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鋼のロードウォリアー/ジェルウィン・アンカハスVSジョナス・スルタンとカシメロ

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最近安定感とパワーが目立つのでこの試合はアンカハスの通過点に過ぎないとおもわれているだろうが、ロードウォリアーの挑戦者の闘志に注目している。

フィリピンのガチなほう/ジェルウィン・アンカハスVSジョナス・スルタン

5月26日、ラスベガスで行われるフィリピン人同士の対決。当時はクロフォードVSホーンの前座を予定していたが、別興行になるという。これを米国で誰が観たいというのだろう? この記事が気に入ったらいいね ! ...

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14勝3敗という記録は世界タイトルに挑む脅威の戦績とはみなされませんが、それがジョナス・スルタンが5月26日に王者ジェルウィン・アンカハスに対して挑むキャリアです。

しかし、元2階級王者のジョンリエル・カシメロを番狂わせで破って掴んだ挑戦権です。

1925年以来のフィリピン人同士の世界戦となります。93年の大干ばつ以来、ベストなフィリピン人ボクサー同士は戦ってはならないと言われてきました。なので、スルタンが掴んだチャンスを邪魔するような動きもありましたが、それは彼の2歳と4歳の娘とのよりよい生活を否定する事を意味します。フィリピンには持つものと持たざる者という誤ったナショナリズムがあります。

スルタン
「反対者はボクシングを理解していないのかもしれません。これはスポーツです。そのような人々には申し訳ないけど王者になることは、私にとっては人生を変える生涯一度のチャンスなのです。この試合を否定する意見に気分を害しましたが、これはボクシングです。傷つきはしません。フィリピンボクシングの歴史のためのこの試合を誇りにおもいます。」

フィリピン南部ミンダナオ地帯のザンボアンガデルノルテ州で育った8人兄弟の一人であるスルタンの母親は13年間、サウジアラビアで出稼ぎヘルパーをしていました。とうもろこし農家である父親は子供たちにボクシングをする自由を与えましたが、米国でTVのメインを張るボクサーになったのはジョナスだけです。

兄のドンドン、弟のボイスもALAジムでプロボクサーになりました。キャリアの早い時期に敗北があったにも関わらずスルタンは這い上がってきました。

マイケル・アルデグア(ALAジム会長)
「スルタンにはアマチュアのキャリアもなく技術不足で難しいとおもっていました。2015年にレネ・ダッケルからSフライ級の王座を奪うまで、スルタンが世界挑戦するようなボクサーになるとはおもっていませんでした。あれ以来、彼の力と精神力、可能性に気付き始めました。」

日本の翁長にポイント負けをしても、スルタンは鋼の力を持つロードウォリアーとして危険なカマセ犬という称号を得ました。

再び日本に出向いて池水という選手にKO勝ちし、南アフリカではマカゾレ・テテ(ゾラニ・テテの兄弟)をKOしました。さらには元フライ級王者のソニー・ボーイ・ハロを彼の地元で8回KOしました。

マイケル・アルデグア(ALAジム会長)
「海外やアウェーでは相手をKOしなければならないと伝え、彼はそれを実行してきました。その時、彼の拳には爆弾が宿っていると知りました。」

これらの試合はフィリピンではTV放映されることもなかった。この事はカシメロ戦でスルタンがいかにアンダードッグであったかを物語っています。カシメロはただの通過点の調整試合としてこの試合を捉え、その先のアンカハス挑戦を目論んでいました。

4人のエリミネーターを振り切ってスルタンが最も可能性ある挑戦者として生き残りました。ドニー・ニエテスやミラン・メリンドとのスパーリングでスルタンがカシメロに通用するとおもいはじめました。

マイケル・アルデグア(ALAジム会長)
「ジョナスが自信を持ってカシメロに勝てると言ってきたので、試合を実現させました。」

言葉通り、スルタンはセブ島でのカシメロ戦で柔軟性をみせました。スルタンの長いジャブに対しカシメロは成す術をなくしました。」

対する王者のアンカハスは今やフィリピンボクシングの象徴です。マニー・パッキャオの後継者として注目を集めています。スルタン自身はそんな名誉や栄光には興味がありません。

スルタン
「私はスターになったり有名になりたいわけじゃない。世界王者になるのが夢であり目標です。」

スルタンと同様、アンカハスの父親もミンダナオ島の農民であり、ジェサールというボクサーの兄がいます。今年初めに夕食会で顔を合わせた際、彼らはライバルではなく、友人でした。

スルタン
「フェイスブック友達ですし彼は謙虚なスポーツマンなので好きです。」

マイケル・アルデグア(ALAジム会長)
「スルタンはアンカハスの事をよく知っている。5月26日が待ちきれないと言っています。」

スルタン
「私は勝ちます。アンカハスは強いけど彼に勝つための練習をしてきました。この戦いを制する事ができます。」

両者ともにパッキャオと同じ貧困というルーツをもつので、応援したくなります。彼らには強い精神力と肉体があるのが不思議な特徴です。よもやのチャンスを逃しがっかりなカシメロがこの試合に一言もの申しておりました。

カシメロ
「スルタンにはパンチがないのでアンカハスが勝つでしょう。なぜスルタンが俺に勝ったのか理解できない。でもスタイルは似ています。2人とも逃げるボクシングをするから試合は面白いものにはならないでしょう。」

カシメロは現在ラスベガスのメイウェザーのジムでトレーニングしています。バンタム級で再起予定だそうです。

カシメロ
「来たるべき試合の予定がありますが、まだ秘密です。」

WBSSバンタム級に参戦でしょうか?
コメントは負け惜しみに感じますが、バンタム級で待ってます。
ALAジムや米国本場・・・貧しいけれど環境はガチです。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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