何度も書いてる気がするが、バンタム、Sバンタムあたりの無冠の帝王、サーシャもといアレクサンドル・バクティンです。
アマチュアボクシング:134戦130勝(60KO・RSC)4敗
プロボクシング:30戦30勝(11KO)無敗
昨年9月のロリ・ガスカ戦でマイナーですがIBO世界スーパーバンタム級王座を手にしております。
静かな会場に以外と客は入っており、同胞のアレクサンデル・ポベトキンやデニス・レベデフなんて世界王者も応援に訪れております。
試合は相変わらずの圧倒的な技量差での判定勝利ですが、相手を痛めつけることもできず、後半スタミナ切れかやや失速気味、危なげなくポイントだけ抑えたいつもの絶対判定勝利となっています。
観客を魅了する必倒カウンターのドネアやミラクルな動きで見せ場は作るリコンドーと違い、圧倒してるのに倒せないバクティンの試合スタイルですが、日本にいたころから随所で優れたKO勝利はあれど基本は己の圧倒的な技量を披露するスパーリングのような、アマチュアイズムたっぷりのそのボクシングは長期防衛の香り、盤石の安定感でも観客を魅了しビッグマネーを掴むようなスタイルとはほど遠いです。
金にもならず、やたら上手くて攻略しがたいミステリアスなボクサーということで今のメジャー王座戦線には絡めないでしょう。
あるとしたらスターの返上した空きポスト、IBFかなんかの王座でしょうか。
彼をポイントアウトで攻略することはスーパーな王者以外絶対無理だとおもいます。
ドネア、リコンドーと戦ってもどんな展開になるかわからない、背もリーチもありますしポイントは譲らないんじゃないかというほど卓越したスキル、距離感ですが、いまのスタイルだと12回持たずどこかでパンチを避け損なって痛烈なダウンを食らってしまいそうでもあります。
今年中にメジャー世界王者に到達?いや挑戦でいいんでチャンス掴めるでしょうか?
もはや自分にとってSバンタムのビッグスリーは
ドネア、リコンドー、バクティンであり、マレスあたりでは到底技量で敵わない、体力とローブローでごり押しするしか勝ち目がないんじゃないかとおもってます。まぁその体力とローブロー、若さと気持ち、勢いでこういうバクティンのような淡々としたボクシングを攻略してしまう姿も目に浮かびますが。
リコンドーとかもそうですが、アマチュアでの敗戦記録ってロシア系にやられてる確率が高く、そのほとんどがプロになってないミステリアスな選手です。
きっとバクティンみたいのに痛い目にあってるのでしょう。
パワー型、テクニシャン型、色々なスーパーボクサーがいます。
メジャー王者となってパーフェクトすぎて感動しつつ眠たいそのボクシング、多くの方に知ってもらいたいものです。