山中と岩佐より先に行われる世界戦。中継なしか深夜だろうから、観戦はかなり難しいだろう。この試合は正直いってわかりません。
松本亮
アマチュアボクシング:56戦53勝(39KO・RSC)3敗
プロボクシング:22戦21勝(19KO)1敗
すごい戦績だ。このくらいの高校生アマチュアは日本では大抵世界王者になってきた。
松本は大橋ジムの方針で、井上らとは違い、じっくり十分なキャリアを積ませる路線でやってきた。だから満を持してのタイトルマッチだ!みたいな事をどこかで読んだが、ちょっと待て、戦績はいいが中身は結構ひどくない?世界ランカーや強豪はいたっけ?日本王者だったっけ?知らないだけですが。
実際、井上の前座か何かで何度か生観戦した事もある選手だが、見た目に強さがわかりにくいスタイルである。大きくて、手数が多い。ボディもアッパーもよく出る。多少食ってもおかまいなしなザルガード。スピードは感じない。昔セレスティーノ・カバジェロのようと書いた気がするが、子供のケンカのようなボクシングで小さな相手を圧倒するような不思議なものでした。これは清水に感じるものに似てるかもしれません。
大きくて、頑丈で見た目以上にパワフルなのだろう。いい戦績だが、世界戦で相手レベルがいきなり上がる事になる。そこでこのボクシングがどうなるかだ。
ダニエル・ローマン
23勝9KO2敗1分
この選手もよくわからない。久保隼戦では定石どおり、背の高い久保の懐に入りパワーファイトに引きずり込んでの完勝。しかし本来パワーファイターではないのはKO率が示す通り。今回の松本もデカいので同じようなファイトに磨きをかけてくるのだろう。しかし自分がみた松本はデカいが接近戦のファイターである。
元々、米国内レベルで戦績に凄みはないが、国内サバイバルを勝ち抜いての数字なので、松本の中身とはかなり違う。雑魚で築いたキャリアではない。王者としては平均的かややおいしいレベルの実力だとおもわれるが、まとまりがあるのはこちらの方だ。
両者、不明な点ばかりなので予想は難しいが、接戦になるのではないか?
新米王者のローマンは松本の体格と手数に苦しみ
松本はいままでの相手とのレベルの違いに苦しみそうだ。
お互いが苦戦しているようだと、王者としてさらなる高みは厳しい。
どちらかの一方的な勝利となった時、その勝者の未来は明るいかもしれない。
予想は日本で強い大橋ジム松本の勝利。
井上や清水を肌で知る選手の世界戦なのだからそのレベルを熟知しているのだろう。きっと強いに違いない。
個人的にはローマンのボクシングの方が上にみえます。
https://www.youtube.com/watch?v=kluMxLNOUNA