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果てなく続くストーリー/世界ボクシング不完全ガイド スーパーフェザー級

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わかってるつもりが、改めて整理してみるとスーパーフェザー級も地味なのだ。王者が最強とはいいがたい。ロシア勢に期待したいが挑戦できるかどうかもわからない。

WBAスーパー/レオ・サンタ・クルス 31歳 37勝19KO1敗1分

パワー:★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★★

バンタム級から4階級制覇のキャリアの長い立派な戦績の王者だが、強敵を避け、勝てる相手を選んで築いたキャリアだ。KO勝利はスーパーバンタム級のクリス・アバロスやキコ・マルチネスくらいまで遡らないとない。

強固なブロッキングと手数でいつもほんの少し相手を上回る接戦の判定をものにするのが定番となっている。その堅牢さは見事だが、自身が危うそうなパンチャーや強敵を避け続けて出してきた結果なので評価に値しない。この王座も無名の格下との決定戦で手に入れた。

WBA/レネ・アルバラード 30歳 32勝21KO8敗

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★★
戦術(キャリア):★★★★

8敗してるので雑草の叩き上げだが、一度負けてるアンドリュー・カンシオへの挑戦は格下選手のファイトではなかった。堂々たる積極性、終始圧倒だった。事実、2017年にユリオルキス・ガンボアに判定負け以来8連勝中だ。

苦労を肥やしにどうすれば勝ち切れるかに目覚めたような覚悟の決まった積極的なファイトをするが、そこは雑草だけに狙い目王者でもあるだろう。アマチュアエリートに判定を狙われそうだが克服できるか。

WBC/ミゲル・ベルチェット 28歳 37勝33KO1敗

パワー:★★★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★★
戦術(キャリア):★★★★

井上尚弥やジェルボンタ・デービスもここまで作れるかというほど見事な戦績、KO率。彼の魅力はここで書いた。

普通じゃない/El Alacran(サソリ)ミゲール・ベルチェット

果てなく続くストーリー/世界ボクシング不完全ガイド スーパーフェザー級の前に、その記事だけじゃ収まらない男が一人いる。 この記事が気に入ったらいいね ! しようシェアするツイートするTwitter で ...

倒されて失神するかレフリーが止めるまで決して諦めないタイプの本能のファイターだろう。強打を何連発も繰り出せる独自のスタイルを持つ。デービスが去った今階級最強だろう。

IBF/テビン・ファーマー 29歳 30勝6KO4敗1分

パワー:★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★★

レネ・アルバラードと同じかそれより下のノンアマの雑草から成りあがったボクサーだが黒人特有の運動神経とファイトスタイルが整い、誰よりもアスレチックでスキルフルなスタイルに仕上がった。全階級屈指のディフェンスマスター、曲芸師といえる。
しかし致命的なほどに決定力がなく判定型。ポイントメイクで逃げ切るか、後半ボディで捕まるかの綱渡り王者。次のジョセフ・ディアス戦が王者後最大の試練だろう。

WBO/ジャメル・へリング 34歳 21勝10KO2敗

パワー:★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★★

伊藤雅雪から王座を奪った、元ロンドン五輪米国代表、元海兵隊のベテラン。サウスポーのアウトボクサーで相手の良さを殺す地味な技巧派。積極性はない。

怖さは全くないが、この階級にしてはかなりデカく、サイズが優位に働いているのかもしれない。次戦は小型の元スーパーバンタム、フェザー級王者のカール・フランプトンが相手だろうが、この大小対決をどうみよう。

私的ランキング

①ミゲル・ベルチェット★24
②テビン・ファーマー★23
③レネ・アルバラード★21
④ジャメル・へリング★21
⑤レオ・サンタ・クルス★20

注目の選手

クリス・コルバート(アメリカ)

13勝5KO
23歳

米国のトップアマ出身のプロスペクト
1月18日に元王者のジェスリル・コラレスと戦う。

顔もスタイルも、ウィテカー2世と言われており、運動神経抜群だが、パンチャーなのかパワーレスなのかわかりにくいのはアメリカ黒人のスリックな選手に共通する。コラレスに勝てば挑戦資格十分だろう。

アクゾル・スライマンベック・ウール(キルギス)

15勝8KO
29歳

中国系な顔のキルギスタンのロシア人。
アマの下地が強固だからやれるんだろう。
千原兄顔だがタフなんだろうな。

アブラハム・ノバ(プエルトリコ)

17勝13KO
25歳

クリストファー・ディアスもフェリックス・ベルデホもおもったようにいかなかったトップランクが新たに契約したプエルトリコのプロスペクト。髪でなく髭を金に染める男。プエルトリカンらしくパワフルな正統派で圧倒的に強いがトップクラスでどう露見するかはわからない。

ビレル・ディブ(オーストラリア)

24勝11KO3敗

ビリー・ディブじゃなくビレル・ディブ。ややこしい。敗北を糧に最近はサバイバル戦を勝ち抜いている。ビリーの弟かなにかなのだろうか。そうじゃなく兄弟のアーメド「ダイナマイト」ディブもボクサーだとか、ややこしい。

オスカー・バルデス(メキシコ)

27勝21KO
28歳

次にミゲル・ベルチェットと戦うことがほぼ内定している特等席の元フェザー級王者。五輪2度出場のエリートにしてカネロと同じレイノソ門下で判定優遇されるアイドル。体格はスーパーバンタム級にみえるが、スタイルは教科書的で穴が少ない。ベルチェットに勝つなら認めざるをえない。

ジョセフ・ディアスJr(アメリカ)

30勝15KO1敗
27歳

次にテビン・ファーマーに挑むことが決まっているロンドン五輪米国代表のエリート。アマではオスカー・バルデスと互角以上だった。フェザー級最強のゲイリー・ラッセルに挑み、惜敗したが、ラッセルの相手では一番善戦していた。

スタイルが決まっており、サウスポーの半身から右でやりくりしながら左を出しほぼ判定で勝てるが、それが通用しないとファイターと化す。フェザー級でも決定力不足だったのがもの足りないところ。突き抜けないが負けにくい。

カール・フランプトン(アイルランド)

27勝15KO2敗
32歳

次に聖パトリックデーという自分の記念日にジャメル・へリングへの挑戦がほぼ内定している特待生。元2階級王者。ミニカネロのようにファイトもボックスもできるミニタンクのような小柄な選手だがレオ・サンタ・クルスとどっこいで、フェザー級のウォーリントンにフィジカル負けしていたのでこの階級ではエキサイティングなノックアウトは期待できないだろう。バンタム級くらいの体格にみえる。

シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)

15勝12KO
25歳

尾川の代わりに南アフリカでアジンガ・フジレとのエリミネーターを制したプロスペクトだが、尾川より強かったかもしれない。内容は逆転KOだった。

しかし立場上、IBFは指名挑戦権、WBOも挑戦圏内だが特待生の金のアイドルに先を越された。有望な選手だが、誰とも噛み合うスタイルなので奪取できるかはわからない。

ムハマド・ヤクボフ(タジキスタン)

15勝9KO
24歳

タジキスタンに2人のプロスペクトがいるのが奇跡だ。
ラヒモフより約10センチ背が低く、とても小さいが、パワフルで躍動感がある有望株。ゲートキーパーのジョン・ジェミノを誰よりも圧倒した。本場でチャンスを得られるか。

オシャンキー・フォスター O'Shaquie Foster(アメリカ)

17勝10KO2敗
26歳

無敗プロスペクトのスペイン人、ジョン・フェルナンデスを食って浮上したアメリカのスリックな黒人選手

デニス・シャフィコフ(ロシア)

40勝20KO4敗2分
34歳

悲願の世界に届かず34歳となった。リチャード・コミーやジャメル・へリングなど、勝った相手が世界王者になっているから、彼もあと少しなのだが。階級を下げて最後の勝負をしている。

アーチ・シャープ(イギリス)

17勝9KO
24歳

中堅どころを相手に無敗をキープ。イケメンだし恐らくマッチルームか何かで優遇的にチャンスはもらえるだろう。

エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)

29勝26KO1敗
22歳

怪物君認定したらこけてしまった。あまりにイケイケで強打者のパンチをもろに食った。エマニュエル・ナバレッテと彼が怪物候補だった。ナバレッテも1敗しているのだから出直そう。

ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)

23勝20KO3敗
24歳

その怪物君に勝って浮上したベネズエラの若き強打者。過去にレネ・アルバラードらに負けている。強打者にして脆い、不安定な部分を秘めるが怪物君に勝ってのっている。

日本の尾川や伊藤、ジェスリル・コラレス、アンドリュー・カンシオ、ミゲル・ローマンからジョニー・ゴンザレスまでまだまだいますが、この辺で・・・

御覧のように、最強のジェルボンタ・デービスが去って混戦模様。誰でも王者になれるチャンスです。
しかしサンタ・クルスを筆頭にバルデスやフランプトンなどのビッグネームが指定席に就こうとしているので、挑戦するのは険しいし判定では勝たせてもらえないだろう。

ここまで書いておもったのは、アンドリュー・カンシオと比嘉大吾はやっぱり似ている。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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