現役では一番応援している長谷川穂積再起3戦目がありました。
32勝利4敗
といつのまにやら分厚い戦績になりましたね。
今回は明らかな格下との調整試合。右を強振してくる若いボクサーで当たればやばい威力を感じました。
実際当たって、目元腫らしてましたが総合的に見て昔の長谷川と変わってない、衰えは感じられませんでした。やはり速くて華麗です。
昔に比べ雑になったとかディフェンスが悪くなったと言われたりもしてますが、10連続防衛の頃は結果が早すぎて細かなところは分析できないところもありました。モンティエル戦もゴンザレス戦もコンディション十分な最高の長谷川でありあれがいっぱいいっぱいだったとおもっています。
敗因はただただ相手が強かった、相手を上回る戦術がなかっただけ。強かったころの長谷川の勢いのままにぶつかって跳ねかえされただけだとおもっています。そこはどうしてもアマキャリアもなく才能と勢いで駆け上がっていったボクシングのつけだったとおもいます。
間違いなく日本でトップレベルの実力があり、王者返り咲きを狙える位置にいるとおもいますが
内山のような冷静でいて剛腕とか山中のようなストレート主体のアウトボクシングとパンチ力、佐藤のように徹底したジャブと距離。
みたいなはっきりとした特徴のあるスタイルではなく危険な距離でのスピードと回転力が武器だとおもいますので、誰とやっても派手だけどリスキーなスタイルではあるようだ。
ただ昨日のマルチネスもそうだが年齢重ねるとどうしてもディフェンス自慢でも被弾が多くなり、微妙に狂うところが出てくる。
だからこそ再起した長谷川には魅せる打ち合いよりも安定したディフェンス重視を求めてしまいます。
なぜか負けない、芯に食わないクリス・ジョンやリズムが独特で強打者のポンセとの対戦は読めないところがありますが
最近王者となったビクター・テラサスになら勝てる、勝てるけれどもたぶん打ち合い合戦のすえ両者ボコボコになり、回転力でまさる長谷川の勝利、ブルゴス戦みたくなってしまうような気がします。
メリハリつけて危険回避の範囲で打ち合ったり翻弄したり・・・
そんな長谷川の第二幕に期待します。
リコンドー?あれは今でなくいつか機会があればでいいんと違う?
リコンドー相手には戦術とか考えられず、玉砕覚悟の記念挑戦になってしまうとおもいます。
スピード合戦の面白い試合にはなりそうですが。