化け物じみたカウボーイ/エマニュエル”バケロ”ナバレッテ

バケロ=Vaqueroとは化けモノではなくカウボーイという意味だそうだ、残念ながら。身長は170センチ(もっとあるようにみえる)だがリーチが183センチもあり、フィジカルが強い。

エマニュエル”バケロ”ナバレッテは12月7日に自身の持つWBOスーパーバンタム級の4度目の防衛戦をメキシコのプエブラでフランシスコ・ホルタ相手に予定している。

ナバレッテは日本のモンスター、井上尚弥のスーパーバンタム級の挑戦を歓迎している。また、先日体重超過で試合をキャンセルされた同胞のルイス”パンテラ”ネリーとの対戦も望んでいる。

ナバレッテ
「それらの試合が理にかなうのであれば喜んで受け入れるよ。「モンスター」井上は誰もが戦いたいファイターだし、私もその候補に入っているようだ。彼のような男とスーパーバンタム級で戦える可能性があることをうれしくおもう。ネリーは友人なんだ。携帯の番号を交換したよ。」

ナバレッテはフランシスコ・ホルタと戦うことでアクティブだった1年を締めくくろうとしている。メキシコで試合ができることを心から喜んでいる。

ナバレッテ
「アメリカで連戦してきて、メキシコで締めくくる、これを実現してくれたザンファープロモーションに感謝する。2019年は素晴らしい年になりました。来年もさらに前進し続け、より良い結果を得られるよう100%の準備で取り組みたいとおもいます。

計画としては2、3のビッグマッチがしたい。王者であり続け、階級を統一する。それに相応しい相手が現れることを望みます。可能であればスーパーバンタム級にとどまるが、それが難しければフェザー級にあげるまでです。」

これは挑発でもなんでもなく、素直な気持ちに過ぎない。

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ここで書いたように、階級の壁、底知れぬ体力、エマニュエル・ナバレッテが一番不気味なリストだろう。2019年に飛躍したもう一人のモンスターが彼だ。バケロ=Vaqueroとは化けモノではなくカウボーイという意味だそうだ、残念ながら。身長は170センチ(もっとあるようにみえる)だがリーチが183センチもあり、フィジカルが強い。

かつて同タイプで強靭とおもっていたモイセス・フローレスがヘロヘロに解体されたので、メキシカンのこういう選手はよくわからないところがあるし、打たせる選手ではあるのでダメージが蓄積して脆くなることもあるかもしれないが、まだ24歳だからしばらくは安泰だろう。豆タンクのようなアイザック・ドッグボゥとの連戦で本物ぶりは証明された。

無冠時代から、強力な選手を倒していたので手ごわそうとおもっていたが、ここまで強いとは・・・

コメント欄でも

増量いじめっ子のネリーはナバレッテを望んでいない
ネリーはドッグボゥと同じにされる
レイ・バルガスという退屈なロバを退治しろ

などと書かれている。マニアの評価は高い。

しかしこの手のタイプには攻略法があるはずだ。鬼フィジカルで打ち合いの泥沼に引きずり込んでくるナバレッテだが、各動作が俊敏とはいえない。独特のリズムを持った変則のスイッチヒッターだ。ドッグボゥがガンガンプレスして潰そうとして跳ね返されたように、そんなに無茶に打ち合う必要はないとおもわれる。

ジョニー・ゴンザレスがゲイリー・ラッセルに子ども扱いされたように
モイセス・フローレスがギジェルモ・リゴンドーに実質キャリアを終了されたように

この手のメキシカンには明らかな苦手がある。

だから、フランシスコ・ホルタを応援しよう。
しかしホルタというのは同胞のメキシカンなので、ナバレッテの苦手タイプではない。20勝10KO3敗1分という戦績だが相手レベルが低く、明らかなる格下だ。

もう大物かもしれないが、日本にもスーパーバンタムの有望な選手はいる。挑んでみてはいかがだろう?

エマニュエル・ナバレッテVSフランシスコ・ホルタ
岩佐亮佑VSマーロン・タパレス

2つのスーパーバンタム級、場所は違うが同日に行われる。

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