強打者の末路/ゲナディ・ゴロフキンの真価

昨日の世界戦、40度近い高熱が出て意識朦朧の中、一応ライブ観戦してたんだな。何を書いたか覚えていない。バルデスとサンチェスなどは同じ人のようにみえた。試合後のニュース、特に日本のメディアではさすがゴロフキン、圧巻のKO勝利という論調が目立ったが、マニアなら、「あれれ、やばいな、かなり劣化した?」という印象の試合だったかとおもいます。

https://www.youtube.com/watch?v=lpV3htAbslA

ゴロフキン
「素晴らしい気分だ。新しく生まれ変わったような気分だ。ノックアウトで復帰できて気分が違います。ノックアウトが大好きでニューヨークが大好きだ。素晴らしい夜になりました。」

ジョナサン・バンクス
「ノックアウト勝利はいつだっていいものだ。短い時間の中でも新たなキャンプ、練習の成果が感じられた。完全なキャンプを通じてもっとよくなるだろう。正しい方向に進んでいます。」

ゴロフキン
「ファンは次に誰と戦うべきか知っている。9月の準備が出来ている。カネロ、そうだろう、大きなドラマを観たいなら彼に言ってください。ボクシングはビジネスだ。私たちの試合は素晴らしいビジネスになるだろう。私はピープルズチャンピオンだ。カネロを倒したいけどベルトの有無に関係なく私はピープルズチャンピオンなんだ。」

それに対するカネロ陣営の対応

デラホーヤ
「ゴロフキンはBサイド、カネロがAサイドだ。カネロはゴロフキンをノックアウトするだろう。ゴロフキンは本物のファイターと戦ってベルトを獲得してくれ、そうすれば3戦目に値する。」

ゴロフキン戦以外の道としては残るベルトのWBO王者、デメトリアス・アンドラーデ(9月は無理では?)WBAスーパーミドル級王者、カラム・スミス戦がある。

現実は残酷です。ロールズのパンチに反応しきれず被弾するゴロフキン、正直に攻めて得意のナックルパンチを連発するも、正直すぎてロールズには有効だがもっとスピードの速い、反応速度のある相手には当たらないようにみえてしまいました。

それでも、時間が経てば経つほどカネロ有利になっていくので9月の再戦が望ましいのだろう。願わくばジョナサン・バンクス体制が本格化し各要素がもっと進化、成長することを願うのみ。バンクスはゴロフキンの何を変えたのだろう。力まず、もっとシンプルに攻撃的に、かな。パンチに強弱を持たせたのか、最後の一撃は強烈でしたがそれ以外はいつものゴロフキンパンチより軽くみえました。そして何よりディフェンスの反応が悪い。ディフェンスはカネロやアンドラーデの方が今は達者です。

それでも9月、アンドラーデは6月29日に試合を控えており、スレッキも強いので楽勝とはいかないだろう。
残るカラム・スミスはエンダム戦では強かった。
エロール・スペンス戦がドッキリカードか。

ゴロフキンを回避して他に相手がいるのだろうか。
ある意味カネロだって追い詰められている。
弱いのと戦うことは許されない。
願うのはゴロフキンのリベンジだが果たして・・・

チャーロもね。

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コメント一覧
  1. マクドネル戦の後、マクドネルは背が高くて普通のフックだと届かないかもしれないから、ロシアンフックを練習してきたと、本人が言ってたはずです。

    ゴロフキンって元々そんなに速くないけど、さらに遅くなったかな。
    テクニックとパワーがあるんで、あまり心配してないですけどね。そういえば今まで、ピンチらしいピンチは1度もないです。
    トレーナー変わって、今回のスイッチみたいな技を増やしたんですかね。

    対カネロの第1候補は、スペンスかゴロフキンだろーな。カラムスミスやジャモールとはやらないでしょ。

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  2. 9月、メキシコの記念日かなんかで確定ならずばり相手はスペンスじゃないですかね。ポーターとやるといいつつサイン保留してるようだし、減量せず練習できるし。でもだったらPBCのチャーロがかわいそうか・・・

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  3. 欲しいのはこの軽さと力みのなさ。

    https://www.youtube.com/watch?v=xV7wEOG1plc

    ジャブのみならず、すべてのパンチ(を含めた動き)がスムーズなのは
    「実践しよう」として打っているからではなく、状況に応じて打っているからでは?

    換言すれば「頭で考えていない」。体が状況に反応出来ている。
    自分の能力=マシン(肉体)の限界=自分のボクシング=やるべき事を知っている
    そして、相手が良く見えている。

    昨日のGGGは「軽さ」と「リズム」を意識しすぎて打っているのだろうが
    かとにかく重かった。

    換言すれば今の「方向性」にまだまだフィットしていないから=調整不足(を含む)
    新体制になって日がとにかく浅い。現段階では課題が山積み、
    というのが正直な印象です。

    D.Remiux戦は8R戦ってあの程度しか被弾していないから、「劣化」と
    言われればそれまでなんですが…。

    もう一つ気づいたのですが、S.ミドルという理由からではなく、
    ゴロフキン昨年に比べてかなりビルド・アップしてますよね?
    おそらくカネロ”clenbuterol”対策だと思うのですが…。

    とは言えカネロも引き出しは増えているわけで、
    9月は時期尚早というのが今のところの私の見解です。

    プラス、S.ミドルではなく、「ミドル」にとどまって欲しいですね。

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  4. これまでゴロフキンに挑戦を受けてもらっていたカネロが、王者になったら逃げ腰ですか?

    あーやだやだ!
    やっぱりカネロだなー!
    ゴロフキンが、もっともっと弱るまで時を過ごすんだね!

    弱虫だねー!

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  5. まだなんとも言えませんね
    全盛だと思われてた頃のゴロフキンだって、モンローjrごとき(失礼)やマレーごとき(失礼)に手を焼きましたから、劣化だと言っている人たち側にもいくらか幻想補正があるのでは。

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  6. ゴロフキンが現役を続けるモチベーションはもうカネロとの再戦以外には無い様にも思えます。
    マーベラスハグラーと同じ道を辿らないこと祈るばかりですが。

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  7. 自分もいうほど劣化したようには見えませんでした。
    そもそもゴロは反応自体は鋭くなくて、ちょくちょく被弾しますし。
    最後は力ずくで相手を粉砕してしまうので、それが目立たなかっただけでは。

    正直カネロ戦はもう見たくないですね。いい悪いではなく、あれはボクシングではない。
    どうせならチャーロとやってほしいなあ。
    ビジネスマンではなく、ボクサーであるチャーロと。

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  8. ジェイコブス戦も物議を醸すものでしたが、本人含め、不思議なほど鎮静化しましたね。
    いつもの判定、ラスベガスジャッジでした。これに慣らされているのかもしれませんね。

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  9. GGG、それほど劣化しまくっているようには思えませんでした。
    左ボディをよく出していてディフェンシブな相手には有効でした。
    そしてパンチの強弱もつけているようにも思えました。
    カネロとは、、、GGGが言うようにビジネスのみですね。
    カネロのボクシングでは拮抗した相手とはKOがあるようにも思えません。
    無敗じゃないのですからカネロにはもっと負けないボクシングではなく勝つ(KO出来る)
    ボクシングを求めて欲しいです。
    ロマゴンにしてもパッキャオにしてもだからこそ面白いボクシングをしてくれたのに。
    メイは無敗だからこそ許されたボクシング(勿論あのディフェンスも凄いですし)。
    カネロは、、、ホンマに人気あるんかいな?です、、、。

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  10. カネロへの牽制でわざとディフェンスを雑にしたと信じたいですが
    昨日の出来では今のサイボーグカネロには分が悪いとおもってしまいました。

    ナックルを当てる独特のパンチは面白いですね。
    井上尚弥もGGGを習ったのかな、体得できるのがすごい。

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  11. デラホーヤ氏が「カネロが(3度目)はゴロフキンをノックアウトする」と大見栄を切っているようですが、カネロ選手はドーピングの効果を得ても、衰えたゴロフキン選手相手に、合計24R戦ってあれだけパンチを当てても、ダウンの1つやKO寸前の場面すら取れないでいる。
    それどころか、私の中では過去2戦とも、ゴロフキン選手が勝っていたと思います。
    ゴロフキン選手が後5年くらいして、今より更に酷く衰えない限り、カネロ選手がゴロフキン選手をKOするなんて、カネロ選手のパンチ力ぐらいでは、起こり得ないと思います。
    そもそも、カネロ選手はAサイドどころか、ボクサーとすら思いたくありせんが。

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