ムロジョン・アフマダリエフが井上戦をしきりにアピールしている記事をみかけますが、時期が来れば実現するだろうから、その時に備えてもう一戦くらいしてその口を証明してみせてよという感じです。
アフマダリエフ
「私は彼がこれまで戦ってきたどの選手とも違う。パンチを受けることができるし、放つこともできる。私は自分よりも2階級上の選手とスパーリングをしているが、彼らは、私のパンチ力に驚き、打たれてショックを受けていた。私も強力なパンチを放つことができる。」
体格はタパレスと同じくらいか、太くてパワーがあり、フィジカルも強い印象を受けますが、ダニロマ戦やタパレス戦は互角以上ではありませんでした。書きたかったのはそこではありません。
3月2日、IBFフェザー級タイトルマッチ、ルイス・アルベルト・ロペスVS阿部麗也と同じ興行で行われるWBAフェザー級王座決定戦、オタベク・ホルマトフVSレイモンド・フォード
オタベク・ホルマトフはアフマダリエフと同じウズベキスタンのトップアマチュアあがりでプロ12勝11KOと無敗の快進撃を続けています。
おまけVS堤駿斗
今は成長し170センチのフェザー級としてやっています。ホルマトフはアフマダリエフに似て正統派でパワーのあるサウスポー、見た目は違うが兄弟のようなファイターだなぁという印象です。特徴的なものはないがとにかく基礎が強い。世界王者有力候補だとおもいます。
しかし対戦相手のレイモンド・フォード14勝7KO1分
いいところばかり集めたハイライトですが、こちらもなかなかです。ゲイリー・ラッセルかというほど速く、顔はタンクみたいで、高速、俊敏な黒人プロスペクトのお手本のような選手です。スピードは明らかにフォードが上でしょう。
なので、どちらが王者になるかはわかりません。
個人的にはややフォードです。
さらにウズベキスタンの選手で
アブドゥマリク・カロコフ(Abdumalik Khalokov)1勝
こちらはプロデビューしたばかりの選手でアマも並行しパリ五輪に出るとおもいますので次世代になるだろうが、フェザー級、こっちの方がホルマトフよりもアマでの実績は上、アフマダリエフも上回る才能かとおもいます。アマチュアのライト級では金の常連ソフィアーヌ・オーミアに匹敵するメダル候補だろう。
ウズベキスタンのハメドと言われているそうで、変幻自在な天才ファイトをしますが、こういうスタイルの場合パワー、フィジカルが抜群でないとプロで通用しないでしょうが、間違いなく天才です。
何が言いたいかといえば、ウズベキスタン、面白いですね。ホルマトフやカロコフはやはりデカイね。
ということだけです。
井上尚弥を巡る海外の議論では、クロフォードと違い勝てる格下の選手を倒してきただけという意見があるそうですが、匹敵する相手がいないのだから仕方がない、Sバンタムだとネリやグッドマンを倒しても同じことが言われるだろう、ならばタパレスに負けるまで無敗の2冠王者だったアフマダリエフを倒すしか証明するものはないですねということです。
フェザー級で結果を出せと言う意見は乱暴です。
クロフォードにミドル級で結果を出せと言うのと同じ事です。
相性的にアフマダリエフ戦の結果はみえているとおもいますが、貴殿が勝ち続けているかぎり、2024年のどこかでお会いするでしょう。