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彼はリングが好きだった/エドウィン・バレロとエマニュエル・ナバレッテの怪物性

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「彼はリングが好きだった。それが違いだ」byチャンドラー・ウォラー

狂乱のロードウォリアー/エドウィン・バレロ

内なる悪魔に飲み込まれた神秘的なファイター、エドウィン・バレロの記事を2か月前に書いたのですが、記事がそのまま映像化されたようなものを見つけました。一見の価値ありです。やっぱこの男は強い。今のモンスタ ...

21st century schizoid man/エドウィン・バレロVSワシル・ロマチェンコ

昨日、Youtubeでこの動画をみつけ、見入ってしまいました。バレロとパッキャオの仮想対決遊びかとおもいましたが、貴重な映像を含む、エドウィン・バレロの重厚なドキュメンタリーでした。 この記事が気に入 ...

エドウィン(ディナミタ)バレロの物語はよく語られる。実際、彼の本も出版されている。

彼の戦いを忘れることは出来ない。大きく目を見開き、リングの中では凄まじい集中力でいつでも相手を破壊する。爆発寸前のダイナマイトのような幻影だった。

バレロは恐れを知らず、目の前の敵を両手で破壊するパンチャーとして恐れられていた。アフリカの動物保護区の獣のように、相手を傷つけ、残酷に破壊する、常にアクション満載なスタイル、無尽蔵のスタミナ、プレッシャー、パワーパンチを放つたびに叫ぶ雄たけびや粘り強さは爆発的で群衆を熱狂の渦に巻き込んだ。バレロはカリスマだった。彼が目の前を通り過ぎるだけで背筋がゾクゾクした。

バレロはガッティ、チュー、スキャンダル前のマルガリート、タイソン、カネロ、パッキャオなど、ほんの一部のファイターだけが持つ、背筋がゾクゾクするような特別なものを備えていた。

「彼はリングが好きだった。それが違いだ」byチャンドラー・ウォラー

バレロの最後の勝利は、2010年2月、メキシコのアントニオ・デマルコに対するものだ。27戦全勝全KO、デビュー以来18連続初回KOという世界記録を樹立した。その記録は、タイロン・ブロンソンによって破られたが、ブロンソンはトップレベルには通用しなかった。

残念なことにバレロの成功はリングの外にはもたらされなかった。悲劇と自殺、バレロはボクサーとしては偉大だったが、本質的な部分で狂暴な犯罪者気質であり、やがて悪魔が彼を覆いつくした。

エマニュエル・ナバレッテ(31勝1敗KO率84.4%)の直近の6人の相手の戦績を足すと127勝7敗1分となる。それでも彼は誰よりもアクティブに試合をこなしている。そして彼はバレロのようにファンが熱狂するスタイルを持つ。アグレッシブで常にKOを追求し、抑制された暴力で相手を破壊する。実際、バケロ(ナバレッテ)はとても刺激的で目立った弱点も見当たらない。バレロのようにゴングが鳴るとすぐに破壊的な任務を遂行し、驚異的な速度で自分自身を着陸させる。

ナバレッテは現在26連勝中で2018年12月8日にアイザック・ドッグボウからタイトルを奪って以来5度の防衛に成功している。

ボブ・アラム
「ナバレッテは14か月で5度も防衛した。今多くのファイターはクレイジーなファイトマネーを提示しないとリングに足を踏み入れようとしないけど、彼は適度な金額で意欲的に戦う。彼は本質的にファイトが好きなのです。」

2月2日、フィリピンのジェオ・サンティシマ戦では、ナバレッテはタフな相手に対しバレロのようなスタミナをみせつけ11回でTKO勝利した。

今、ナバレッテに必要なのはライバルと宣伝だ。大きな舞台で戦ってはいても全ては前座だ。彼の昔ながらの仕事倫理(精力的に戦う)とリングでのパフォーマンスは未だハードコアなファンだけに評価されている。しかし彼が階級を上げたら全てが変わる可能性がある。エマニュエル・ナバレッテには、(世間に認知される)偉大な相手、勝利が早急に必要だ。

100%ではないが、ほぼ同意。

いくつかの疑念は置いといて、なぜ私がナバレッテやフリオ・セサール・マルチネスが強烈かといえば、精力的、タフ、無尽蔵だからだ。振り返れば自分にとって一番強烈な思い出のファイターはエドウィン・バレロでもある。

なぜか、彼らは果たして最強なのか・・・

ナバレッテはゲイリー・ラッセルのような超高速ハイブリッドなボクサーについていけないかもしれない。
マルチネスは屈強だが小さく、ボコボコ被弾するのでドッグボゥのように打ちのめされるかもしれない。
バレロは本当のライバル、勝負はこれからというタイミングで自滅した。

最強であるかどうかはわからない、しかし彼らをみているとボクシングで一番大切な

怒り、本能、破壊、渇望

を感じるからだ。

4月25日、米ラスベガス、井上尚弥VSジョン・リエル・カシメロは、軽量級のアジア人同士の戦いなのにチケットは即完売という。未だハードコアなファンだけに受けるカードであるにも関わらず。

それは、両者にKOの渇望、凄まじいノックアウト決着が期待できるからであり、P4Pトップ3に評価されるアジアのモンスターをこの目でみたいからだろう。

我々日本人が井上尚弥に熱狂するのも、ただ強い、上手い、かっこいいだけでなく、ありえないようなKO劇をみせてくれる、本能で相手を破壊するアグレッシブな倒し屋だからだ。そこが弟や他のファイターとは決定的に異なる。

先日、デオンティ・ワイルダーが負けて、現役最長在位王者はゲイリー・ラッセルJrになった。(返上するかも)しかし彼は5年の在位で防衛5度、ナバレッテは1年ちょっとで5度の防衛だ。

ファイトへの渇望、意欲がまるで違う。

意欲的に試合をこなすファイターが好きだ。

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プクー

プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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