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今日の夢は明日の現実・南アのXファクター/アジンカ・フジレVS尾川堅一

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7月6日にIBF王座挑戦権をかけたエリミネーターとして予定されていた試合ですが、相手都合で9月に延期になった模様。ドーピングでミソがついた尾川なのでこの出戻りといえるIBFのエリミネーターを勝ち抜いても王者テビン・ファーマーが快く受けるのか謎ですが、こういう状況になったのであれば元々世界ボクシングウォッチャーである自分は遠く南アフリカからやってくるアジンカ・フジレに注目してみようとおもう。ゴールデンボーイというニックネームの無敗選手だ。

アジンカ・フジレ
14勝8KO
22歳

ヒッキー・ブトラー、モルティ・ムザラネのトレーナーとして知る人ぞ知る南アフリカのコリン・ネイサンは語る。

ネイサン
「彼の名前はアジンカ・フジレです。彼の今後に目が離せません。」

恥ずかしいことに私は(記者)はその名を知らなかったが、南アフリカが潜在的に巨大でしばしば手付かずのボクシングの才能の宝庫であることを忘れない。コリン・ネイサンの夢が「アフリカのマニー・パッキャオ」スポーツを超越したパギリスト(ボクサー)を生み出すことであるとしたらそれを可能にするのが彼、フジレだ。

ナシーム・ハメド風の両手を低く構えた姿勢からしなやかなフットワークと鋭いカウンターを魅せる姿はフロイド・メイウェザーを彷彿とさせる。金髪やオレンジにしばし染められるフジレの髪はタレント性も感じさせる。

ネイサン
「ハメドは究極のXファクターを持っていましたが、フジレも確かにそれを持っています。彼は正統派ではありませんが、私がかつて出会ったことのある最高のリングの頭脳であることは間違いないです。」

フジレ
「ボクシングは規律や自制心を教えてくれる点が素晴らしいです。しかし私がボクシングを心から好きなのは、トレーニングや減量といったものではなく、リングの中にあります。そこで一対一で競い合う事。リングで躍動し、人々を楽しませる事です。

私はカウンターパンチャーと言われますがそれは相手によります。相手に合わせて適応できます。フロイド・メイウェザーをたくさん見てきました。彼からの影響が強いですが自分のルーツであるスタイルをミックスさせたのが私です。」

フジレは現在IBF5位で王者のテビン・ファーマーはフジレを「タバコのように吸ってやる」と最近のインタビューで宣言した。それをみたフジレはほくそ笑むだけで、全てはリングで答えると静かなる自信と闘志で反応した。

イストケープ、イーストロンドンのダンカンビレッジでフジレは生まれた。そこは貧困に包まれ小屋が点在しているような地区だ。

ダンカンビレッジは南アフリカの都市部に未だ点在する街の象徴だ。アパルトヘイトは1994年、フジレが生まれる2年前に終わったが、多くの黒人系南アフリカ人の貧困問題は未だ残されたままだ。しかしフジレは環境に抗い、麻薬の売買や暴力を避け、スポーツと学問に焦点を当てて自己改善してきた。2014年、わずか17歳でスコットランドのジュニアオリンピックで南アフリカ代表のキャプテンを務め、同年のアフリカユース選手権で金メダルを獲得。200戦を超えるアマチュアのキャリアといくつかの成功をひっさげてプロに転向、2016年5試合目にして南アフリカフェザー級タイトルを獲得した。2017年10月、元世界挑戦者、Tshifhiwa Munyaiと対戦、フジレにはまだ早すぎる試練と言われたが3回TKOで勝利した。同時にフジレは学業にも専念していたため、試験との衝突を避け、2017年のフェザー級トーナメントを辞退した。2018年秋、フジレはヨハネスブルグにあるコリン・ネイサンのHOTBOXジムに移籍した。元IBF王者のマルコム・クラッセン、イブラヒム・ムゲンダーをストップ。特にクラッセンへの勝利が彼の名を高めた。

ネイサン
「多くの世界王者を輩出してきました。ディージェイ・クリエルはまだミニマム級の新米王者、私の子供です。ヒッキー・ブトラー、モルティ・ムザラネなど世界クラスの選手がたくさんいます。その中でもフジレは最も才能がある選手の一人です。フジレはハメドやメイウェザーに通じる天性のディフェンス感覚、身体能力、Xファクターと呼ばれる自然な能力と流れを持っています。南アフリカでその能力を持つ者はめったにいませんが彼は持っています。まだ22歳ですが世界王者になるだろうと本気でおもっています。それは私のミッションであり、間違いなく世界王者になることができます。」

フジレ
「南アフリカのボクシングには政治が多すぎます。物事が全て順調に運びません。マネージメント、プロモーションがどこと繋がっているかにかかっています。自分自身を上手にプロモーションしていかねばならず、善の存在として認知され世界への後押しが認められなければなりません。海外で戦うことは困難ですがそれが私の目標です。南アフリカでずっと戦うことを望んでいません。海外で様々な選手と戦いたい。もう南アフリカで証明すべき事は終えたとおもいます。今はビッグネームの時間です。ファーマーであれ他の誰であれ、私の夢はラスベガスで戦うことです。テビン・ファーマーを含めて1位から4位までをターゲットにしていきます。それらの戦い全てに興味があります。」

今日の夢を明日の現実に変えるべく、フジレはジムに戻っていった。

というように、南アフリカの名門、コリン・ネイサンが本気で送り出す南アのプロスペクトなのでした。


上手くまとまった映像がなかなかないのですが、尾川に負けないキャリアを構築しているとおもいます。ハメドやメイウェザーレベルではないですが、仮想テビン・ファーマー、尾川が空転しそうな苦手なタイプとしては丁度良さそうです。こういう勘と身体能力の選手は相手に合わせて光るところがあるから映像ではわかりにくい。少なくともスキル、アウトボクシングではフジレが上だろう。

フジレが過去に苦戦、勉強になった試合としてタフで圧力をかけてくる選手とのファイトを出していました。結局、尾川がそういう相手であり、究極のスタイルマッチといえる。

ドーピング疑惑の経緯も説明もなく、核心に触れる事無く淡々と元の道に戻ろうとしているかのような尾川と帝拳ジムを強く感じる自分としては、純粋に上を目指すための王道を走っているフジレを、ラスベガスの夢の途中に遠く狭い後楽園ホールに来てくれるフジレを応援したい気分です。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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