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ただ勝ち続けるのみ・・・それがボクシング最後の良心/ロブ・ブラントVSキャサン・バイサングロフ

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ロブ・ブラント、我らが村田からベルトを奪い去った憎き敵ですが、なかなかのキレ者、ナイスガイであることは認めざるをえない。誰だっけ?新コーチとトレーニングして臨んだ村田戦はこんなにまで研究しつくされていたのだ。

この時点で、中盤から後半にKOと余裕をかましていた帝拳陣営は負けていたのかもしれません。
少しだけ、ええ話、ためになる話かと・・・

悲願だった世界王座を獲得しても、WBAミドル級王者ロブ・ブラントは昔と変わらぬ新鮮な気持ちを保ち続けている。しかしそれは、外から世界王座を眺めていた時の羨望に置き換えられるものではありません。

ブラント
「村田と実際に戦うずっと前から、彼の試合を見守り、研究してきたことを今でもはっきりと思い出します。村田を研究し、いつも自分に俺なら彼に勝つことができると言い聞かせてきました。その想いは今でも新鮮なままです。今は自分が(村田のような)存在になることが出来ました。対戦者はあの時の自分と同じ気持ちでいるだろうし、私も変わることはありません。」

念願の王者になった28歳のロブ・ブラントは、タイトル獲得後の初防衛戦を故郷のミネソタ州で行う。相手はロシアのキャサン・バイサングロフ(17勝7KO)だ。

金曜の夜のこのメインイベントはミネソタ州ヒンクリーのグランドカジノからライブ中継されます。ブラントはこの地で11度試合をしてきたが、決して世界王者としてではなかった。昨年10月の村田に対するラスベガスのアップセット以来、世界王者として最初の凱旋試合になります。

ロンドンオリンピック金メダリストの村田はプロとして対戦者の質が低かったので、ブラントのようなレベルとの12回戦に適応しきれていなかった可能性もあるが、何度戦っても結果は同じになるだろう。

リングアナウンサーの「and NEW」というコールの瞬間を決して忘れないように、ブラントは万全の準備をしている。

その心がけは、ロブ・ブラントの理念に叩き込まれており、ミドル級の主要な選手であり続けるために、その想いを益々倍増させていくことは彼には容易な事です。

ブラント
「かつてのようにタイトル挑戦を渇望する必要はなくなったけど、トレーニングキャンプでは世界が逆転しているかのように捉えています。世界王者になると、そのベルトを夢見る挑戦者は王者を研究し尽くします。だから私は世界王者であっても挑戦者と同じ心構えで、その責任をしっかり果たそうとおもいます。

これから対戦する相手の全てを知りたい。ゴングが鳴れば何かが起こる、しかしそれは試合の一部です。試合中、バイサングロフが私を驚かせるようなことは何もない状態でいたい。特に世界王者として、誰かのハイライトシーンに加わるような事にはなりたくないのです。」

どんなボクサーでも試合に対する覚悟はできているはずだ。
ブラントの相手、21歳のキャサン・バイサングロフには、昨年12月にプロで初の敗北を味わった兄のクセインと、元スーパーウェルター級世界王者ながら怪我で引退を余儀なくされた、ザウルベックという従兄がいます。

キャサン・バイサングロフは昨年10月にウクライナのキエフでポール・バレンズエラに判定勝ちしこのチャンスを掴んだ。キャサンにとっては米国デビューになり、今までとはレベルが違うステージになる。線の細いキャサンは圧倒的なアンダードッグとしてこの試合を迎えます。

しかしブラント自身も、かつてはWBSS一回戦でドイツのユルゲン・ブリーマーに敗北し、村田戦では期待値の低いアンダードッグに過ぎなかったのだ。

ブラント
「あの敗北の後でも、世界王者になるという目標にブレずに焦点を当てていました。ただのミドル級王者以上の存在になってやると。ブリーマーに負けて、多くの人々は私に失望したかもしれないが、自分にはできるんだと信じて疑いませんでした。

ようやく村田に対してそれを証明することができましたが、私にはやるべきことがまだたくさんあります。ただのミドル級王者に収まるつもりはない、真のミドル級王者になりたい。統一がしたい。そこに辿り着く唯一の方法はただ勝ち続けることのみです。それが、わたしがいつも、ずっと求めている究極の目標です。」

ロブ・ブラントVS村田諒太

このブラントのメンタリティはボクサーとしては当たり前だが、それを結果で示すのは流石だ。言葉で示すのも難しいが明瞭だ。この男は頭がいい。たぶん性格もいい。

村田への勝利は実力差もさながら、徹底した村田に対する研究の成果が発揮されたものだ。村田はプレスが強くて破壊的だが、手数が少なく攻防分離、ブロックが堅牢でも、ブロックしている限りはずっと守備なのだ。忙しく手を出し続け、ハイペースを譲らないブラントの戦術は村田攻略の手本であった。局面打開しようにも、村田は常に遅れをとるという展開のまま試合は大差がついた。

スーパーミドルも経験しているロブ・ブラントだが、ミドル級の世界王者として証明すべきはまだこれからで何者でもない王者の一人に過ぎない。体格、パワーもミドル級標準といえ、今のところ驚異的なものは感じない。

しかしこの勤勉な態度と、戦術眼、ボクシングに偏りなく教科書的に柔軟な感じを考慮すると伸びていく選手かもしれない。ブリーマー戦は今振り返るとキャリアとフィジカル差だったようにおもう。(ブリーマーはLヘビーでも戦っていたベテラン)

アンダードッグマニアな自分はこれからキャサン・バイサングロフを予習しつつ、こっちを応援しようとおもうけど、ブラントの態度や言葉は「こいつ、出来る奴だな」とおもわずにはいられない。

多くのボクサーが、待たされ続けたとか念願のとか言われつつ、そのキャリアは20戦足らずであったり、かませで築いたキャリアだったりするが、本当に待たされ続けた、念願のタイトルマッチというのは、誰もが待ちに待ったタイミング、実力に信頼があるその時であり、そのための唯一の方法は、ブラントが言うように

ただ勝ち続けること
(それも説得力のある相手に)

勝ち続けていれば、パッキャオやシーサケットのようになれるんだというのがこの世界に残された最後の良心である。

注目されずとも、ビッグマッチがなかなか訪れぬとも、黙々とペース乱さず防衛を重ねていく世界王者が好きだ。すぐに階級を増減しビッグマウス、ビッグファイトを志向する者より・・・

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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