勝ち負けを超えた充実/岡田・セルバニア・セペダ・カンシオ・ガバリョ・デービス他

サタデーナイトだけではなく、サンデーナイトもあった週末、追うのが大変でした。今週はサンデーならぬフライデーナイトであのロブ・ブラントが登場です。ショージャホン・エルガシェフVSマイカル・フォックスというのも無敗同士のサバイバルであり特にエルガショフはWBSS以外のスーパーライト級の鬼です。

サタデーナイトの日本人的注目はなんといっても岩佐亮佑VSセサール・ファレス。
昨日の岡田VSベルトラン臭も漂う組み合わせですが、元王者の岩佐には吹っ切れたパワーファイトを期待します。KOしないと勝てないくらいの気持ちの籠ったファイトが観たい。

が、まずは復習

レイマート・ガバリョVS中村優也

ボクサーとしての能力差がそのまま出た試合。中村はモロに被弾しすぎでした。バッタバッタと倒すガバリョですが、過去練習では山中や井上に倒されているそうです。急成長しています。少し雑でテクニックに疑問は残りますが、すごくいいものを持っています。

中村が弱気にならず逃げず立ち向かったのは救いでした。

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レイ・バルガスVSフランクリン・マンサニーリャ

何度試合を重ねても、バルガスは同じような展開になるな。
2回のダウンは絶体絶命でしたが、マンサリーニャのテクニックが戦績通り足りませんでした。バルガス、また怪我したんじゃないかという大変な試合でした。

真っすぐ下がるし顔面左フックで何度かダウンしているバルガスですが、何度も同じ苦労を経験し勝ちを拾うのだけは巧みです。絶対減量苦だとおもうので、マチャドのようにボディが弱点かもしれません。強振系で迫力があるが倒せないのは精度が悪いからなのだろう。

個人的に、ここまで条件整っているならば、亀3戦はあるとおもいますし、実現すればこの戦いは、いつものバルガスとは違う試合になるだろう。亀3のスタイルがファイターではないから。

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ジェルボンタ・デービスVSウーゴ・ルイス

カンシオの戴冠や伊藤の周辺整理のためにスーパーフェザー級を見直そうかとおもっているが、階級に飛びぬけた怪物が存在する場合、どうすればいいのだろう。

速い、パワフル、手が付けられないと簡単に言えるものではなく、ルイスだってパンチが届く距離にジェルボンタは余裕をかまし立っているのだ。それなのにルイスのパンチは余裕ではずして自分だけブチかます。生物として備わる能力が違うような勝ちっぷりでした。

アメリカのヘリングに勝てば伊藤に声がかかってしまうかもしれません。

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アルベルト・マチャドVSアンドリュー・カンシオ

感動の戴冠でした。無敗の王者なんていないとはウーゴ・ルイスの言葉でしたが、カンシオがそういう王者に対する戦い方をみせてくれました。上下のコンビが巧い、パンチがある、接近戦が強い、などカンシオの魅力は伝わりましたが、この新王者はポイントメイク、判定で勝てるタイプではないだろう。ランカーはこぞって狙ってくるだろう。

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ジェネシス・セルバニアVSカルロス・カストロ

これは見逃し、ダイジェストっぽいものしか観れませんでした。
序盤で早くもカットし顔面を血に染めたセルバニアがカストロを倒そうと前に前にプレスをかけていくも、タイミングのいいカウンターやジャブでコツコツ空転させられるような内容に映りました。
カストロというのは思った以上にクレバーな選手っぽいです。それを読み違えたのと、オスカー・バルデス戦や井上尚弥との練習で、セルバニアがファイター寄りになりすぎていたのが災いした気がします。米国で受けるファイトに固執しすぎた。ガンガン攻めるも空回りというパターンはよくあります。

結果的にはバルデスより完封劇をみせたカストロという選手を予習してみよう。

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岡田博喜VSレイムンド・ベルトラン

こちらにも書いたが、あまりにも予想通り、デジャブな展開と結末でした。しかしガッカリというより見事な内容の方でした。課題は明確ですが、克服して続行するのか、じっくり休んで考えて欲しいとしか言えない。しかし克服すればベルトランには負けないだろう。世界レベルでした。

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ホセ・ラミレスVSホセ・セペダ

セペダの戦い方がやや逃げ腰だったのでアウェーでこの結果は仕方ない気がするが、個人的採点ではセペダの勝ちと出た。ラミレスの弱点が浮き彫りになったがセペダの戦い方は誰もが出来るものではない。プログレイスやテイラーならできそうだ。

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2019年、日本人最初のアウェーでの勝利を2月16日(日本時間17日)の岩佐に託して終わります。冷静に振り返ると、海外での日本人の勝率ってものすごく低いのよね。この試合についてはきっと事前に書くだろう。

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