世界が暴れるその前に

ロマチェンコ、クロフォード、いいペースで試合が予定されています。特にクロフォードは五輪金のディアスを完封したのが5月ですので3か月のインターバルで統一戦。うらやましいペースとマッチメイクです。
8月も9月も活発な海外なので今のうちに日本での試合を展望しておきます。

8/15
島津アリーナ京都
WBCバンタム級タイトルマッチ
山中慎介(帝拳)VSルイス・ネリー(メキシコ)

いよいよV13が迫ってきました。

三浦、内山の引退が続き、その中間の年齢である山中のV13、盤石の強さで死角はないとおもわれるが、身体はますます硬く、スタイルはますます左頼りになってきた。この方が強いともいえる選手だが。

内山のキャリアを振り返り、コラレス戦は慢心、モチベーション、加齢、相性など色々意見があるが、単純に自分より遥かに速い相手が死角であり、同じくらいのスピード感の選手には滅法強かっただけなのかもしれないという疑問も湧いた。

山中にもこれと同じ懸念があり、どっしりボクシング勝負してくる慎重な相手より、若さや体力に任せ怖い者知らずでガンガン来る相手の方が危ないのではないか?新旧交代があるとすれば捌ききれず被弾という絵が浮かぶが、それがネリーなのかはわからない。勢いもパワーもあるが、それほどスピーディーでもないから。けれど、山中のキャリアの中ではハイライトともいえる相手であり、いいマッチメイクといえる。

内山VSコラレスのような新旧交代劇があるならこの試合

と懸念しつつ、7-3くらいで山中が左を炸裂させて盤石KOするだろう。
V13以後に注目したい。

9/3
島津アリーナ京都
WBAスーパーバンタム級タイトルマッチ
久保隼(真正)VSダニエル・ローマン(米国)

山中と同じ会場なんだな。

両者、よく知らず、特に久保は戴冠した試合、途中でみるのをやめてしまった。丁寧で型にはまったサウスポーだがスピード感がなかった。
対するダニエル・ローマンは指名挑戦者とのことだが、22勝8KO2敗1分の戦績どおり、特別なにかが怖いボクサーではなさそうだ。

たぶん久保の特徴は元々ライト級だったという体格と、ジャブ含め固くて伸びるストレートパンチで、なかなか懐にいれさせないやりずらさが武器なのだとおもう。

そういう特徴のある選手なので

「自分のボクシングを貫くだけ」という発言もわからなくはないが、わたくし個人的にこの「自分のボクシング」という言葉が好きじゃないです。

そんなにすごいボクシングを体得しているのだろうか?時には「自分のボクシング」をかなぐりすてて勝ちに行く姿勢がないと世界を打ち破れない。固執するほどすごい「自分のボクシング」を持っているのはごくわずかな一流だけだとおもうのです。

「自分のボクシング」で勝てればいいですが、それが通じない時に何ができるかが大事でしょう。

一方のローマン

初期の敗戦が日本の岡田隆司である。この人はメディカル問題で日本で試合ができなかったボクサーだと記憶しているが、日本のトップアマ出身で本場米国を主戦場に、アマ世界王者のアローヨにはじめて土をつけた選手だ。残念ながら、怪我かなにかで志半ば、6勝1敗1分というキャリアで引退したようだ。

アローヨ戦をみたが、技術あるファイターボクサーでアローヨからダウンを奪ってみせた。とてもいい選手だったが、あんなに強くても1KOだったんだな、もっとKO率が高そうなボクシングであったが、本場はレベルが高いのだろう。初期に岡田と試合をしているローマンは逆にフライ級上がりの選手なのだろう。

映像をみても、一発で倒す選手ではなくコンビネーション型、特に左ボディにつなげる選手なので、久保としては長いリードで距離を保ち接近戦を拒みたいところ。
でもローマンが前に出てコンビネーションガンガン打って来た時に何ができるかが鍵。

正直、両者、王者の器でない気がするが、久保の判定勝ちかローマンのTKOが濃厚かと。

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