村田は6勝4KOですが、後にプロデビューしたヒトロフは8戦目を全KOで消化。
BOXRECを見ると
3月6日に9戦目 Jorge Melendez 28(26)-4(2)-1
4月10日に10戦目 Aaron Coley 9(6)-0-1
が予定されている。
同時に2試合先まで、1か月のインターバルで予定されてるなんて、まるで9戦目は無傷の圧勝を確信してるかのよう。
28勝26KOという相手だけど。
世界選手権、村田を破り金、五輪も金を有力視されていたが地元判定に泣き、同胞のロマチェンコのようなビッグなプロデビューはできなかった。
しかし、ニューヨークのブルックリンを拠点にハイペースでキャリアを積んでいます。
世界戦までの道のりを急いでおり、陣営は王者になることを確信しているかのようです。
8戦目の相手はモーリス・ルイスホームと言うのかな、37歳なのに8戦全勝という選手
米国には色々な選手がいるな。ヒトロフは無名でキャリアが浅くとも無敗の相手をよくチョイスしています。
ルイスホーム、黒人特有で長身でしなやかですが、線が細くパワーレス。
この日のヒトロフはリラックス気味で上体をよく振って丁寧な試合運びです。
それでも本質はファイターであり倒し屋のヒトロフ、攻撃エンジンを徐々にヒートアップさせ圧倒してみせました。
実力差があるとみたかレフリーのストップが早いですがこれ以上やっても傷つくだけでしょう。
GGGと6歳下のヒトロフは似ているとおもっているが、改めて試合が続いたので見るとやはり違う。
GGGの方がパンチのモーションが大きく角度をつけて打ちぬいている。すさまじくパワーののったパンチだが、体の力は抜け、効率的な動きをしている。
ヒトロフも腰の入った重いパンチだがよりコンパクト、GGGに比べるとガムシャラでイケイケなところがある。今回、ボディワークもよく力も抜けていたがGGGよりは力みがち。リーチが短いので突っ込みがちだ。
キャリアが違うから映像を見る限りGGGの方が破壊的でパンチがエグイように見えるが、ヒトロフも説得力のあるパワー差を見せ続けている。地力、馬力、体力は生まれつき備わっているようだ。
そして両者、決定的に似ているのは、本質的にはファイターであり下がることを知らず、プレッシャーをかけて相手を追い詰めなぎ倒すところ。極めてKO確率の高いスタイルだ。
出世を急いでいるヒトロフ、近いうちに過去、GGGと戦ったトップクラスのランカーと拳を交えることを期待したい。ゲールでもルビオでもマレーでも、ヒトロフはなぎ倒すんじゃないかな。
第二のGGG、無敵のGGGを凌駕する男かもとヒトロフを追いかけ応援せずにはいられないが
GGGは益々充実し強さに風格も備わってきた感じ、両者相まみえるのはまだまだ先だろう。
ウクライナのウラジミール・クリチコはGGGを絶賛し「彼が同じ階級じゃなくてよかった」なんて称えていたが、おい、待て、もっと自国のヒトロフを称えろよ、称えるだけじゃなく彼に世界王者としてのアドバイスをしてあげろよ。
村田もライバルの活躍に刺激を受けて驀進して欲しい。
[youtube]http://youtu.be/QDuWyx6A-LA[/youtube]