勢いのあるフィリピンから。アマチュア時代、彼はムロジョン・アフマダリエフや田中恒成を下している。
ジェイド・ボルネアは、まだボクシング界ではあまり知られていないかもしれないが、世界クラスのファイターと戦うとしても何の不思議もない。
2013年にフィリピンで開催されたASBCアジア連盟ジュニアボクシングチャンピオンシップで、現IBF/WBAジュニアフェザー級王者のムロジョン・アフマダリエフを3ラウンドでストップし、決勝戦では未来の3階級制覇王者、田中恒成アウトポイントした。ボルネアは、いつかベルトを巻くことになる選手たちと一緒にリングに立ったことを振り返った。
ボルネア
「二人ともとても強くて才能があった」ボルネアは現在プロとして16勝(10KO)中だ。
フィリピンのコタバト・デル・ノルテ州アラカン出身の26歳は、今週土曜日、メキシコのモンテレイにあるアウディトリオ・ハカレスでモハメド・オバディと対戦し、自分がプロのトップボクサーと渡り合えることを証明しようと考えている。この試合は、現在同じフィリピンのジェルウィン・アンカハスが保持しているIBFジュニアバンタム級王座のイリミネーションバウトとなる。
祖父の下で10歳からボクシングを始めたボルネアは、2016年に英国のウェンブリー・アリーナでアンドリュー・セルビーに敗れたことで知られる14勝3敗1分(7KO)のボクサー、ジェイク・ボルネアの双子の片割れだ。ジェイクが厳格なプレッシャーファイターであるのに対し、ジェイドは必要な時にボクシングに切り替えるという多才ぶりを発揮している。
ジェイド・ボルネアはアウェーでも勝てることを示し、2020年1月にワシントン州でそれまで無敵だったエルネスト・デルガディロにスプリット判定で初黒星をつけた。昨年4月、ジェネラルサントス市でプロモーター、サンマン・プロモーションズがプロモートしたクローズド会場のショーで、ロラン・ビエンディマをシャットアウトしている。
モロッコ出身で現在はイタリアを拠点に活動しているオバディ(22勝1敗13KO)は、これまで1試合を除いてすべてイタリアで戦ってきており、今回初めてヨーロッパ以外の国で戦うことになる。オバディはこれまでほとんど軽い試合しかしておらず、唯一の試練はクリストファー・ロサレスに7ラウンドでストップされ、ロサレスはその翌年にWBCフライ級王座を獲得している。
プロモーターのジム・クロード・マナンキルは、ボルネアは28歳のオバディをどちらかといえばボクサーと評しており、オバディに2度目の敗北をもたらすと確信しているという。
マナンキル
「ジェイドにとって、それは簡単な試合ではないだろう。でも、私はジェイドが勝つと確信している。彼はロサンゼルスでハードなトレーニングを積んできたからね。」そのハードなトレーニングは、元WBOバンタム級王者マーロン・タパレスのキャリアも監督しているエルネル・フォンタニージャとティン・アリオサコーチの下で行われた。
ボルネアは9月からロサンゼルスでフィリピン人コーチのもと、世界レベルのスパーリングと指導を受けている。
勝者は、2016年にIBFジュニアバンタム級王座を獲得して以来、9度の防衛を果たしているアンカハスの次の挑戦者の資格を得ることになる。アンカハスは大晦日にWBO王座の井岡一翔とベルトを統一する予定だったが、日本がオミクロン・コロナウイルス変種により国境を閉じたため中止となった。その代わり、アンカハスは2月に2年連続のタイトル防衛をする見込みで、そうなると強制防衛のタイミングを逸してしまう。
マナンキルは、アンカハス以外の選手とベルトを争うことを希望している。代わりに、近い将来アンカハスが118ポンドに転向するのを待ちたいとしている。
筋のいいファイターはたくさんいます。
アンカハスが王者では宝の潰しあいとなるので避けたいのだろう。
トップランクではアマチュア時代にライアン・ガルシアやバージル・オルティスJrらに勝っているチャーリー・シーヒーなるプロスペクトと契約した。川の流れのように留まることを知らぬボクシング界の彗星にまたいつかめぐりあいたい。