今日はこのようなサバイバルマッチがありました。
個人的に最激戦区なスーパーライト級、アレックス・サウセド、26歳は無敗で極めて筋のいいプロスペクトでしたが、レオナルド・ザッパピグナ戦で激闘派、結構打たれる面をみせ、次に迎えた世界戦、モーリス・フッカー相手にダウンを奪うも逆転TKO負けしてしまい、初黒星、エリート街道を外れました。
こういうサバイバルは本場ならではで頼もしい。フッカーにも戦術次第で勝てただろう俊才です。しかし苦闘、敗北というのは確実に全勝ホープの何かを変えます。
ソニー・フレドリクソンは元全米アマ王者にして身長185センチ、リーチ191センチもある無敗プロスペクトでしたが、ウズベキスタンのブルース・リー(と勝ってに呼んでいる)ショージャホン・エルガシェフとの無敗対決に敗れ、サバイバルモードに突入。まだ25歳の若さですが、サウセド戦前もMDで落としていました。
こういうサバイバルがあるからアメリカの底力は凄まじい。
試合はやっぱりというか、地力の違いでサウセドが大差ユナニマス勝利。同じプロスペクトでも経験値、レベルの違いをみせました。
アレックス・サウセドは、ボクシングのお手本のようであり、ホルヘ・リナレス的でもあり、素晴らしい才能と実力の持ち主だが、それだけでも足りないのがスーパーライト級のリアルです。
ショージャホン・エルガシェフはフレドリクソンを一方的にTKOで破っているのがその証。教科書だけじゃ通用しない、プラスアルファが求められる過酷な階級だ。それは日本の岡田博喜にもあてはまることで、アジアで積み上げた鉄壁華麗なスタイルが、本場アメリカで見事に覆された。
パンチ力(フィジカル)だったり、タフネスだったり、勝負どころを逃さない嗅覚だったり、サバイバルを勝ち抜く本能的なものだったり・・・岡田博喜も、レイモンド・ベルトランを倒しかけたくらいだが跳ね返された。その後も苦しみぬいている。
全勝、全KO、マキシム・ダダシェフと命をかけたサバイバルを勝ち抜いたサブリエル・マティアスでさえ、世界挑戦する前に負けた。
ワシル・ロマチェンコもこの階級にはいかない。ホルヘ・リナレスは1試合で破壊され、ライト級に出戻った。
なんと過酷な階級だろう。
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果てなく続くストーリー/世界ボクシング不完全ガイド スーパーライト級
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個人的なスーパーライト級の印象は今も変わらないが
誰が抜き出た才能だろうか?
今の王者がそうだとはおもわない。
凄まじい階級だ。いでよ、無名の最強王者