そしてゴロフキンVSカネロ 2017最大の試合

世界では今年最大の試合がこれでしょう。どんな内容、結末であろうとも。時期もタイミングもベストとはいえないけれど、ビッグマッチは実現する。これが本場ボクシングの醍醐味です。

予想は難しいけれど、やっぱりゴロフキンに賭けます。

サウル・アルバレス(カネロ)

49勝34KO1敗1分

現役トップでこの試合数は最多かもしれない。
でもマニアなら、10年前から知っている、チャベスの後継者的スター性を備えたアイドルだ。
ライト級の元判定王者、ミゲル・バスケスはデビュー戦でカネロと戦いSDだった。ホセ・ミゲル・コットという、たぶんコットの兄貴はカネロの腰を一瞬落とした。(この試合のコットはえらく強くみえました。)

当時P4Pのメイウェザーにあしらわれて初黒星を屈しましたが、その後は引退したメイに続くボクシングの顔、金のなるスターとして君臨しビッグネームファイトも勝ち抜いてきました。

そのスタイルは太い体幹から重そうなブローを放つファイターボクサーとして重厚感がありつつ、実はディフェンスに長けたカウンターパンチャーに完成しつつあるようにみえます。

ビッグネームを下しては来ているが、実は名前に応じて僅差の判定が多い。

エリスランディ・ララ
オースティン・トラウト
ミゲル・コット

などスキルのあるボクサー相手には際どい勝利であったとおもう。
特にララ戦は勝敗が逆であってもおかしくないほど。

そして名前と実績の割には相手を選んでいるように感じる。
技術だけでなくパワーやキレのある選手をスルーしているようにみえる。
本当のライバルはGGGではなくチャーロ兄であったはず。

直近の3試合

アミル・カーン(速いが階級下なのでパワー勝ちできそうだ)
リアム・スミス(ランカーの中では総合力で勝てそうだ)
チャベスJr(大きな相手だが過大評価でおいしい大金稼ぎ)

そんな感じで本当に手ごわい、同階級のランカーや王者を回避しているように見受けられる。
結局このビッグマッチは実現したが、よくぞここまで引き伸ばした感が強い。
そこが好きになれぬ、評価できないところだ。

ジェナディ・ゴロフキン

37勝33KO

こちらは逆にプロ不毛の地であったカザフスタンから、不遇の中、己の拳のみで強さを証明してきた真のミドル級王者。パイオニア。17連続KO防衛、強すぎる拳と超パワーファイトでライバル達から対戦を避けられてきた感がある。

少しでもビッグファイトを求め、戦ってくれるなら誰でもやってきたが、35歳に達し、階級下のケル・ブルックはパワーでねじ伏せたが被弾は多く、体格で勝るダニエル・ジェイコブスには攻略の一端を露呈し底もみせはじめた。

それでも文句ない実績で、歴代ミドル級最高と個人的には称えたいが、その中身は必ずしも強敵ばかりとはいいきれぬところがある。デビッド・レミュー以降くらいしか、ビッグネームといえる相手はいない。勝って当然の相手ともいえる。自身のせいでなく、強すぎて対戦を避けられてきた、強力なライバルが不在だった影響だが、年齢と連続KOが途切れたこのタイミングで、カネロがようやく振り向いた。

もう、両者ボクシング界を代表する顔なので、どちらかに人気が偏ることはないだろう。
視聴者だけだとやっぱりアイドルカネロの応援が多いだろうけど。

この試合のタイミングとカネロのボクシングが本物なのかが未だはっきりわからず、GGGを応援する自分にとっては不気味な試合に映るが、冒頭で述べた通り、これまでの試合ぶりを振り返って、やっぱり自信をもってGGGを支持、応援しようとおもう。

カネロが戦ってきたどの相手もGGGであれば全部KO勝ちしてきただろう。
そして富以外は全てを手に入れたGGGにとり、年は食ったがこの試合がひとつの集大成なのだ。パワーも技術も耐久力も上なGGGがここで屈するはずがない。

焦点は、世界のアイドルといえるカネロが残酷に倒されるシーンなどありえるのだろうか?という点。
日本のK兄弟も、無様にノックアウトされる姿だけはみせず引退した。
マスメディアが全力で守るアイドルが破壊されていいのだろうか?

よって、判定勝負になるとネロが支持される事になるだろう。

技術的な展望は

カネロはカーンやチャベスJr戦と同じで、強引に攻めることなく中間距離からスキルで勝負しカウンターを狙う作戦だろう。GGGがジャブを基点に圧力かけて攻めていくだろう。この硬すぎるジャブと圧力が機能すれば全く問題ないとみる。そして巨木を刈り取るような左フックでノックアウト。カネロのカウンターだけが注意だ。

ボクサーは意外やカネロ支持が多いみたい。
脚などのスキルがあるのがカネロの方だからだそうです。

特にメイウェザーはカネロを推している。
そして弟子のボンタ君も同じ意見。弟子だから、メイはカネロに勝っているからだな。

どちらも負ける姿が想像できない
特にカネロは色々と守られてきたイメージが強いので残酷な姿をさらすことが想像できない。

のですが、
それを乗り越えてGGGが魅せてくれると信じます。

もしかしたら最近流行りのノーマスと出るかもしれません。

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コメント一覧
  1. 色々ありますが
    最良のコンディションで強いGGGが観たい
    それだけです。

    願わくばアイドルがぶっ倒される姿を。

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  2. マイティ氏
    ゴロが自分より小さいのとやるのって珍しいですよね 似た体格のレミューはジャブで血だるまにされたし、スイッチまで使ったジェイ子ブスのように出入りするのは足のないカネロには無理そう 子の試合カネロがジャブを外せるかどうか、、、

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  3. マ夏氏
    カーン戦までのカネロでしたら仰る通りゴロがジャブ出してれば勝手に終わる関係だと思いますがこの一年のビルドアップを見る限り何とも言えないかなと言う印象ですね そしてカネロのパンチがゴロのリスペクトを獲得できる場合ゴロのジャブで下がらせる組み立てとカネロのスリップからのコンビネーションと定点ボクサーファイトの噛み合わせということでゴロにためされるものは多いと感じます ほぼ同じ理由でやはり村田にも夢を見てしまいます
    逆にゴロのジャブにたえられないようなら両者封殺でしょう 通用しそこでゴロが試行錯誤するところが見たいです
    村田については同意件です 前試合は完全試合だと思いますが所詮はパンチがなく技術も過大評価だったヌジカム 仮想ゴロとして経験を積みたい相手はいるし前に出る相手ならko出来るのかも重要でしょう ただ全く個人的なことを言うならゴロカネロモンローを除けば全勝できると思うし確信を持って戦う村田のボクシングが好みなのでサバイバルしてる間にゴロが階級をあげそうなのが心配です 承認を得るのにゴロカネロ以外は物足りないな、とか。。
    また違う話題にで張る形になってすいません

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  4. フェイスオフだとGさんの方が背高いですね、リーチは分からないですけど。
    体格で上回ってる以上、Gが苦戦するのはあり得ないような気がします。

    若干苦戦したジェイコブスはデカ過ぎただけですし。

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  5. この試合に関しては良くも悪くもゴロフキンの出来次第でしょうね。ゴロフキンはウェイド・ブルックと危険度がゼロの相手とやったせいで完全に調子を崩してます。そのツケがジェイコブス戦の体たらくです。はっきり言ってブルックやジェイコブスとの試合の出来でゴロフキンがカネロとやればゴロフキンは何もできず負けます。最悪キャリア初のダウンやそのままKO負け、または最悪滅多打ちにされてもストップ負けも現実に起こり得ると思ってます。

    ゴロフキンが勝つにはレミュー戦の頃のような冷徹なボクサーに戻り、モンロー戦で見せたような柔軟な攻略を合わせた上で、かつKOしない限り勝てません。判定ではどんなに有利に進めたとしてもカネロに勝つのはトラウトやララの事例を見ても不可能でしょう。

    以上の点からカネロが圧倒的に優位だと思いますね。

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  6. あな氏
    GGGは相手に恵まれていなかったのかもしれませんが、それでもやっぱり統一したのは事実で
    KO記録もまたホンモノだと思います。今回の試合は階級の壁が歴然としているフィジカル差とさらに迎え撃つ階級上のGGGの方がハードパンチャーであるという、一般論で言えばデラ対ホプキンス位の差があるはずなのに、ここまで予想し難いのはカネロがアイドルで商品価値もメイのいない今絶頂に向かう段階なのに何故GGGとやるのか?そこにどんな自信があるのか?という不気味さ、そして判定になればカネロに転ぶのでは?というアイドル性と国籍(メキシコとロシア系)に
    あると私の中では思います。
    普通に考えればGGGなんですけど。
    村田に関しては高く評価していますが、前回あと一度ダウンを奪えなかった(奪いにいかなかった・いけなかった)事はGGGなど本物の王者には致命傷であり、管理人さんがよく仰るサバイバル経験が足りないと言わざるを得ないです。あのブロッキングと圧力の掛け方は素晴らしいですが
    少なくとも王者になってくれないと、です。

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  7. 自分はカネロは団体から優遇されまくってはいるが、本人の相手選びやタイミングには不満がないです 直近の試合は明らかにゴロフキンを意識してるしブルックやロマゴンが踏むべき階級への適応をしっかりこなしたと捉えます 更にブルック戦はともかくジェイコブス戦は相手の対策が完璧だったし、食ってる場面はしっかり相手が工夫してる場合のみで衰えは感じません 逆説的ですが、プロでまとまな相手にかち合ったことのないゴロフキンのスタイルの完成度が初のトップ層を相手に机上の空論だったのか否かが分かる試合かと
    逆に戦いかたは典型的な待ちボクで当て逃げアウトボクサー程ではないにせよ好きではないです
    自分もゴロフキン勝利を期待します カネロはここで負けてもまだまだ先はあるが、ゴロフキンは負けたら結局何者だったのか、となりそう
    そして個人的には村田との相性を考えればカネロはほぼ詰みなので、村田に負けるまでは無傷でいてほしいかなー、とか

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  8. 私も両者でいうとGGGのファンだからかGGGの勝ちと思っています。
    カネロは多彩なスピードのあるパンチ、ボディワークも良くカウンターパンチャーとして成熟してきた。GGGは圧力がクローズアップされますが、やっぱり丁寧なジャブと足の位置取り、そして目が良く見切りが上手い。あれよあれよでリングの隅に追い詰めていく。ケルブルックの時は何故か相手を舐めているというか格の違いを見せたかったのか分かりませんが、丁寧さがなく正面からノシノシ圧力を掛けているだけなのが気がかりでした。丁寧な戦いが出来れば、カネロにとって残酷な結果となると思っています。逆にケルブルックの時のようだと、カネロもボディに入れれるでしょうし、距離を取ってスピードはあるが効かないパンチを出して見栄えだけのポイントを取ろうとするかもしれません。この塩試合だけは勘弁して欲しいですが、カネロが勝つならこういう場合だけと思います。けど案外ジャッジや観客はこういうカネロを支持しがちなんですよね。コットの時も序盤から中盤あたりはコットが取ってると思っていたのですが、、、。
    まぁフィジカル差を考えてもGGG有利と思います。カネロが薬物していないクリーンな身体である事を信じます(ブラックですかね)。

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