旧知/田中恒成VSケビン・ジェイク・カタラハ

軽量級に日本人王者がたくさんいる現在(たぶんSバンタムまで全階級に王者がいる)田中恒成の影が薄くなりましたが、かつては井上尚弥に次ぐ日本のエース、全部決定戦でWBOですが4階級王者であり、最年少3階級王者でもあったような・・・

そんな田中恒成の話題

世界4階級制覇の田中恒成 次戦は夏頃に防衛戦 挑戦者候補にWBO1位・KJカタラジャ

元々4階級目のSフライはIBF王者、フェルナンド・マルチネスへの挑戦を表明していましたし現地観戦もしていました。WBO王者中谷潤人のタイトル返上を受けて急遽WBO王座決定戦に切り替えたような経緯でした。そして相手は無名でランキング操作して上がってきたとおもわれるクリスチャン・バカセグア。

過去映像をみて田中の勝利を確信し、実はこの試合は後半しか観ていませんでした。

田中が判定で無難に王者になり、解説陣もお兄さんも田中の成長を褒めていましたが、個人的にはあまりいい内容にみえませんでした。

バカセグアという選手がタフでした。
打たれても諦めず、耐えに耐えて手を出してきました。
過去映像の印象よりは根性のある素晴らしい選手でした。

以前の田中に比べると、常に冷静で強引、雑にならず、終始ディフェンス意識をもって丁寧に戦っている印象を持ちましたが、バカセグアの攻撃に手を焼き、田中にも疲弊、ダメージがあるようにみえました。

それでも総合力で上回り、4年ぶりの世界王者に復活しました。

ビッグネームのエストラーダ
唯一黒星をつけられた井岡
当初のターゲット、マルチネス

が対抗王者で、現実的にはマルチネスしかターゲットがいない中、井岡VSマルチネスが決まってしまったので、夏ごろに防衛戦を予定とのことですが、中谷潤人と同じ興行になるのかな、その候補に注目です。

ケビン・ジェイク・カタラハ
17勝13KO 28歳

ずっと前からいい選手だなぁと注目していました。
フィリピンのトップアマ出身でアマではマーク・マグサヨなどにも勝っているそうです。

しかしマグサヨが早くからプロ転向したのに対し、カタラハは大学で勉強し博士号だか警察になる道だかを選び、プロ入りやキャリアが遅れていました。

その後、井上尚弥のスパーリングパートナーとして、さらには田中とも何度も手合わせする、日本になじみの練習相手として有名になりました。

そんな彼の世界初挑戦が田中恒成となりそうとのこと。

個人的にはとても興味深いです。

天才的なボクサーだが線が細いかな、とおもっていましたが、スパーでは井上尚弥よりもやや大きくみえ、試合が少ないですがセンスは抜群です。そのセンスが最近はやや陰りをみせている気がしますが・・・

田中
「フィリピンでも含めて、10回以上(スパーリング)やっている。情報(戦)含めて負ける気はしない」

とのことですが、かなりの強敵とみて間違いないでしょう。

井上尚弥のスパーリングパートナーを務めつつ、マイケル・ダスマリナスやカシメロのパートナーもやっているなど、様々な経験がありそうです。

カタラハ
「最高のスタイルとパワーを持つのは井上尚弥であり、最高のディフェンスを持つのはニエテスだ。さらに、タナカは最高のタイミングを持ち、メリンドは最高のカウンターパンチを持っている。彼らはスタイルやテクニックが異なるため、どれが一番優れているかを言うのは非常に難しいです。彼らは皆、自分の仕事において最高だと思います。彼らはボクシングにおいて異なる得意分野を持っている。」

夏の楽しみが増えました。
カタラハですんなり決まって欲しいものです。

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