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キングと言う名の黒い神/アイザック・エクポとラファエル・メンサー

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ドン・キングとアフリカンの挑戦が始まります。リングに神はいない。しかし彼らブラックの怒り、誇りはどんな衝撃をリングにもたらすのだろう

ナイジェリアのアイザック・エクポとガーナのラファエル・メンサーは世界タイトル戦に備えて、新しいマネージャー、トレーナーのステイシー・マッキンリーを訪ねて米国に到着しました。

エクポはWBAスーパーミドル級王者、タイロン・ツォイゲとの再戦に向けて日曜日にドイツに到着しました。初戦は2017年3月25日、丁度1年前、物議を呼ぶ負傷判定でした。メンサーはWBAスーパーフェザー級王者、アルベルト・マチャドに挑戦するため交渉の渦中にいます。

エクポもメンサーもアフリカで戦っていた頃はほとんどファイトマネーを貰っていませんでした。ステイシー・マッキンリーは両者を初めてトレーニングすることになります。

2004年の五輪代表でもあったエクポは言います。

エクポ
「アフリカ時代のマネージャーもプロモーターも私やボクサーをだまし続けています。ファイトマネーを払った事がありません。試合は全て選手のキャリア構築のためで、金銭的に苦しんだ方がいいという考えです。2013年にロバート・スティグリッツに挑戦した時、私はランキング7位でした。12ラウンド戦って試合の報酬は12ドルでした。世界タイトルマッチですよ。私はドン・キングと契約しました。彼は私に過去をバネに前を向いていこうといいました。」

ガーナ代表のアマチュアキャプテンであったメンサーは言います。

メンサー
「ガーナではチャンピオンでしたがお金はありませんでした。マネージャーもプロモーターも私のためにキャリアを築いていると言いました。31試合しアフリカの主要なタイトルを獲得しました。私はガーナの大群衆の前で戦います。そこはアフリカのラスベガスのようなものです。英雄であるアイク・クオーティー、ジョシュア・クロッティ、アズマー・ネルソン、ジョセフ・アクベコ・・・彼らもみなここで戦いました。」

エクポ
「私はドン・キングの元で戦い、彼はマネージャーにお金を払うでしょうが、私に回される事はないでしょう。彼らはまだ私のキャリア構築のためといってお金を搾取しています。マネージャーはドン・キングに恥をかかせようとしています。妻が病気になった時私にはお金が必要でした。マネージャーはドン・キングから10000ドルを渡されていましたが、私には2000ドルしかくれませんでした。私は兵士として給料を得ていました。今私はアメリカにいます。ドン・キングもマネージャーもすぐそばにいて私から血を吸いとるような事はしません。彼は契約金をくれました。このお金が私の人生で多くのものを変えようとしています。」

メンサー
「ガーナでマチャド戦の話がありました。こんなチャンスは二度とないと思いました。私はアメリカでドン・キングに会いましたが、マネージャーは連れて行きませんでした。11月で契約は終わり、アメリカで新しい契約を結びます。1か月前にアメリカに来てドン・キングは「ラファエル、私はここで君をサポートする」と言いました。ドン・キングにタイトルをもたらします。心配しないでください。私はこの地でトレーニングをして何も問題ありません。私は男です。スイートピーです。」

エクポはこのメッセージをタイロン・ツォイゲに送ります。
「私は到着しました。激しいトレーニングをしています。私のニックネームは「グレネード(手りゅう弾)」です。私が爆発するとまわりのものは皆死に絶えます。約束します。私は神の恵みを受け、ツォイゲは倒れるでしょう。

初戦では3ラウンド、左フックでツォイゲはカットし負傷判定になりました。それはバッティングではなく左フックでしたが、彼らはバッティングに変えてしまいました。医者にアピールし試合はストップされ、彼らは喜んでいました。医者はカットでツォイゲが続行不可能だと言いましたが、彼は弱っていた。私は弱っておらずまだ戦えた。」

エクポは3月9日に出産中の妻(ナイジェリア代表のサッカー選手)を亡くしました。
25日の試合で彼は逆境に立たされていました。

「妻が出産で出血し亡くなってしまいました。娘には妻の名前を与えました。今娘はおばあちゃんと一緒に暮らしています。」

エクポは1週間しかトレーニングできずにツォイゲと戦う事になった。厳しい決断でした。

「私は家族を世話するのにお金が必要でした。トレーナーはお前は大丈夫だ、ツォイゲに勝てると言いました。心の中で痛みを抱えてツォイゲと戦いました。再戦は私の拳だけがレフリーでありジャッジです。ツォイゲが妻を殺したんだとおもって戦います。初戦でツォイゲのパワーはわかっています。より強く激しく彼を殴るつもりです。12ラウンドかかりません。死ぬ前に妻と約束したのです。私は妻を愛しています。」

メンサー
「マチャド戦は目前です。次は彼とのタイトルマッチです。私は彼を知っています。勝てます。マチャドに私は倒せません。彼をKOできるかはわかりませんが、ボクシングのレッスンを施してみせます。」

エクポ
「アメリカに来て、新しい契約をし、全てがクリアになりました。アフリカに戻りたいと言うとドン・キングはノーと言いました。アフリカでは(古いマネージャーが邪魔をして)私と連絡もつかないからでしょう。全てクリアになりました。ドン・キングと契約をしお金を払ってくれ、それを新しいマネージャーが私の家族に送金してくれました。ドン・キングは私になぜ泣くのかと聞きました。彼が払ってくれた大金は私と家族を幸せにしてくれました。私が彼に恩返しをする時です。」

メンサー
「私はWBA2位でマチャド戦を待っています。まだ4か月の赤ん坊と妻をガーナに残してアメリカでトレーニングをしているのも全てマチャド戦のためです。ドンキングのところに行くと「ラファエル、君も私もここにいる。手助けしよう」と言いました。タイトルを貴方にもたらします。心配無用です。仕事とリングに集中しています。誰も私を打ち負かせません。新しいマネージャーは献身的です。神は与えたもうた。ドンキングとマネージャーの言う事を聞いて、ここアメリカで全てが順調です。」

エクポとメンサーの新しいマネージャー、ネルソン・アイエラボウォは言いました。
「ドンキングが我々を歓迎してくれてとても光栄です。ドンキングの偉大な功績に新たにチャンピオンを加えてみせます。」

アフリカンの悲哀が感じられる、まるで日本の戦後のようなお話でした。
彼らがすがるのがお金、アメリカ、ドンキングなのは仕方ありません。

ドンキング自体が過去の人であり、メインストリームにいない安いアフリカンを使って人生最後の勝負に出ているという面も感じられますが、アフリカンにとってはこれがベストなのでしょう。

妻を殺したツォイゲというのはとんだとばっちりですが、エクポの決意は鬼神のようです。

けれど、そんな壮絶なストーリーをも神は味方してくれません。慈悲をかけてはくれません。強い者だけが勝つのがボクシングの非情です。

リングに神はいない。

それでも、己を、家族を、お金を、神を信じて戦うアフリカンの魂に酔いしれたい。
これは逆境に立たされたアフリカンの戦いであり、ドンキング最後の抵抗なのかもしれません。


メンサーの映像が本当にないよ、彼はどれだけ強いんだろう?マチャドにレッスン施すほど???

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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