似たタイプの現代P4P最強クラスの競演3度目。
やはり盤石の結果でした。
ロマゴンVSアローヨ
攻防分離で一発カウンター型のアローヨと攻防融合で常に手が出るロマゴンなので
大差は仕方あるまい。むしろこういう試合がロマゴンを疲弊させるかもしれない。
最後までロマゴンの波状攻撃に耐えて抵抗したアローヨはさすがだが、アムナットに勝ちかけた
元アマ世界王者でもフルマーク判定が精いっぱいというのが現実だ。
小さなパンチは当たるが、狙いすましたカウンターはロマゴンには当たらない。
常に守勢ではいいカウンターは打てないということか。
それでも、回転とスピード、パワーもすごい井上が一番可能性を感じるのは変わらないが
総合的な手数、プレッシャー、リングジェネラルシップで劣勢にたたされるのは間違いない。
やはり、エストラーダより上に君臨する王者だなという印象。
段階を踏むためにもエストラーダ→ロマゴンへの挑戦という道が王道だ。
これで45勝無敗か。
がっつり打ち合うエネルギッシュな内容でメイウェザーの記録を破るかもしれず
やはりP4Pの名にはじぬ名王者だ。
しかし次に書くゴロフキンほど抜き出たパワーというわけでもなく階級にフィットしてるので
そろそろ波乱があってもおかしくないのだが。
ゴロフキンVSウェイド
無敗でKO率も高く若いウェイド、一部の評価が高かったので予習してみたが
パワーもスピードも並の域を出ず、長いリーチも嫌らしいほどではなかったので
GGGを脅かす要素はないと判断したが実際そうだった。
ゴロフキンにしても、なぜそこまで突出しているのか未だによくわからないのだが
どんなタフな選手でも彼のパンチを食って倒れる。
小柄なミドルだが、ジャブとタイミングとプレッシャーとパワー、タフネス
すべての次元がヘビー級並と言う感じか?
ジュリアン・ジャクソンやジェラルド・マクラレンなど戦慄のパンチャーは出てくるミドル級、
ダニエル・ジェイコブスのKO率も素晴らしい。
彼らとゴロフキンが本質的に異なるのはゴロフキンのジャブ含め、すべてのパンチが強いのと
耐久力やプレッシャーなど肉体的強さが半端なく隙がなさすぎるところか。
クリチコより弱点、欠点がない。
それでも、レミュー等、ビッグネームとの試合はまだ皆無でまだはじまったばかり。
皆が逃げるから実現しづらいが見てみたい相手は事欠かない階級なので単なる防衛戦を超えた
ビッグマッチを期待するしかない。
Lヘビーのホープも軽く一蹴したアンドレ・ウォードの技巧などがゴロフキンにとって一番の脅威だろう。
それにしてもわかりやすくて強い、現代2強の競演でした。
石田や淵上はボクサー人生でゴロフキンと拳を交えたことは人生の宝ですね。