公明正大/ゲナディ・ゴロフキンVSセルゲイ・デレビヤンチェンコ

空位のIBFミドル級王座をかけて10月5日に激突する両者。デレビヤンチェンコはダニエル・ジェイコブスに肉薄した実力者。カネロからの対戦オファーを蹴ってゴロフキンを選んだ。
対するゴロフキンはカネロに不可解な敗北を喫して以来ブランクを作りトレーナーや契約を変えて復帰戦をしたものの、これが本当の意味での復活だろう。

ゴロフキンにとっての本当の目的はデレビヤンチェンコではなく、この試合に勝った後、来年5月に予定されているカネロとの3戦目だ。元統一王者のゴロフキンにとり、今さらIBF王座が重要なのではなく、カネロ戦に向けた手土産程度である。

カネロは11月2日にWBOライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフとの試合が決まっているが、もしこの試合に負けると、DAZNでの地位が危うくなるため、よりゴロフキンとの3部作が必要になっていく。

ゴロフキン
「みんな、カネロについて聞いてくるが、誰もがチャンスを待っており、デレビヤンチェンコは本物の男だ。この男に真剣に向き合わねばならない。9月14日にカネロと交渉したけど、彼は戦いたくないと言った。それが全てです。ずるいですね。違和感があります。」

https://www.youtube.com/watch?v=vZ95PI34i9M

セルゲイ・デレビヤンチェンコ

アマチュアで世界選手権銅メダルを獲得したこともある33歳。村田のライバルであったイエフゲン・キトロフに勝った過去もあるがゴロフキンとアマで戦ったことはないだろう。ダニエル・ジェイコブス戦で世界初挑戦したが、初回ダウンが響き判定負けもジャッジの一人はデレビヤンチェンコを支持していた。

両者共に前に出て打ち合うファイター寄りの選手で打撃戦が期待される。少し若いデレビヤンチェンコだが、ジャック・クルカイ戦の接戦をみるとパワーも耐久力もゴロフキンに分があるので勝ちきるのは難しいだろう。

デレビヤンチェンコは何でカネロではなくゴロフキンを選んだのだろう?より真剣勝負ができる、リスペクトできる相手、判定でもフェアなジャッジが出るからかな。カネロから提示されたギャラが低い、あるいは様々な条件があったのかな。

いつも脇役の地味な男ですが、王者に比肩する実力者です。

みんなやっぱりチャーロを無視しているな・・・

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