暫定WBO/Latino/J・フェザー級王者
WBA/Fedecentro/J・フェザー級王者
第15代WBO世界J・フェザー級王者
ウィルフレッド・バスケス・Jr(プエルトリコ)
Wilfredo Vazquez Jr
19戦18勝(15KO)1分
日本に度々来日し勝てそうで勝てない、誰とやってもパンチの破壊力が5倍くらい違ったトラック野郎ウィルフレッド・バスケスの息子が堂々世界王者となった。
タイトル戦は若き無敗、輝かしい将来をうかがわせるマルビン・ソンソナを子供扱いし、最初の防衛戦はオリンピック代表(アマでアブネル・マレスを破った男)ゾルト・ぺダックとも技術で渡り合い、やはり最後は親父譲りのパワーでノックアウトしてしまった。
WBO王者ではあるが、日本に有力選手が多い階級なのでこの男の存在は無視できない。
パワーは親父似であるが、親父よりボクシングも上手く、アマ(経験なし?)、プロ含めまだキャリアが浅いようなので今後の飛躍も期待できる怪物候補だ。
同国のファンマ・ロペスをオーソドックスにしたようなイメージ、親父のイメージ、背中を覆うタトゥーなど上手いより強い、怖いが目立つ印象だが倒すボクシングを心がけてはいるものの技術もしっかりそなえておりまだ全く底が知れない。
既に階級を上げた怪物王者セレスティーノ・カバジェロとの対戦も辞さない様子だが本人はいたって冷静で
「俺が最強とかカバジェロを見下したりはしない。相手をリスペクトしているし日々向上心を持ってレベルアップに努める」
というようなクールな発言が印象的だった。
インパクトの大きな王者が誕生したが対立王者もまた強い。
アジアが誇る西岡、プーンサワット、そして彼を含めた最強妄想が楽しい。
今後要注目である。