岩佐亮佑VSルイス・ロサ

3位と8位ですが、これがジョナサン・グスマンへの挑戦者決定戦として認められたようです。グスマンへの挑戦者決定戦は他に行われていましたが引き分けで決着つかずだったからかな?
大沢に続いて海外での試合ですが、どうせこういう試練を超えないと世界は獲れないのだから(日本になんでもかんでも招く金持ちジム以外は)いい傾向だとおもいます。

山中、長谷川戦の影響か、試合を予想する時の指針みたいなイメージが具体的に出てきた。

パワー
テクニック
スピード
ディフェンス
タフネス

これに

戦術(キャリア)
メンタル

を加えた総合点が高い方が有利
そんなのはあたりまえすぎる事だが。

長谷川の感動的な戴冠劇は要するにウーゴ・ルイスより長谷川の方が総合点が高かったのかなとおもう。
逆に山中の場合はモレノに比べ、総合点は劣っていても、左の一点突破という強い武器と戦術で勝った。

だから単純に、総合点が低いから勝てないというほど簡単なものではなく指針でしかない。何か一つでも貫き通せばそれが総合力を打ち破る突破口になるのだ。

これを
大沢VSバルデスに当てはめると、アマの経験まで含めると大沢が勝っているのは一個もないような気がする。
せいぜいタフネスとメンタルくらいか。でもバルデスにそこは勝っていると言い切るのは失礼だし希望的観測でしかない。日本よりサバイバルな環境だし。
そういう相手に何を磨いてどう立ち向かっていくかだ。
日本で普段やっている自分のスタイルを貫き通そうだけでは甘い。絶対に勝てない。

話が逸れた。

岩佐の場合は総合点がとても高い優等生的な選手といえるが、一発いいのを食らうと全てがご破算、もう立て直せないような脆いスタイルだ。
日本のテクニシャン系の選手が陥りやすい特徴がある。
そこを磨いてもリコンドーやドネアに敵わない。グスマンやフランプトンにも肉弾突破されるだろう。

https://youtu.be/ktPGUfFTkVA

ルイス・ロサというのはプエルトリコの無敗ホープなので非常に筋はいいが、大柄でもパワーを全面に感じさせる選手でもなく、小さくまとまった感じだ。
パワーがないわけではないだろうが、KO率も示すように結構慎重なスタイル。

たぶん、ハイレベルな技術戦で岩佐は負けていないとおもう。互角以上のものをもっているだろう。
しかし、ニューヨークとなるとほぼ敵地なので判定で勝てるような立場ではないし、強さをみせつけてアピールが必要な舞台だ。倒して勝ってくる気概が必要なはずだ。
2敗の岩佐に対し、無敗のロサ、たぶんアンダードッグは岩佐だろう。

きっと先日の小原でも、技術合戦をしていればトロヤノフスキーともっと拮抗した試合ができたはずだが結果は惨敗。
岩佐にはああいう危なかしいディフェンス、低いガードで直線的に下がる事のないようにして欲しいと願う。
今までと同じ戦い方が通じるレベルではない。
アジアの格下に勝ってきたボクシングは役に立たない。

ギリギリ、スレスレの刺し合いの中でカウンターを食うのは仕方ない。
ならば山中のように食ったら食ったで覚悟を決めてより激しく打ち合うなり、長谷川のように戦況を見極めて最良の戦術を見出すような工夫が観たい。
ピンチはチャンスでもあるのだ。
効いた状態で無抵抗でボコボコにされる姿だけは勘弁願いたい。

どうすれば今の殻を打ち破れるか、それはきっと勇気と覚悟と戦術だ。ピンチの時ほど勇気をもって前に出る事だ。
ヒラヒラとバックステップで捌けるようなレベルではない。

恐らく、友人の和氣の敗戦の仇により、Sバンタムでグスマン狙いに定めたのかとおもわれるが、こんな早い形でチャンスが訪れた。
これは絶対ものにしなければならない試合だ。

いままでの岩佐のままなら、ここをなんとかクリアしてもグスマンには勝てないだろう。
何を変えて、どういう試合をすれば勝てるか、その可能性をみせて欲しい。

会長のセレスさんは、上記の点数でいえばツニャカオに勝る部分は何もないにもかかわらず引き分けに持ち込んだ。
戦術(キャリア)メンタルだけでなんとかした結果だろう。

そんな会長の秘蔵っ子なのだから、何かを証明して欲しい。

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コメント一覧
  1. うっちーさん

    もう結果を出していくしかないですからね。
    かっこ悪くても泥臭くてもいいので
    世界につながる試合をしないといけないですね。
    クールな技術じゃなく勝ちという結果がみたいです。

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  2. 岩佐にとっては大きなターニングポイントですね
    一度、海外で惨めな思いしている分、雪辱を晴らしてほしいなと思います
    和気よりは強いと思いますが、やはりこれといった強みがほしいところ
    どうにか乗り越えてほしい

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  3. 一瞬のマ夏さん

    マグダレノは普通にいいボクサーなんで楽しみですね。
    ドネアが好調なら大丈夫だとおもいますが。

    この辺のホープは岩佐あたりと比べても
    回転力とかラッシュ力とか決め所でのプレスが力強いとおもいますね。

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  4. 確かにマグダレノ対策にはならないですね。
    新しいトレーナーが同じというのが理由みたいですが。亀3には私はあまり評価出来ません。身長の割にリーチが無いのが見てても分かる位でそれでいてアウトボクサー。面白いボクシングが出来る感じがしないので。
    マグダレノは不気味な感じ。昔のドネアなら問題無いですが1発食らわないか心配です。オスカルバルデスと同門ですね。やっぱり?フックが上手く好戦的ですがだんだんガードが下がってくるのが狙い目かなぁ。新旧交代なんか見たくないです。まだ閃光を見ていたいです。
    この階級もパガラがフアレスにやられて
    若手が台頭しにくくなってきました。ドネアはやっぱりリゴとやりたいんでしょうか?すいません、逸れました。
    KOが少ないのはパンチに強弱があまり無く素直というか分かりやすいパンチなのかな?とにかく仰る通りこの辺に勝てずして王者にはなれませんね。

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  5. 八さん

    このレベルの相手、試合になると
    ある程度打たれる、苦戦することも想定して
    その中でどうしたら勝てるかを考えた方がいいですね。

    食ったらおしまいなガードでディフェンス自慢のままじゃ
    やばいのを食ってパニックになりますよ。

    アジアの格下で経験したことがないから。

    一瞬のマ夏さん

    体格はパワフルにみえますがKO率が低いので
    倒し屋、パンチャーなのだとしたらまだ欠点があるのかな。
    そこが徹底してればグスマンやトロヤさんのようにKO率に現れるはずです。

    厳しいですがこの相手に勝たないと世界はないでしょう。

    ドネア亀3ですか、練習じゃなく本番でやってみて欲しいですね。
    亀3はスキルはわりとあるとおもいます。勝ち負けは話にならないでしょうが。

    そして、マグダレノ対策としてもあまり役に立たない気がしますけど。

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  6. ハスキンスには井上に負けたナルバエスと山本で挑戦者決定戦かも?とか。小原、大沢、岩佐と世界挑戦級の試合が海外へシフトされていくのは良い事と思います。
    グスマンがヘイモン傘下ならこれに勝っても海外となる可能性が高いですし、是非勝って欲しいです。
    ルイスロサはパワフルで無敗ですが、何故か途中でナチュラルにスイッチしますね。けど
    スイッチした時は割と正面に立ちややぎこちない動きなるように思います(他の試合でも感じました)。左のフックが強そうで岩佐は右のガードと距離を支配できるかがポイントですね。ただ下がって捌こうとするとポイントを取られるので手数を出して
    下がるだけでは無く有効打をコツコツ当てていって欲しいです。Sバンタムに上げた事でどうなるか?楽しみですね。
    ドネアのスパーリングパートナーを亀3が務めているとか。好き嫌いはともかくボクサーは海外へどんどん進出していって欲しいものです。

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  7. ハスキンス戦後にこれからはもっと外に出て試合したいと言っていたが結局それも実現せず。
    そしていきなり敵地で挑戦者決定戦になってしまったわけですが、どうなりますか。。
    ここを敵地でも明確に勝利しないとどっちみちグスマンには手が届かないわけですし、
    あの苦い経験を無駄にする訳にはいかないでしょ岩佐。

    相手を見る限りインで打ち合う訳にはいかないですし、
    外から正確なショットを決めたいところですが、その前にプレスにどう対処するかですね。
    長谷川のように下がるばかりではなく一発良いものを持っているのをハッキリ分からせられれば。。
    メリハリを付けることでしょうか。ぶつかるときはぶつかる、避けるときはハッキリ避ける。

    >ギリギリ、スレスレの刺し合いの中でカウンターを食うのは仕方ない。
    そう考えると、
    敵地で速攻で散ってしまった内藤も結果はダメだったが選択は間違ってはなかったとも言えますね。

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