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モンゴルの蒼き狼/ラクバ・シン

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典型的なモンゴロイドの険しい顔をした彼のボクシングはいわゆるコリアンスタイルだ。実際に多くの試合が韓国、インドネシア、タイ、日本、トルクメニスタンで行われた。世界王者になってからは本場アメリカにも進出した。故郷モンゴルでは2試合しかしていない。

ラクバ・シン、本名ラクバ・ドゥガルバートルを憶えているだろうか。

世界で唯一のモンゴル人世界王者(世界初と言った方がいいかもしれない)であり、Boxrecによると1972年3月10日にモンゴルのウランバートルで生まれた彼は元WBA世界スーパーフェザー級王者、元WBA世界ライト級王者、2階級を制した。リングネームをラクバ・拳士(ラクバ・けんし)として日本を拠点にしていた時期もあった。

アマチュアでは国際大会で数多くのタイトルを獲得し、156戦142勝(119KO・RSC)14敗の成績を残した。

典型的なモンゴロイドの険しい顔をした彼のボクシングはいわゆるコリアンスタイルだ。実際に多くの試合が韓国、インドネシア、タイ、日本、トルクメニスタンで行われた。世界王者になってからは本場アメリカにも進出した。故郷モンゴルでは2試合しかしていない。

1995年12月28日、インドネシアでプロデビュー。そのデビュー戦でPABAライト級王座獲得。

1996年3月23日、3戦目で今度はPABAスーパーフェザー級王座を獲得し、同団体王座2階級制覇達成。その後、2度の防衛を果たし、1997年1月に王座返上。

1997年2月1日、6戦目で世界初挑戦。WBA世界スーパーフェザー級王者崔龍洙(韓国)に挑戦し、1-2で判定負けで王座獲得ならず。その後、1分を挟み5連勝。

1999年6月27日、2年ぶりの世界再挑戦。前年9月に崔を降してWBA世界スーパーフェザー級王座を獲得した畑山隆則に指名挑戦者として挑戦し、4回までは互角に戦ったが、5回で優位になりTKO勝ち。日本人のアイドル世界王者を「虐殺」し13戦目でモンゴル人初の世界王者となった。

日本のファンは人気のあった畑山の敗北に嘆いた。一方モンゴルでは盛大なパーティーが開かれ田舎の少年の大きな勝利を国中で歓迎した。

残念ながらこの王座は長くは続かなかった。

1999年10月31日、初防衛戦で白鍾権(韓国)と対戦し、ダウンを奪うなど優位に試合を進めるが、判定負けを喫し、王座陥落。

デビュー時から韓国を拠点として戦ってきたが、2001年12月、横浜さくらジムへ移籍。リングネームを「ラクバ・拳士」と改め、日本を拠点に戦うようになる。

2002年4月13日、移籍後初めて(通算3度目)の世界挑戦。敵地でヨーサナン・3Kバッテリー(タイ)と空位のWBA世界スーパーフェザー級王座を争うが、12回判定で敗れ王座返り咲きならず。

2003年、横浜さくらジムを離れ、拠点を韓国に戻す。

2004年4月10日、アメリカ合衆国・ラスベガスでミゲール・カリスト(パナマ)と空位のWBA世界ライト級王座を争い、5回TKO勝ちで世界2階級制覇を果たしたが、7月17日の初防衛戦でファン・ディアス(米国)に12回判定負けを喫し、王座陥落。

キャリアの最後、2005年9月16日に、アメリカジョージア州ダルースで当時22勝14KO1敗のホープだったエボ・エルダーにTKO勝利。これがラストファイトにしてベストファイトだった。

戦績
21勝18KO4敗1分

獲得タイトル
PABAライト級王座
PABAスーパーフェザー級王座
WBA世界スーパーフェザー級王座
WBA世界ライト級王座

ラクバ・シンは静かにグローブを置いたが、モンゴルのプロボクシングは光をみている。
北京オリンピックでエンクバット・バダルウーガンが金メダル
セルダンバ・プレブドルジは銀メダルを獲得した。

その後もツグスソグ・ニヤンバヤルがシンに続く世界王者になるべくアメリカで躍進している。

もっと掘り下げたかったが見つけることができませんでした。

ラクバ・シンの事は日本人であれば覚えているどころではないが、日本所属としては決して成功せず、韓国所属で世界を制したのだな。プロアマ通じてとても高いKO率で、畑山戦は悔しいが記事の通りの「虐殺」であった。攻防兼備のタフないいファイターだった。

あれほど屈強な強さをみせたが、王座は全く防衛できなかった。
ファン・ディアスは仕方がないが、白鍾権戦は勝利ではなかったか・・・
最後にいいファイトをしたのに何故引退となったのだろう。
何処へ行っても不遇、大変な立場だったのは想像に難くないが。

今はツグスソグ・ニヤンバヤルだけがプロの希望だが、モンゴルはアマチュアではアジア(中央アジア除く)で一番強い。

神秘的だが事実だ。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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