井上尚弥 WBSSの旅

シーズン3はおろか、シーズン2のクルーザー級決勝戦もまだ終えていないWBSSですが、こんな時世だからこんな動画が公開されました。やはり本家が作ると荘厳になる。

WBSSまで、日本を中心に対戦者探しに苦労してきた井上尚弥だが、世界では誰それ?という存在だったとおもいます。日本人ファンの我々でさえ、Lフライ級からスーパーフライ級に上げて、いきなりレジェンドクラスのオマル・ナルバエスを漫画のごとく圧倒した試合、デカくて自信満々なジェイミー・マクドネルを瞬殺した試合は出来過ぎのようにみえました。

アントニオ・ニエベス戦で井上尚弥の底なしの魅力は大抵世界に伝わったとはおもうが、毎回、毎回、空いた口が塞がらないようなパフォーマンスをみせる男、ここまですごい選手は個人的に今は井上とロマチェンコだけです。

そしてWBSSへの参戦、優勝でそのスーパーマンのごときパフォーマンスが世界に知れ渡り、現在の評価に落ち着きました。キャリア、実績ではカネロがP4Pかもしれないが、パフォーマンスやクオリティでは井上尚弥がナンバーワンでもよくね?というのが本音です。あとはキャリアと対戦者の質だけかな。カネロはなんだかんだ50戦以上の歴史があるからね。

WBSSでも、漫画の如きスーパーマンの強さ、神のごとき試合を連発しました。だからこそ、私は個人的に決勝のノニト・ドネア戦をあまり繰り返し見たくない。ライブでみたきり見返していません。

2ラウンドの目の怪我がなければもっと圧倒していた、KOで終わったような気がしますが、あれはアクシデントではなく必然であり、井上尚弥の試合は時として怪我や不測の事態が起こることでドキドキハラハラさせられます。

果たして井上尚弥という逸材は、全盛期のドネア以上なのだろうか?
歴代では、ジェフ・チャンドラーとミゲル・ロラが私のお気に入りのバンタム級ですが、もう実績では超えたかもしれないが、実力や才能はどうなのか、未だ疑問は残ります。

だからこそ、この自粛がいつまで続くのか、井上尚弥の27歳は試合もなく過ぎてしまうのか、とても悔しいです。

さて、日本は未だ厳しい規制化にありますが、アメリカは無観客でも試合を再開させる見通し。コロナの被害の少なかったオーストラリアのモロニー兄弟は、アメリカ渡航を許可されたようで、来月には試合の見通しだそうだ。

以下は、どっかで読んだ記事の記憶です。

ジェイソン・モロニー
「トレーニングを怠ることなく続けてきた。まずは予定されたジョシュア・グリー戦だ。奴を研究してきたしぶっ倒すのを楽しみにしている。そして次はWBO王者のジョン・リエル・カシメロを倒し、井上尚弥だ。」

こんな感じのコメントでした。

井上尚弥VSジョン・リエル・カシメロと同日開催予定だった次期挑戦者決定戦のジェイソン・モロニーVSジョシュア・グリーだけ行われるということだろうか?そして次にカシメロということは、井上VSカシメロの実現は厳しいという意味だろうか?

あくまでモロニーサイドの話なので、都合のいい解釈に過ぎないだろうけど、日本の現状では静観するしかないだろう。カシメロを日本に呼んできてでも実現して欲しいな、カシメロもそれを望んでいるだろう。

ジェイソン君、エマニュエル・ロドリゲスとどっこいの意地をみせたし倒される気配もなかった。アンドリュー君の標的はカリ・ヤファイからロマゴンに変わったけど、あの日のヤファイならアンドリュー君も勝てた気がする。

ジェイソン・モロニー
アンドリュー・モロニー

彼らの執念、決意は強く、オーストラリアでの期待値は既に世界王者級。
彼ら双子もなかなか侮れません。

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コメント一覧
  1. ドネア選手は、フェザー級でハードパンチャーだったウォータース選手とでも真っ向から打ち合いをした程に気持ちが強い
    いくら万全だろうと、バンタム級でハードパンチャーぐらいの井上選手のパンチ力では、ドネア選手に恐怖を与える事なんて出来ないだろう
    それより、ドネア選手はフェザー級で試合をしていたのに、バンタム級まできっちり落として普通に試合をしたのが意外だった
    落とせても、てっきり減量苦になりパフォーマンスの質がかなり落ちると予想していた

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  2. 西岡戦後のドネアは階級もモチベーションも不安定な戦いぶりでしたもんね、引退すべきか続けるかみたいな。

    タイソンと同じく強すぎるから当たり前なんですが、井上尚弥の場合は長期戦、判定試合になると何らかのアクシデントや欠陥が露呈するという印象です。

    瞬殺のパンチャーとわりきった方がいいかも。

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  3. 井上はバンタムに上げてから「力がみなぎる」とか「ヤバい」とか連発してたのに、あの試合の時は確か数日前にリミットに到達して戻しが甘くてパワーが出なかったのでは? 前の試合の時までは計量前に絶食してグリコーゲンの戻しが十分にできた。あの試合は慎重に減量しすぎて数日前に達したことにより筋肉まで落としてしまい、計量前も絶食せず、従って戻しのグリコーゲンで充電できずにドネアにパワーで恐怖を与えることができなかった。井上チームの欠点は栄養管理の計算にあると思ってます。そこさえ改善できれば、他の試合と同様圧勝でしょう。

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  4. 全盛期とまでは言うつもりはないけど、井上戦時のドネアのコンディションなら少なくともマグダレノには勝ててたと思う。
    見比べて見てもステップワーク、フェイントのかけ方、右の使い方、そして何より肝の据わり様が全然違う。

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  5. >あのパンチが数センチ下なら顎を撃ち抜いてたし
    >数センチ上で角度が良ければテンプルを撃ち抜いてました

    言われてみれば、井上がダルチやモンティみたいに轟沈する可能性も有り得たと思うとゾッとしますね、埼玉スーパーアリーナが凍りつきますわ。

    しかし、カットどころか顔面二ヶ所骨折するパンチを貰っても倒れるどころか、フルラウンド戦い抜いた井上のメンタルとタフネスはつくづく素晴らしい。

    ドネアも往年のフラッシュに翳りはあったかも知れませんが、Fe級から戻したフィジカルは、井上の猛攻に怯まず対峙する大きな武器になったと思います。

    ウォルタースの階級違いのパワーを味わってるワケですし、バンタム級のパンチなど恐るるに足らず、と言ったところでしょうか?井上の強打を恐れなかった今のドネアだったからこそ、井上は大苦戦したような気もします。

    結果的にドネアは敗けはしたものの、タイソンを恐れず攻略したホリフィールドっぽいですね。

    現在のドネアと往年のドネア、どちらがより優れたボクサーなのかどうかは、ヘビー級で偉業を成したホリフィールドと、クルーザー級で無敵のホリフィールドのどちらが素晴らしいボクサーなのかどうかを決めるようなものだと思いますね。

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  6. 「あのカットは不運だった、あれがなければ楽に勝てた」とか
    ちょくちょく見かけるけど、どうかと思いますね
    あれは序盤固くて前のめりになった井上と、それを分かって狙い打ったドネアの結果でしょう
    カットがひどければそのままKO負けもありえたし、そうならなかったのはむしろ幸運です
    そこから逆に冷静になってポイントメイクに徹した井上のクレバーさが、彼の一番のすごさですね

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  7. あの試合の一番の感想として、今でも井上と激闘ができるドネアはやっぱりすごいなと再評価させられる一方で、片目の井上との10Rの採点でもドネアはポイントアウトされてるという事実が評価をややこしくさせますね

    2Rのドネアの一発は相手を侮った井上の気の緩みなのか、ディフェンス能力の甘さなのか、
    今後の試合では対応できるのか、できないのかで評価がまた変わると思うので、これから良い相手に恵まれることに期待です

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  8. 2Rでカットした映像をインターバルで見た後、井上が負けると思ってみてました。
    あの2Rのカットが無かったら、井上が圧勝したのか?
    あのパンチが数センチ下なら顎を撃ち抜いてたし、数センチ上で角度が良ければテンプルを撃ち抜いてました。2Rのカットが無かったら、井上は他のパンチでKO負けもあったと思います。あのパンチを貰うまで、井上の警戒心はかなり低かったと思います。
    再戦があるなら、井上の圧勝なのか、それともまた激闘になるのか、再戦も見てみたいですね

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    • あのカットを不運なアクシデントというコメントをよく見かけたけど
      個人的には同意見で、顎やテンプルに貰わなくて、むしろラッキーだったと思いました

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  9. あの日のドネアのコンディションや戦術はたしかに素晴らしかったが、遅かったのは事実。やっぱ若い頃の方がスピードとキレが段違いだ。

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  10. 37歳間近で、とっくにピークを過ぎていて、井上選手より歴戦のダメージがあり、試合会場が日本でアウェイだったドネア選手
    一方、若さと勢いがあり、なおかつホームで戦えるなど、あらゆる面で有利な条件だった井上選手
    その上で、ドネア選手が井上選手を大苦戦させた
    こうして比較したら、あの試合は井上選手の評価なんかより、ドネア選手が全盛期はいかに強かったのか思い知らせされる試合だった
    そして、ドネア選手が全盛期だったら、勝てる可能性は十分あった
    井上選手も全盛期じゃないなどの意見もコメントで見かけたが、ドネア選手の方が年齢的に考えれば、全盛期と比べて程遠いのは間違いないと思う

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