メキシカンが相手にしてくれないなら、黒人同士でやるぜ。
これが実質的なSフェザー級トップ戦線だろう。
オスカー・バルデスではない。
恐らく、王者のへリングが不利なオッズであり、私もそのように予想している。
両者共に、打って打たせない、ディフェンシブなファイトが身上だが、全く打たせない、全く危なげないのは若きシャクールの方だ。
判定の色濃い対決だが、果たして・・・
王者のヘリングは自分が得意なアウトボクシングを貫いているが、正確性も見切りもスピードも全てスティーブンソンが上。独自の見切りでまともに打たせないスティーブンソンが圧倒も、パワーがないのでヘリングも耐える。
脱線
ライーゼ・"ザ・ビースト"・アリーム(18勝12KO)
アリーム
「マービン・ハグラーのような状態だ。誰も俺と戦いたがらない。WBAのルールにのっとって、暫定王座は剥奪された。低い報酬でハイリスクな試合を受けてきたし、求められていることは全部やってきたつもりだけど、王者たちは誰も俺と向き合おうとしないし、話題に出すことすらない。どうすればいいのか、政治家に助けてもらおうか、俺は賞金ハンターで、最高の相手と戦いたいだけなんだ。」
WBAの暫定王座を獲ったことで少しは改善されるかと期待したが、新ルールに変わり、無効になったことで彼のキャリアは再び停滞した。次の試合予定は実力者だがランク外の相手だ。
アリーム
「王者のフルトンやフィゲロア、アフマダリエフとやりたいけど、彼らが無視するならば、フェザー級のブギーマン、エマニュエル・ナバレッテと戦うつもりだ。これも上手くいかないのならば、バンタム級の井上尚弥との対戦を喜んで受け入れるよ。
俺はSバンタムの王者全員に声をかけているけど、誰も俺の名前すら出しやしない。俺のスタイルはファンには受けているし、退屈なファイトはしてないはずだ。
無名の実力者と地道な試合を重ねていかねばならない。俺は今、全盛期で準備が整っているんだ。俺はハングリーでリングに上がればオールアクションのファイトを保証する。誰からも逃げないって伝えたい。」
未知数はいっぱいだが、個人的にはこの男がSバンタムのブギーマンだとおもっている。
もう今がピークか、ベテランの域ですが、日陰の実力者だとおもう。
人気、お金が追い付かないのだろうが、井上尚弥VSライーゼ・アリームのような試合が私は見たい。タイ人とかではなく。