世界ボクシング不完全ガイド Sフライ級

リクエストに応えて。
でも、先日井上に戦って欲しい相手探しでざっとランカーチェックしてました。
そんなに目ぼしい人はいませんでした。
ヤファイがヤバイとおもってたら挑戦が決まったし。
メンタルは皆互角、オマケです。

WBC
ロマン・ゴンザレス
46勝38KO無敗

パワー:★★★
テクニック:★★★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★★★
メンタル:★★★★

クアドラス戦をみてゴンザレスは美しい選手であると感じた。
攻防一体なところ、パンチの軌道、角度、フォローが様式美、芸術だ。
しかし、体格、体重でパワーが目減りし、距離も相手の対応も変わる。
今までのリズム、タイミングではありえない強いパンチをガツンと食らいそうだ。
常に前進して攻め続ける選手だけに余計に。

WBA
ルイス・コンセプション
35勝24KO4敗

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

ルイコンなのに平均的な数値になってしまった。
この人も増量組でこの階級はフライ級のおまけのような王座になってしまった。
敗戦を糧に無茶に飛ばしすぎない大人なボクシングに変わりつつあるが、本質は変わっていず、放っておけばザル防御でガンガン攻めてくる。

身長157センチでもパワーは健在なのでKOの魅力はまだ持っている選手だが、KOしないと次の相手ヤファイに屈しそう。

IBF
ヘルウィン・アンカハス
25勝16KO1敗1分

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★
メンタル:★★★★

フィリピンの新王者。
パッキャオのMP・プロモーションズ所属。
パッキャオイズムが注入されており、攻撃の手を緩めないのに大味なところがない。
コンパクトなガードで隙の無い優等生なパフォーマンスをし無敗のアローヨを下した。

勤勉そうにみえ、まだまだ伸びる逸材だろう。
でもパッキャオと違うのは爆発的な破壊力はなく小さくまとまっているところ。
立場的にどこでも誰とでも戦わざるをえなく、誰かのターゲットにされやすいだろう。
頑張って勝ち抜いて欲しい。

WBO
井上尚弥
11勝9KO

パワー:★★★★★
テクニック:★★★★★
スピード:★★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★
メンタル:★★★★

Sフライの王者の中では一番フィジカル上位な王者だろう。
個々のファクターでいえば一番強い、ロマゴンに勝てるとおもう。
しかし、おもうような展開にならないと捌く、凌ぐだけの単調なスタイルになる。
そこに慣れると相手は粘りを発揮しだす。

天才だなぁとおもう反面、序盤速攻で圧倒する試合以外に奥の深さをみたことがない。
試合中のアクシデントがない井上を堪能したい。

私的ランキング

①井上尚弥★26
②ロマン・ゴンザレス★27
③ヘルウィン・アンカハス★21
④ルイス・コンセプション★20

注目の選手

カリ・ヤファイ
19勝13KO

いかにもエリートで減点材料がない選手。
頂点レベルで試されていないのでそこで同じボクシングができるかどうかだけ。
技術の選手でパワーは驚異的ではないとおもう。

フランシスコ・エストラーダ
33勝24KO2敗

ロマゴン越えをしたくて階級を上げてきた元フライ級の統一王者。
この人の最大の特徴はタフネス、粘りだ。KO負けしなそうなしぶとさがすさまじい。
メキシコで英雄クラスになる選手は技術に加えこういう絶対的な力を備えておりそこに一番近づいている選手。

けれどチャベスがテーラーに大苦戦し、バレラにジョーンズという天敵がいたようにスピード差で乗り越えられないライバルがこの階級にはいそうだ。

ゾラニ・テテ
24勝20KO3敗

長身強打のサウスポー
今の適正階級がどこなのかわからない。
誰とやってもKOできる武器を持つ反面、負ける時もKOでしょう。
これで判定で逃げるボクサーならやりにくい事この上ないが結構好戦的なのが魅力とも脆さともいえる。

シーサケット・ソールンビサイ
41勝38KO4敗1分

1勝3敗1分からすさまじいボクサーに化けたなぁ。

クアドラスもロマゴン戦より苦しそうでした。
戦車のごときボディファイター。
べた足でスピードがないのでポイントアウトされるか倒すかしかないスタイル。
地元の声援を受けてタイだと強いが敵地だと評価されにくいタイプ。
今の名前はウォサクシル・ワンゲクになってます。

カルロス・クアドラス
35勝27KO1敗1分

なるほど、この階級のメキシカンではピカイチだったわけだ。
エストラーダとどっちが上かな。
ロマゴンに勝てる要素はあった。
でも勝負所でやや受け身だったため大魚を逃した。
元々そういうところがあるから本質は変わらないとおもうが、王者に復帰しそうな実力者。

ノラシン・コキートジム
21勝15KO1分

タイだから戦績だけで中身はひどいが負けてるランカーよりは妄想が膨らむため。

レックス・ツォー
19勝12KO

金になる木なので王者にさせたいだろうがどこまでやれるだろう。
亀田を王者にさせた日本の裏技を酷使すればなんとかなるだろう。
どういう過程を経るのかだけが注目。

ジェイミー・コンラン
17勝11KO

観ないで評価するのは失礼だからみてみた。
オーソドックスで上手い選手だ。日本の石田くらいかな。でも英国白人なので大事にされるかな。

ルイス・ネリー
20勝14KO

無敗のメキシカンだとこの人だけかな。
メキシカンの割には色黒でサウスポーで珍しいタイプ。
スピードのないゲイリー・ラッセルのよう。
好戦的でタフそうだ。2試合しかみてないが、試合ごとに強くなってきてる気がする。

ホセ・マルチネス
18勝11KO

体が固いがパンチが伸びる。プエルトリカンらしくパンチャーだ。
どこまで伸びてくるか、ランカーの中では注目していい選手。

なるべく負けてない選手を選出したが、やはり有名どころが強く
ホープだとヤファイかホセ・マルチネスのパワーくらいしか目立つものはなかった。

石田、帝里、五十嵐などの日本勢は技術でもパワーでも厳しいとおもう。
どっちでチャンスを掴むかしっかり決めた方がいい。
井上拓真はバンタムで挑戦なのではずしました。十分期待できるランカーに入ります。

消えつつあるが村中が実は一番期待できるとおもっているが、この階級でさえ苦しいのかな。ジムも厳しいな。

井上を上手く育てられるなら一番になれるとおもう。
ただ、現状の環境ではそういう夢をみれるというだけ。

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