3.19振り返り

セッティングしていざとおもっても試合は唐突に始まるし、ライブは不安定なものだし、観戦しながら書くのは結構大変で、随分テキトウな実況になってしまいますが、コメント欄が活発。皆さまありがとうございます。
振り返ります。

クアドラスVSカルモナ

ノンタイトルだしクアドラスの露払い的な試合なので、指摘は少なかったですが、この試合の判定が個人的には一番物議ものです。
パワーや的確性に劣るもののこの日のカルモナはリカルド・ロペスのようなフォームで、被弾も少なく華麗にクアドラスを捌いたように見えたが・・・
10-10のような印象のラウンドが多く、そこをクアドラスがネームバリューで持って行ったのだろうか。

クアドラスという選手はとても器用で運動神経抜群の天才肌のボクサーだとはおもいます。
けれど怖さも武器もあまりないのではないか?そして試合後半になるとボディを露骨に嫌がる事も。
軽量級のキース・サーマンみたいな選手だな。

ロマゴンVSシーサケット

やはり、スポーツとしての採点基準にのっとれば手数と有効打のロマゴンの勝利にみえる。
常に攻撃的な姿勢、美しく繋がれるコンビネーション・・・

けれどなぜシーサケットの勝ちと出たのか?アウェーの不人気アジア人が採点で優遇されることなどありえない中で。恐らく初回のダウンとパワー優位の印象がずっと尾を引いたのではないか?リング直下でみるとヒットそのものよりパンチの音や迫力に印象が傾く。

苦しいロマゴンとそれを飲み込まんとするシーサケットのパワー。クリーンヒットでロマゴン有利なはずのラウンドも無意識にシーサケットの反撃の方に目がいってしまう。

採点では自分もロマゴンの勝利だったのですが、ずっとシーサケットが倒しそうなムードに興奮しており、印象だけだと彼の勝利に映りました。
そしてまた、デビューが日本で相手が八重樫、1勝3敗からのストーリーに酔いしれておりました。完全なる捨て駒ではないか。こんなボクサー、ましてや日本人は一人もいませんよね。

彼の立場からこの試合をみると映画のように感動的でもありました。
彼の左拳も血まみれでした。

パッキャオVSブラッドリー①に匹敵する、物議をかもす判定だったとおもうので、コルテス氏の指摘が通り、ジャッジの観戦位置の改革などが実現するといいですね。

ゴロフキンVSジェイコブス

当日計量放棄で試合前にIBF王座を放棄したジェイコブス。
5キロくらいゴロフキンより重かったとも。

ここからすでにジェイコブス陣営の作戦ははじまっていたのでしょう。試合はコメントでSAKANAさんが指摘してくれたように、過去GGGが苦戦したモンローを模倣するような戦い方でした。サウスポーはGGGと打ち合うためのものではなくパンチを食わぬためのものに見えました。

この試合で感じたのは当たり前ですがゴロフキンも怪物ではなく人間で打たれたら効く。被弾を相当警戒しているという事でしょうか。モロに食えば倒れる事もあるでしょう。本当に当たり前ですいません。

パワーだけでなく強靭さも突出しているので、ガーっと攻めればほとんどの相手は崩れていきましたが、この日のジェイコブスのサイズ、スピード、反応、パワーには手こずりました。

年齢による下降とかも考慮しないといけない時間に突入しているベテランですが、ゴロフキンもまたロマゴンと同じく、サイズ、パワー、耐久力などには壁があるということ。

なので彼にはずっとミドル級の超一流王者としてキャリアをまっとうして欲しいです。相手に合わせた階級の上下や、カネロのような存在しない体重契約での試合などは無視して欲しい。

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コメント一覧
  1. サーシャさん
    了解ですありがとうございます。
    あと第三者で余計なお世話かもですがこんな熱くて面白いブログないとおもうんでこれで最後と言わずまたサーシャさんの意見もコメントしてほしいです。人それぞれ色んな意見あっていいとおもいますよ。今年はこれから三浦ベルチェルを筆頭に楽しみなカードが続きますし。

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  2. あと、すいません。
    言い忘れて凄く応援しる選手、
    小原佳太。

    ブログもチェックしてるのに何故か忘れてしまってました。
    大好きな選手です。

    失礼しました。

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  3. 管理人様

    すいません、
    仕事をしながら観ていたのでクアドラスの試合はちゃんと観てないです。
    録画もしてなくて。
    飛ばし飛ばし観てですがドローかクアドラスです。

    れい れなーど様

    宮崎のショルダーロールを僕は確かに褒めたと思います。
    個人的にフィリーシェル、ショルダーロールを随分前から海外の記事や創始者のジョージベントン、ジェームストニーなど観て研究してました。
    あの時期に亀海以外で使う日本人を観たのがたまたまテレビで観た宮崎。
    噛ませタイ人相手でしたが見様見真似でちゃんと本番で機能させてたので一時興味を持ちました。
    彼はポテンシャルや器用さは井岡以上だと思いますが精神面や足りないものが多い気がしますし、いい噂を聞かない。
    田口を初めて観た時いい選手だなと思ったし、田口戦は負けると思いました。
    宮崎に関しては能力は高さは感じますが腐ってるし見限るのも早かったです。

    最近だと好きで応援してるのは伊藤雅雪ですかね。
    アマ出身でもなく経験年数も浅いながら1人武者修行でLAに飛びオスカーバルデスやサンタクルスとスパーリングなど積極的に取り組む姿勢、強気な発言、ツラ、全て好きです。
    そして尾川、リッキーと素晴らしいライバルもいるし、日本ランクインした頃から3人に注目してましたし生観戦でそれぞれ能力と可能性、凄く感じてました。

    あとは間近で観てレベル高いと思ったのが岩佐と村中です。
    最近だと比嘉や去年の全日本新人王のライト、スーパーライトの沖縄の2人はいい選手だと感じました。

    日本人なら西岡のジョニゴン戦が自分のベストバウトだから海外で戦う亀海や三浦も凄く応援してます。

    いい選手なのは当然ですし認めますが政治力で守られてる山中や井岡には一切、興味がなくなりました。

    これで最後にします。
    不愉快な思いをさせて皆さん申し訳ありませんでした。

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  4. サーシャさん
    割り込んですみません。
    最後にできれば教えて下さい。あなたがすきで応援してる日本人選手ってだれですか?なんか以前、宮崎選手のショルダーロールがいいとかべた褒めしてたような記憶があったのでもし誰かこたえられたら教えて下さい。

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  5. 内山ネタ出所は自分でした。申し訳ありません。

    自分はカルモナ勝ちの断然シーサケット勝ちとみました。

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  6. サーシャさん
    あなたの仰ることは分かります。ただ、ご存知の通り4段方式のジャッジは以前から主観が入るのは指摘されていました。しかし現行ルールがこうなのです。
    あなたが仰るように>>リングサイドでも見てない筈の人間が何をどう見たらあの試合がシーサケットの勝ちや接戦に見えるのかが不思議で全く理解出来なかっただけです。
    というのは逆にあなたにも言える事になってしまいます。スポーツの世界では判定が誤審であることは多々あります。それが受け入れられないなら、それが無い(少ない)スポーツ、陸上競技やゴルフなどを観戦されたらいかがでしょうか?などと思ってしまいます。ボクシングをもっと楽しんで見ましょう。応援している方に厳しい目で、、、まぁ人それぞれでしょうけれど。
    そこまでマニアであればあなたとは違う意見の人にも寛容であって欲しいです。
    理解できないとか書かれて気分が良いわけないですよ。このサイトは決して荒れて欲しくないです。色んなマニアな意見があって良いとは思いますので、私としてはサーシャさんには今後も来てマニアな意見を頂きたいですね。

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  7. サーシャさん

    誤解してすいませんでした。
    もう書かないとのことですが最後でいいので

    クアドラVSカルモナ

    はどう見ましたか?

    カルモナか、クリーンヒットが少なかったのでせいぜい引き分けに見えて、個人的にはこっちの方が不可解でした。

    生観戦もしますよ。
    採点するならTVかコルテス氏のいう位置の方が公平にみれそうという意味です。

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  8. 僕は杉川さんという人とは別人です。
    ここで山中や内山の話なんてしません。
    不当判定の一例でモレノ戦1を出しましたが今更蒸し返すつもりもありません。
    それに杉川さんの意見に一部は同意する部分は確かにありますが全てではない。
    僕は僕の考えがあるし断じて僕ではありません。

    僕にも好きな選手、応援している選手は日本にも海外にもいますが試合観戦時は必ずフラットな目線で見ます。
    だから応援しているから贔屓目に見るという事がないのです。
    むしろ厳しく見てしまうくらい。
    あとは僕は選手目線で細く動作から観ているのでスタッツの数値に近く見れるのだと思います。
    いくら判定勝ちしても負けてた事は自分が1番分かるから。
    だから応援している選手にも逆に僕はハッキリ言います。
    リングに上がった者が後悔する事が絶対にないよう、フェアなものであってほしいから。

    あとコルテスの言う高い位置から見るように長年言って来たというのはよく分かります。
    客として、ジムの関係でホールやいろんな会場でリングサイドから観た経験もありますから。
    テレビと違って見えない角度や、レフェリーに遮られりと死角が存在します。

    ただ管理人様やここにコメントする人達は皆TVやモニターから見てた筈ですよね?
    誰も現地で見てない、リングサイドでも見てない筈の人間が何をどう見たらあの試合がシーサケットの勝ちや接戦に見えるのかが不思議で全く理解出来なかっただけです。

    ただ管理人様が自分の意と反するコメントは嫌な様なので僕はコメントするのもこれで最後にします。
    今後ここでコメントする事はないの気分を害する事はありませんので管理人様も安心して下さい。
    不愉快な思いをさせて申し訳ありませんでした。

    最後に藤田様

    アマチュアボクシングにもそういう政治的なもの、不当判定がいくつも存在するのは知ってますよ。
    それとボクシングが国体から降格したのは残念でなりません。
    今のアマチュアボクシングのボス山根という人間の影響があるかもしれませんね。
    独裁的でどうなのか?といつも思ってました。

    人種や政治的も関係なく
    「勝った者が強い」ではなく「強い者だけが勝つ」
    アマもプロもそういうフェアで崇高なものであってほしいと願います。

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  9. サーシャさんへ。ぜひオリンピックボクシングを見て下さい。
    そして出来ればアマボク連盟に物申して下さい。
    日本では清水対アブドゥハミドフくらいしか八百長試合は知られてないですが、
    あんな試合は五輪や世界大会じゃあしょっちゅうです。
    日本のアマチュアボクシングでもこんな試合は日常茶飯事です。
    https://youtu.be/AbTaEzCDIoM
    ロンドン五輪であれだけ日本が活躍したのにリオ五輪で散々だったのは理由があります。
    そしてこんな事ばかりやってるから先日国体競技としてもボクシングは降格しました。
    http://www.nikkansports.com/sports/news/1789379.html
    このままではアマチュアボクシングは終わってしまいます。
    サーシャさんのような判定に厳しいプロボクシングファンの方々にもアマボクの現状を知って欲しいです。

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  10. ジューさん

    ロマゴンの方がクリーンヒットが多かったですね。
    シーサケットの方が倒しそうな気配がありましたが。

    井上の事はわかりません。
    ロマゴンの方が厳しい試合を重ねていたので
    先延ばしすればこうなるだろうとしか。

    金平糖さん

    私も同感です。
    日本人を無理に絡めて考える必要もないかと。
    ロマゴンは今はシーサケットとの再戦に傾いているようですし。

    内山は好きですが、今のSフェザーは

    ロマチェン、デービス、ソーサとそこに絡むランカーが中心で
    ベルチェルは三浦、コラレスは番外

    そんな状況だとおもいます。

    杉川さん

    ここに書くコメントじゃないみたいです。
    サーシャさんの別名でしょうか?

    ジョーヤンさん

    Sフライとミドルの場なんで、場違いかと。

    rtさん

    話題が逸れていますね。
    その件の話題は私からは控えます。

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  11. ゴロフキン、ロマゴンの記事なのにいつのまにか山中、内山の話に変わってますね笑
    モレノが落ち目なのはわかりますが私からしたら山中も十分落ち目だと思います(フットワークなどが全然使えなくなった)。
    それでもあんな熱くなれるような試合をみせてもらって感謝しかないですが。
    内山は大好きでまだ試合を見たいですが相性的にベルチェルトにしか対抗できないでしょうね。
    それでもデービス、ロマチェンコとやってみたいというセリフが少しでも聞きたかったです。
    世界戦が遠いなら尾川や内藤などのホープとのサバイバルマッチが見てみたいな。

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  12. 内山が復帰してくれるなら只々楽しみです。
    あんなクレバーで必殺のパンチを持つボクサーがこのまま引退だと寂し過ぎます。
    コラレス戦は12ラウンド緊張しっぱなしでした。
    またドキドキさせて欲しい!

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  13. やっぱり内山は老醜を曝してる感じですかね。とはいえコラレス戦ではっきり弱点見えた以上、WBC以外の王者に今の内山が勝つのは不可能でしょう。内山のキャリアはファレナス戦が良くも悪くもすべてだったでしょう。本当はあの後にもスピード型サウスポーを防衛相手にしてその対策を取らなきゃいけなかった。やっていればコラレスには負けなかったでしょう。コラレスに連敗した結果論ですが、フォルトゥナとはやらなくて正解だったでしょうね。間違いなく中盤までにKO負けしてたでしょうから。

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  14. 山中とモレノは2回目の途中採点も最悪でしたからね。ダウン取ったラウンド以外は全部モレノでしょう。それくらい山中はモレノに手も足もでなかった。モレノが経年劣化して下半身とスタミナがボロボロになっているのにこの有様ですからね。そりゃネット上の一部や対戦相手にも忌嫌われるのは当然でしょうね。日本でやる限りKOしないと山中に勝つのは不可能でしょうね。はっきり勝ったソリス戦も採点だけ見たら酷いものでしたし。

    そんな山中でも日本では強い王者なんですけどね。防衛戦の相手もロートルやSフライ上がりが多いとはいえそれなりですし。

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  15. カルモナは日本やらアメリカやらどこへでも行きますね。そして、着実にスキルアップしてるように見えます。フライならチャンピオンになれるのではないでしょうか。

    シーサケットの涙に感動しました。ローマンへの敬意もありますが、今日の主役はシーサケットでいいでしょう。

    正直井上がどうのはどうでもいいです。彼はこのステージにさえ上がる勇気があるようには見えないので。

    関係ないですが、内山がベルチェとやるなら復帰も辞さないような発言してました。がっかりです。

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  16. 私もライブで見てるときは、シーサケットが勝ったかなと思いましたが、後で音消してみてみると、ロマゴンが3~4ポイント差で勝ったかなと。その場の雰囲気とどちらに肩入れしてるかで見方が変わってしまう。私もまだまだ甘いですね。カルモナVSクアドラスは井上との比較という点で面白かったですね。この試合を見た限りでは機動力では井上よりクアドラスのほうが優れてると思いますがパワーは圧倒的に井上のほうが上、テクニックも井上のほうが上かなと。ただ井上のステップインのスピードはクアドラスの機動力を凌駕してるので、KOで井上の勝利を予想します。ロマゴン戦も価値が落ちてしまったので、井上はどの道を進むんですかね。個人的にはエストラーダと防衛戦→シーサケットと統一戦→ロマゴンと防衛戦→バンタム転向で山中戦→スーパーバンタムでリゴンドー戦→フェザーでバルデス戦。これくらいの夢を見せてもらいたいものです。

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  17. サーシャさん

    貴殿の意見に共感する人もそうでない人もいるとおもうので
    同じ事を何度も主張するのなら、自分のブログなり、別の場所にしてくれませんか?

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  18. 一瞬のマ夏?さん

    私も英雄のロマゴンより
    このチャンスをたぐりよせたシーサケットに肩入れしてました。

    Sフライでのロマゴンの適正の指摘はごもっともですが
    シーサケットもミニマムで八重樫とデビュー戦ですから

    この2人で限っては体格差、パワー差うんぬん言えない、シーサケットもまた時間をかけ、キャリアを積み、Sフライにフィットしただけかと。

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  19. パッキャオ×ブラッドリー1
    山中×モレノ1
    そして今回のロマゴン×シーサケット

    ここまで露骨過ぎる不当判定には心の底から腹が立ちます。
    ボクシングが嫌いになりそうなほど。
    一体、誰が特をするのか?
    結果的にその判定によって選手も批判される事もあるし、ブラッドリーはグローブを吊ると本気で悩んだと言います。

    こういうジャッジは選手のドーピングと同等の罰則を与えるべき。
    そして無効試合とダイレクトリマッチを義務付けるべきです。

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  20. 判定ってファン的には見る側の気持ちなどが入ってしまいがちですよね。私もシーサケットを応援していましたので、浜田氏が試合後解説していたようにホップスッテップジャンプのジャンプまでいけないロマゴン。させないシーサケットに肩入れしていました。でもロマゴンはフライでいいのになぁと思ってしまいます。クアドラスにしてもシーサケにしても再戦の雰囲気が漂うのは、何か違うような。
    それにしてもシーサケの年間試合数、素晴らしいです。この両者には色々とボクシングというものの体重別という絶対公平な所とエンターテイメント要素の理不尽な所の
    両方を感じそれを乗り越えて尚何かやるせないような言葉に書けない何かを感じます。ボクシングってシンプルなはずなのに取り巻くものは複雑で、このシンプルな両者に拍手しかないです。

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  21. Chocolatito won the fight clearly,
    there’s no doubt about it.
    I had Roman up in my scorecard by six points.
    It seems like the judges were watching a different fight than me and the audience,
    they made a mistake,” commented Cortez.

    ジョーコルテス:
    チェコラティートがハッキリと勝っていた。
    それは間違いない。
    私のスコアガードでは6ポイントはローマンが上回っていた。
    ジャッジ達は私やオーディエンスとは違う戦いを見ていたようだ。
    彼らはミスを犯した。

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