オスカー・バルデスがドーピングにひっかかったが、ハーブティーじゃん?とかで10日の世界戦は平然と行われる。予想通りだし、日本の中谷潤人の試合もあるから面倒かけるな程度ですけども。
レイノソチームにどんなファイターがいるのかはわからないけど、めぼしいところを・・・
WBCフライ級王者 フリオ・セサール・マルチネス
ミニマムの体格に無尽蔵のタフネスとパワーを誇る計り知れないエンジンを持つファイター。
スタイルはべた足オンガードで普通だが、ジリジリプレスをかけて接近しては凶暴すぎるパンチの嵐、特にボディは強烈だ。失神させないと倒せなそうだ。この男がフライ級で一番強いとおもうし、アクティブだが、謎の病欠で試合キャンセルも多い。次のマクウィリアムス・アローヨ戦がひとつの試練だが、突破するのだろう。
牛肉ドーピングが発覚したが、微量だという解釈でなにごともなかったことになっている。まさにファイトスタイルが猛牛だ。
WBC Sフェザー級王者 オスカー・バルデス
10代の頃からアマチュアエリートで五輪には2度出ている。走攻守揃ったいいファイターだ。しかし昔から、井上尚弥なら勝てるんじゃね、くらいの体格、パワー、整い方であり、Sフェザーでミゲル・ベルチェルトを失神させるほどの強打者&耐久力はなかったはずだ。セルバニアやマリアガとどっこいの実力にしてバルデスだけ出世している。
カール・フランプトンはジャメル・へリングの体格に完敗し、ジェネシス・セルバニアは普段Sフェザー~ライト級のアンドレス・コルテスに初回でぶっ倒された。
これが本来の階級の壁なのだが、オスカー・バルデスだけは、階級を上げるほどにKO率を増している。そしてこの度、やっぱりABサンプル両方で陽性反応が出た。
それでもメキシコのWBCはこのアイドルをかばった。
10日の挑戦者、ロブソン・コンセイソンはリオ金メダリストで、アマチュアではバルデスに勝っている、ロマチェンコも勝っている。何度やっても覆せない差があった。だから順当ならコンセイソンが勝つ。しかし小さなカネロを地でいくアイドルのバルデスが有利なオッズだろう。
しかしバルデスは、ゲイリー・ラッセルやシャクール・スティーブンソンにはどうしたって勝てないだろうから見限っている。内山や三浦がいたSフェザーのスケール感とはちょっと違う。
ライト級 ライアン・ガルシア
ボクシングの未来にして一番人気なハンサムボーイだが、まだ無冠、SNSでは断トツのフォロワーを持つアイドルで、すべてが順風満帆だったが、メンタルの問題?うつ病?だかで決まった試合をキャンセル。この男こそがカネロの次のスーパースターでありゴールデンボーイなのだろう、約束された未来を持つヒーロー。
まるで、薬中だった時のタイソン・フューリーと同じである。
急激なビルドアップとメンタル崩壊・・・疑われても仕方あるまいが、彼を批判すれば潰されるだろう。
カネロ様
疑惑のGGG戦以降は楽勝続きだ。否、殺傷本能が皆無なセルゲイ・コバレフのスキルとジャブには手を焼いたが一撃でひっくり返した。元はSウェルターのファイターだが、最近一番顕著なのは、どんなに階級上の大きな相手に対してもパワー、フィジカルはカネロが圧倒的に上な事。どんなに大きな相手にもプレッシャーをかけて左フックを合わせていけば、身体のどこかに当てれば、相手は傷だらけになる。
たしかに巧くて、速くて、鋭いが、鋼のようなフィジカルとパワーはどう解釈しよう?
私が好きな熊男のベテルビエフもパワーで粉砕するのだろうか?
今やスポーツ界で世界一稼ぐアスリートといわれるカネロにも薬物の過去があるが、うやむやになっている。ヒーローは勝てばいいのだと。
中谷潤人の試合前に何か書き残して置きたかったが、酔っ払いの5分で考えた殴り書きになった。もっといろんなファイターがレイノソチームにはいて、敗北も経験しているのかもしれないけれど知ってる限りは常勝だ。
そして彼のところは薬物が出てきて、ファイターのパワー化、フィジカルモンスター化が凄まじい。
言いたいのはそれだけ。
疑問を呈しても、厳しい処分は受けないのだ。
このチームが、ボクシングビジネスのトップシーンをけん引している。
これがメキシカンじゃなければ、剥奪されるはずなのだが。
10日はロブソン・コンセイソンとか中谷潤人を応援しよう。
トラヴィス・シムズ
「それはまるで地下社会のようです。ボクシングの政治を変えるために出来ることはほとんどありません。ボクシングの世界には隠された真実のようなものがあり、これらを暴くと多くの企業や権力者の利益を損ねることになり、社会から追放されてしまいます。」
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