本当のチャレンジ、人生をかけた勝負がここにあります。井岡の近況記事があったのでザックリご紹介。
[st-card id=34415 ]カリフォルニア州イングルウッドでのSuperFly3で元3階級王者の井岡一翔は17カ月のレイオフから再起する。
若干29歳の日本人ボクサーはミニマム級で2冠、ライトフライ、フライ級の3階級を制覇し成功を収めた。しかしわずか28歳で目標を達成した彼はボクシングから離れる決意をした。
井岡
「プロになって3階級制覇が家族の目標でした。叔父である井岡弘樹が2階級王者なのでそれを超えたかった。その目標を達成した時に引退が心によぎり、別の道に進みたいとおもいました。5度目の防衛をし、今がその時だとおもいました。」井岡一翔(22勝13KO1敗)は引退を表明した。
スピーディーなボクサーパンチャーである井岡はその後、ロスやラスベガスを訪れ余暇を楽しんだ。しかしSuperFly2を観戦した事が彼の運命を変えた。
井岡
「これまで経験したことのない雰囲気でした。ファンの熱狂、大好きなラテンのムード、そして同時に、自分はここで活躍する誰とでも戦うことができると信じていました。それは驚きでしたが、この舞台、彼らを相手に戦ってみたいという感情が沸き起こりました。とてもエキサイティングであり、新たな挑戦に感じました。」そして代理人を通じ、プロモーターのトム・ロフラーにコンタクトした。
トム・ロフラー
「井岡がどれだけ日本で人気と実力があるかを知り、適切なプロモーションとテレビ中継があれば米国でもスターになれると確信しました。」井岡の活動停止時期は復帰のための模索であったと言えます。しかし王者の選択肢としては賢明ではない。井岡は今元トップアマチュアであったマックウィリアム・アローヨに対して自分を試すことに興奮しています。それは負けれない戦いだが、勝者は2019年には世界挑戦の機会を得るだろう。
井岡
「アローヨのキャリアには敬意を持っています。彼の母国プエルトリコにも敬意を持っています。これはチャレンジといえるものですが、タイトルへの道でもあります。私は王者になるためにここにいるのです。ファンがエキサイトする素晴らしい試合になるでしょう。私は勝ったまま引退しましたが、まだより高いレベルで戦えるものを残しています。スピード、スタミナ、パワー、メンタル、今最高のコンディションだと信じています。準備は出来ています。勝利を手にします。」井岡はアローヨを踏み台にしようとしている。
井岡
「日本ボクシングの歴史で初の4階級王者になりたい。若いボクサーに米国でも戦えることを示したい。もし自分がそれを示せるなら彼らも続くことができます。」トム・ロフラーは井岡が勝利すれば大きなチャンスを与えると言う。
ロフラー
「井岡が勝てばビッグチャンスを与えよう。けれどカルロス・クアドラスを破ったアローヨはとても困難な相手です。」この試合に備え、井岡はラスベガスでイスマエル・サラスの元でトレーニングをしている。
井岡
「サラスとは初期に組んでいて、はじめて世界王者になりました。叔父の井岡弘樹もサラスの訓練を受けて世界を獲ったのを12歳の頃から見ています。なのでサラスの元でやっています。ラスベガスのフェルナンド・バルガス財団のジムでトレーニングしています。この財団は地域の若者コミュニティに素晴らしい活動をしています。」ナガシマ(代理人)
「一翔が母国から離れて日本で最初の4階級王者になるという挑戦は簡単なことではありません。しかし日本のボクシング、歴史に有益で偉大な足跡を残すでしょう。カムバックストーリーは始まったばかりです。彼は今29歳でピークです。目標を達成するにはもう2,3試合必要かもしれません。しかし一翔が歴史を作り、日本と日本ボクシング界に素晴らしい結果をもたらすと信じています。」
今週末に迫った井岡の近況でした。
個人的には興味の対象外の選手でしたし、もっと色々な事情が絡んだ引退だったと想像しますが、この言葉はキレがいいです。
若いボクサーに米国でも戦えることを示したい。もし自分がそれを示せるなら彼らも続くことができます。
西岡の歩んだ道標を幾多の日本人ボクサーが追いかけます。
伊藤は見事に敵地でアップセットを起こし
大竹は痛烈に散りました。
井上はこれから羽ばたかんとしています。
井岡もこれに続き、強者に挑んで夢を叶えんとしているのであれば、全力で応援せずにはいられません。これからの日本ボクシングの方向性を担うビッグな戦いがいよいよ始まります。