日本人にとり激アツな階級でこのような試合が決定したとのこと。
とっても、とっても複雑な気持ちです。
リコンドーVSアクベコ
両者にとり、この相手しかいなかったであろう哀しき宿命を背負った者同士です。
リコンドーはドネアに勝ったことにより、死角もなければお金も稼げない、もっとも避けられる悲劇のP4Pとなってしまいました。
本気でやってやるぜと言ってくれる人がアクベコしかいなかった。
舌戦を繰り広げたとしても本心では両者、自分たちの置かれた立場を理解し共鳴していることだろう。
所詮、ホームで戦うことのできぬ根なし草、いつだってヒール役。
そんな二人の激突です。
アクベコだって本当はもっとやりたい相手、憎い敵は他にいただろう。
順当にいけば、この試合でアクベコ最後のチャンスとなってしまうのか?
ものすごく強い、周辺の王者に見劣りしない能力の持ち主ですがリコンドーとなると勝てる見込みは5%くらいか。
人気欲しさにリコンドーが無茶な打ち合いに付き合ったりしたらブラッドリーVSプロボドニコフ状態もありえるが・・・
切なすぎる好カードです。
ドネアVSダルチニアン
ドネアの復帰戦、これフェザー級契約か?
これは極めて個人的な悔恨試合。ダルチニアンの怨恨、執念、復讐の想いが宿った不気味な試合である。
己のプライドと命をかけて狂犬が本気で噛みついてくる、ボクシングというより殺す気で来るんじゃないだろうか。
何年前になるのか、当時無敗の化け物であったダルチニアンをドネアが衝撃ノックアウトして二人の人生は逆転しました。
その後のダルチニアンはマレスが相手でも山中が相手でも戦っているのはその先を走るドネアであったとおもいます。
順当であるならばダルチニアンが熱く、メラメラしていればいるほどドネアが有利だとおもいますが今回ばかりは相手の殺気が怖いです。
しぶといから辞めないでしょうがダルチニアンの進退かけたラストマッチかもしれません。
両試合とも、普通に好カードですが、様々な想いのたくさんつまった、重くて苦い味わいの試合です。
アンダードックなアクベコ、ダルチニアンが勝つには何か恐ろしい秘策がないと無理そうで、ちょっとハプニングが怖くもあります。