時の運/井上尚弥VSエマニュエル・ナバレッテとジョシュア・フランコ他

WBSSでブレイクした井上だが、ここ数年試合があまりにも少ないのは残念だ。弟の拓真も超少ない。準決勝で井上に負けたエマニュエル・ロドリゲスに至っては復帰戦すら出来ていない。こんな未来は想像できなかった。

日本のセンセーション、井上尚弥は将来的にWBOスーパーバンタム級王者、エマニュエル・ナバレッテとの対戦に興味があるが、戦いが実現するかどうかは疑わしい。両者はトップランクがプロモートしている。

現在、井上はバンタム級でWBA、IBFの2冠王者であり、コロナウィルスで延期されたWBO王者のジョン・リエル・カシメロとの統一戦の再スケジュールを控えている。

ナバレッテは現在、WBOスーパーバンタム級の王者だが、この階級での日々は終わりを告げようとしている。

先週土曜日に行われた試合ではナバレッテはフェザー級でリングに上がり、忙しい試合にあっさり勝利した。その余波で、ナバレッテはもうスーパーバンタム級に落とさないのではないかという憶測が飛び交った。

井上は元々ライトフライ級で世界王者となり、3階級制覇してきた。さらなる階級アップの前にバンタム級でやり残した仕事がある。スーパーバンタム級への転向にも野心をみせているがナバレッテがその階級に留まることに疑問を持っている。

井上
「面白い試合になるのは間違いない。興味があります。けれど、ナバレッテとは戦う運命を感じない。彼はそんなに長くスーパーバンタム級にとどまっているとはおもえないから。」

既に既知のニュースでしたが改めて。

先週土曜の試合でナバレッテはフェザー級でも予想通りノックアウト勝利をしたが、キレやスピードがなく、勝っても苦しそうな姿をみせていた。スタミナが十分ではなかったようだ。チューンナップであり、本気モードのコンディションはこんなものではないだろうが、フィジカルアドバンテージが減るフェザー級では強みが封印される可能性もある。

ナバレッテは強いが、ゲイリー・ラッセルのようなスピードスターには分が悪そうだ。

井上尚弥は9月か10月、ラスベガスでジョン・リエル・カシメロと今は信じて待つしかない。ギジェルモ・リゴンドーはPBCだから、可能性は極めて低い。

WBSSでブレイクした井上だが、ここ数年試合があまりにも少ないのは残念だ。弟の拓真も超少ない。準決勝で井上に負けたエマニュエル・ロドリゲスに至っては復帰戦すら出来ていない。こんな未来は想像できなかった。

なので今は、目前の試合

アンドリュー・モロニーVSジョシュア・フランコ

に関心を移そう。

ジェイソンじゃないよ、アンドリューだよ、バンタムじゃないよ、スーパーフライ級だよ。

相手のジョシュア・フランコはなかなかの強豪だ。
アメリカのトップアマだが、リオ五輪銅メダリストのニコ・エルナンデスに阻まれた。プロではオスカー・ネグレテと3度やっても決着がつかないレベル。

オスカー・ネグレテは元々ジェイソン・モロニーの相手候補だった。スーパーバンタム級のレイ・バルガスにも野蛮に対抗した。

ニコ・エルナンデスは五輪で銅メダルをとったが、ライトフライ級ではプロでチャンスがないのか、MMAに行くとか迷走している。京口や寺地より格上だとおもうけど、マイケル・カルバハルにはなかなかなれないのだ。

ジョシュア・フランコは先日のマイク・プラニア的に期待できる、不気味な相手といえる。この試合の出来如何で、アンドリュー・モロニーというWBAレギュラー王者の真価がわかる。

果たして井岡や田中のライバルなのかどうか。

あ、彼らは直接戦うんだっけな、勿体ない。

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コメント一覧
  1. ロドリゲスに関してのコメントが伸びてロドファンの僕としてはうれしい!それほど多くない試合観戦数だけで選手の本当の分析をするのは難しいと思います。その分選手は与えられた試合でいいパフォーマンスを見せないと評価されないのですが。

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  2. ロドリゲス選手のように才能のあるボクサーがこのままフェードアウトになりかねないのが、コロナ禍以後の世界リングでの現状なのでしょうかね?皆様の言われたように、蚊帳の外感が半端ないし!攻防兼備の良いボクサーだと思いますが、井上チャンプと同時代の同階級に生まれてしまった事を私なら恨みます。

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  3. 二人の対戦が本当なら勿体ないです
    せっかく海外勢と戦える日本人なのに日本人同士で潰し合ってどうするの

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  4. >ハードパンチャーでもないのに、ロドリゲス選手は拳を痛めすぎですよね
    >そういう選手はパンチの撃ち方に問題があるのですかね

    素人考えなんですけど、結局頭蓋骨も拳骨も強度は同じなので、むしろ的確にパンチを当ててるからこそ、拳を痛めやすいとか、そんな傾向も有ったりしませんかね?

    減量から来る蛋白質不足に寄る骨密度にも関係有るかも知れません、井上も減量に苦しんでた頃はバキバキ故障してましたし。

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  5. 井上戦での初回の攻防を見ても好い選手ですし、このまま消えるには惜しいですよね。

    しかし、ロドリゲスも持ってない選手だとは思いますが、ネリに関わるとロクな目に遭わないな。

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  6. 今から思えば、ネリ選手や陣営は
    過去にロドリゲス選手とその陣営が、タイトルマッチとはいえバトラー選手の体重超過を受け入れて試合をした経歴があったから
    自分達もファイトマネーさえ多く渡せば、同じく試合を受けてくれると企んでいたのかもしれませんね

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  7. ウォーレンやネリーとやって復活する気満々で自分に非はなにもないのだから、まだまだわかりませんよ。美しいボクシングですし。

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  8. あくまで個人的な考えでのコメントですけど
    井上戦前からロドリゲス選手はぱっとした感じがなく、ピークを過ぎていたといえ、何でドネア選手より評価が高かったのか不思議で仕方なかったです
    基本、塩試合を展開するテテ選手ですら倒せたバトラー選手を試合途中で拳を痛めたといえ、確か1ラウンド目に2度ダウンを取りながらも12ラウンドあっても、倒しきれない決定力不足
    世界王者の経験もないモロニー選手に、負けでも全く可笑しくない大苦戦のすえ、2-1の僅差判定勝ち
    井上戦では、ほぼ何も出来ず2ラウンドで倒される
    これは、ロドリゲス選手のせいでないにしろ
    当初、確かウォーレン戦の予定がテテ戦に変わり、テテ選手のせいで試合中止になり、コロナウイルスより未だに復帰戦が組めないでいる
    とにかく、ロドリゲス選手はぱっとしない選手という印象が強いです

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    • バトラー戦はバトラーの計量超過(拳も痛めていましたっけ?)で、
      モロニー戦で6Rに左拳を痛めての失速だったと思います

      実情はわかりませんが、山中、ナルバエス、バーネットはロドリゲス戦ではなく違う試合を選んだのもあって、強い選手との試合があまりに少なく、前評判の割りに戦績では実力がはっきりしないので、復帰戦で実力者との試合は期待していたのですが残念です

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      • エストラーダ選手もそうですけど
        ハードパンチャーでもないのに、ロドリゲス選手は拳を痛めすぎですよね
        そういう選手はパンチの撃ち方に問題があるのですかね

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      • 後、モロニー戦に関しては痛めた拳だけではなく
        モロニー選手が放った序盤からのボディーブローがかなり効いていたから、失速したと思います
        ダメージをより与えていたのは、個人的にはモロニー選手だと思いました

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        • あ、自分もボディで失速したと思っていますが、
          プエルトリコ側の記事の書き方では拳が原因と書かれていたので一応

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  9. ロドリゲスは相手の事情で2回も復帰戦を逃し、試合枯れの状態になったのが不運過ぎますね
    井上戦で負けたとはいえ、元々敬遠されていた選手ですしパヤノのように評価をあげようとプロスペクトが試合を組むにはハイリスクなのかな。軽量級のこういう選手はベルトを持っていないとどんどん試合枯れが進む印象があります

    国外の強豪と絡んでほしいですが、具体的な動きは井上、寺地、(評価は置いておいて)村田以外からは見られないのが悲しい
    スーパーフライはタレントが多いのに、井岡vs田中が行われるのは同じく勿体ないと思います

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    • ロドリゲスについて補足ですが、

      ・トップアマで好調な時期に事故による大火傷でブランクを作る
      ・ブランク明け不調になりオリンピックに出れずプロに転向
      ・順調に勝ち進みWBCで山中戦の対戦者候補となるが選ばれたのはネリ
      ・山中vsネリの不祥事でWBC挑戦には時間が必要となる
      ・ナルバエスとのIBF挑戦者決定戦が決まるも、何度も延期となり対戦相手は変更
      ・バーネットが返上したIBFの王座決定戦はバトラーが体重超過
      ・初防衛戦、WBSS一回戦のモロニー戦では試合中盤で拳を痛める
      ・復帰戦の予定だったウォーレン戦は相手の怪我で中止
      ・再度の復帰戦のネリ戦はネリの体重超過で中止

      色々な記事を鵜のうみにするなら、ロドリゲスは不運すぎて可哀想になる
      万全な状態で井上戦ができたのは幸運だったのか、それとも唯一の万全な大きな試合が井上戦だったことが不運だったのか

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