昨日密かに注目していたのはルイス・ネリー(PBC)に続いて、GBPからDAZNで米国デビューを飾ったエドゥアルド"ロッキー"エルナンデスでした。そしてやはり特別なものをもった怪物候補であると確信したのでした。ライアン・ガルシアのパフォーマンスの方が話題でしたが・・・
プレッシャーをかけ、左でほぼコントロールして必殺の右、あるいは左アッパー、フック、ボディ。シンプルな攻撃的ファイトだが、無駄がなく相手を削る、倒す最短ルートのボクシングをしている。
ダッキング、ヘッドムーブ、反応がいいので、前に出るファイタータイプなのにさほど被弾しない。左は様々なパンチを強弱つけて出してくるが右はアゴの横にガッチリ固定しておりブレない。
責めはやや雑だがしつこくて止まらない。アッパー、フック系のパンチが流れ、身体が浮くこともあるが、強弱をつけているし力みがさほどないので大きくバランスは崩さない。
トップアマ出身のような華麗さはないが、機能的で破壊的で狂暴だ。
これはロマゴンの戦い方に似ている気がする。ロマゴンほどのモーションの美しさはないが、攻撃こそ最大の防御というべき攻防一体型のKOファイターだ。
イブラヒム・クラスという選手はプロスペクトに土をつけたり、技巧派でやりにくい巧さを備えた選手だったが、エルナンデスのプレッシャーのきつさに2回で捌ききれなくなってしまった。アッパーで崩れるようにダウンしたが、これが効いたのか、それ以外で敵わないと嫌倒れしたのかはわからない。
まだ一流レベルとの手合わせがないのでどういう欠点があるのか不明だが、エルナンデスの戦い方は変わらないだろう。こういう選手とやる時は捌こうとせず、下がることなく打ち合うか、カウンターを狙いすますか、もっと高度に捌ききるしかなさそうだ。
華麗じゃないけど不気味なほどに強い
ホンモノをみた気がした。
大きくないし筋肉質でもないし、見た目の威圧感も華麗さもないのに強い。メキシカンにはこういうファイターが時々いるよなぁ。
まだ20歳、28勝25KO。また一人やばいのが出てきました。
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