベースを持っていないことを考えれば、最初の基盤作りとしてESPN+を選択する事は賢明です。もちろん、エマヌエーレ・ブランダムラのような貧弱な相手と試合をしている限り、村田は決して米国でファンを獲得することは不可能でしょう。

トップランクは、村田がブラントではなく、ジェイソン・クイグリーと戦う計画を持っていましたが、ブラントのプロモーターであるグレッグ・コーエンと契約をした。当初は50-50というギャラの配分であったが、実際どのような契約内容になったのかは不明です。もし、村田がタイトルを放棄したり、WBAが剥奪したりすれば、それは双方にとり不利益な事でした。

もし村田がロブ・ブラント戦を回避していたら、タイトルは剥奪されていたはずです。ブラントのプロモーター、コーエンは試合を落札しました。このタイトルを剥奪されないために村田はブラントと戦うという賢明な道を選んだ。ベルトを持つことが、ゴロフキンやカネロとのビッグマッチを保証するからだ。ベルトがない村田はただのコンテンダーです。

2012年のロンドン五輪で金メダルをとり、翌年プロに転向した村田は、ハッサン・ヌジカムに敗れ、その他著名な相手とは誰とも戦っていない。ベルトがなければ、ゴロフキンやカネロと戦う可能性はない。

WBAの真のミドル級王者はゴロフキンです。彼はスーパー王者に認定され、村田はレギュラー王者の立場です。

ブラントは昨年12月にドイツで39歳のユルゲン・ブリーマーにボクシングのレッスンをされて敗北した。今年3月にジャーニーマンであるコルビー・カウンターを初回KOして再起した。

面白みのない記事ですが、村田に対する論調はいつもこんな感じです。同じ人が書いているのかな。

ベルトに重きを置いていない、剥奪も辞さないという構えでしたが、ベルトと米国での知名度がないとビッグマッチへの道が開けないという現実を踏まえて、態度を変えたのでしょうか?

金メダルとベルトこそがビッグマッチの保険なのでしょうか。

いずれにしても、この指名挑戦者であるブラントに印象的な勝ち方をしないとファンベースが作れない。東京ドームでドリームマッチをやっても、世界的には「誰や、それ?」「ジャパンマネーのお祭りじゃないか」と見下されかねないです。

10月20日は、ビリー・ジョー・ソーンダースVSデメトリアス・アンドラーデも予定されています。
翌週の27日には、ダニエル・ジェイコブスVSセルゲイ・デレビヤンチェンコもあります。

これら、ミドル級サバイバル、GGGやカネロ戦を目指す選手の中で強烈なアピールをする必要があります。

ブラントはWBSSスーパーミドル級でベテランのブリーマーに翻弄されました。決して完敗とはいえぬ内容でしたが、全局面で劣りました。ミドルとスーパーミドルの差、キャリアの差を感じるものでした。

米国内のトップアマチュア出身ですが、試合が退屈で人気がないと言われています。それでも、村田の過去の対戦相手と比較すると強敵だとおもいますので、ここできっちり格の違いを見せつけておきたいところです。

個人的にはジェイソン・クイグリーは黄色信号でしたが、ロブ・ブラントであれば勝てるとおもう。しかし村田のファイトスタイルが海外にアピールするものかは微妙です。インパクトのあるKO勝利が必要です。

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