GGGばかり目立つミドル級ですが、背中の怪我で無敗のまま消えたディミトリー・ピログの方が好きですし、いよいよこの人も世界戦です。
マット(マトベイ)・コボロフ
セルゲイ・コバレフと名前がややこしいですが、この人はそのコバレフに勝って05年、07年の世界選手権制覇、北京五輪ロシア代表であります。
アマ310勝12敗
この中にはそうそうたるプロで名の知れた相手もいます。
2003年にGGGに負けてるみたいです。
出てきたころはもう完成しとる、すぐ世界獲るとおもいましたが、プロの水は甘くなかった?
冴えない試合やブランクも作り、ようやくここにたどり着きました。
そうはいっても取りこぼしはなく24勝14KO無敗
スキルで一方的だけど倒し切れず消化不良気味でした。
髪を剃り、すっかりオヤジな風貌となった前の試合でヴェネズエラの無敗ホープホセ・ウズガテキに勝ち挑戦権を得ました。
このウズカテギ、村田とやったネリオをもっと豪快に倒しており、村田とやってどうかなぁ、危険だなぁレベルで注目してました。
この挑戦権は王者、ピーター・クイリンに挑むものでしたがクイリンがブツブツ言い訳して王座を返上してしまいました。
何をいってもファイトマネーのわりには手強いやつだとコロボフから逃げたんだとおもってます。
コロボフですがミドルでは平均的な180センチのややガッチリ体型で美しいアウトボクサーです。
リコンドーほどの距離感はないですが強かったころのファンマや長谷川にも似たとても完成度の高いサウスポー。
彼らより右も強くボディ打ちも巧みである。
アマチュアで鳴らしただけあってスキルは一級でとても慎重でパンチも重そうだしカウンターもうまい。
コンプリートな完成度です。
しかし、期待された割に精彩を欠いたのはやはりアマチュアスタイルが抜けなかったからかな。
ヘッドギアをとるとGGGやコバレフの方がたぶん破壊的だとおもわれます。
アンディ・リーも元トップアマで対戦歴はあるかもしれない。(GGGはリーに勝ってます)
そしておそらく勝ってるだろう。
ここはなんとかコロボフが王者になるんじゃないかなとおもう。
そしてかつてGGGの指名挑戦者として名前があがってたほどなので、本人は対戦もいとわないだろう。
最近はやりの剛腕系とは違いますが、コロボフのまとまった完成度も相当です。
やはりこの階級、旧共産圏が主役となっていくんじゃないかなぁ。
フェリックス・シュトルムとかも在位長い王者として鳴らしたけれど
こういう猛者がいなかっただけだとおもうよ。
いよいよ、GGGのライバルが王者に君臨します?よ。
[youtube]http://youtu.be/AnD-Ye7JORw[/youtube]