オラシオ・ガルシア分析

数々の試合があれど一番興味深い試合がこれ。
試合まで何度も、コリることなくボヤいていきたいとおもいます。
分析というほど高尚なものではございませんが。

下記、3試合がyoutubeで確認できますが一番顕著なのはジャブからして相手とパワー差が目立つことです。
ガルシア自身、数値では長谷川と変わらないとおもいますが、骨格からして相手より大きくもみえます。

こっちだと174センチのリーチ178と書いてある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Horacio_Garc%C3%ADa

ボクシング自体は超オーソドックスで固いジャブでプレッシャーをかけ、メキシカンらしくストレートもボディも打ち抜きます。
どの試合もこれで前に出ることができているので相手にロープを背負わせそこからの強打炸裂という王道な勝ちっぷりです。

しかし、過去、現在のメキシカングレートと違うところを強いていえば攻防分離傾向にあるところかな。
相打ちのカウンターをとるような敏捷性はなく、相手が打ってきたらガード、下がるなどシンプルなところがあります。軽くは食ってもいます。
KOパンチャーというに相応しく、攻めてる時間の方が圧倒的に長いですが、モンティエルのような芸術的なカウンターを打つような怖さはありません。
右相手だからかやや左まわりですがどっちかといえば打つも守るも直線的です。

パンチの軌道がやや大きく全部がKOパンチ、倒し屋とはいえ、距離をとるアウトボクサーであり、接近戦、密着は苦手にみえます。
ハードパンチャーとはいえ、キコ・マルチネスのようにガンガン来るファイターと違って正統派のアウトボクサーです。

とても怖い、大変なホープだと萎縮せず、守勢に回らず、のびのび戦うことができれば、パンチの多彩さ、スピード、意外性などで長谷川が普通に勝てそうにもみえます。
先日のジョニゴンVSラッセルのように距離を苦にせずカウンターがとれれば長谷川の回転力が勝るといえそうです。
ただ足をつかったり打ち合ったりするのではなくやはり動きを読んでのカウンターしかないとおもいます。

強烈な勝ち方をしていますが世界上位ランカーとの対戦は皆無、パンチはたしかに強いですがやりにくい選手ではないので対策たてて遂行できればこのホープを挫折させることができるはずだとおもいます。
自分のほうがはるかに格上であると自信を持って戦ってもらいたいです。
きわめて伝統的なメキシカンスタイル、これはモンティエル戦、ジョニゴン戦の雪辱、復讐だとおもってます。

[youtube]https://youtu.be/pYUao3XEIT4[/youtube] [youtube]https://youtu.be/PAKgpUZQKxE[/youtube] [youtube]https://youtu.be/jx_ipKg3aY8[/youtube]

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
0
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
コメント一覧
  1. カワニーJrさん

    もう一試合動画みまして
    ボディで圧勝でしたがたいしたことないようにみえました。
    (数年前の試合なので直近で明らかに進化しています)

    その試合ではエリック・モラレスの劣化版ぽくもみえ
    長谷川なら普通に勝てるようにもみえました。

    極めてオーソドックスで意外性のないスタイルなので
    あっさり勝つこともありあえるとおもってます。

    ただ、時代の流れ的には厳しいですよね、完全に。

    0
    0
  2. よく言われる足を使った
    スタイルにすれば疑問ある

    一発入った時にムキになって打ち合わない
    しっかり打ち込んでくるこその相手のスキ
    それをつければあっさり勝ちそうな感じもすますね

    0
    0
  3. ジャックさん

    まぎれもなく本物だとおもいますが、あくまでオーソドックスな選手かと。
    山中VSツニャカオでも感じましたが、テクニックというよりパワー差が違い勝ってきているようにみえます。
    Sバンタムの選手ですが長谷川がどれだけ動け、パワー差を克服するかがカギかとおもいます。
    プレッシャーをかけるのかかけられるのか、再起戦の相手として他のどんな日本人世界王者より本格的な相手を選んだもんだとおもいます。

    ブリブリボクシングファンさん

    キコに負けた後の再起戦の相手としていきなり危険すぎやろとおもいます。
    が、フェザー級契約だし当日計量はないので、いいコンディションさえ作れれば
    昔の長谷川なら勝てない相手だとはおもいません。

    ガルシアにとっても過去の対戦相手とは器が違います。
    勝てば両者にとり道が開ける大事な試合ですね。

    0
    0
  4. バランスがよくて攻防にソツがないし体格がいいし、苦戦するでしょうね・・・。
    キコ・マルチネス戦で自分のボクシングを見失っていなければいいですが。
    加齢やダメージによる衰えもどうか。
    やはりまずは長谷川自身の状態がどれだけよいかが重要だと思います。
    絶好調でないと勝てる相手ではないと思われます。

    0
    0
  5. 山中の対戦相手と違って、地域タイトルは獲ったりしてるので、実力はある程度本物なのかなと思います。 良くも悪くも、筋肉の鎧を身にまとっていて予備動作も見極め易そうに見えるのですが、果たして、どうなることでしょう?

    0
    0
おすすめの記事