テオフィモ・ロペスはイケイケ、中谷VSロマチェンコが実現しそうで、リナレスはヘイニーと戦い、ライアン・ガルシアはどこまでも人気が先走る。それでもマニアは知っている。ライト級よりスーパーライト級が険しいと。
上記彼らをしても、レジス・プログレイスに勝てるのだろうか、それくらいプログレイスは難解な天才肌だった。それに勝ったジョシュ・テイラーはゾンビなホセ・ラミレスに勝って階級を統一できるのか、テレンス・クロフォードやエロール・スペンスの牙城に立ち向かえるのか・・・
WBSS組以外でも、ショージャホン・エルガシェフや五輪金でよかったんじゃね、アマではジャロン・エニスにも勝っている、アントワン・ラッセルや、アマの頂点、シャフラム・ギヤソフ、ダニヤル・イエレウシノフもたぶんここが適正だ。ウェルター最大脅威のジャロン・エニスもチャンスがないならSライトも作れるそうだし、バージル・オルティスもライト級からSライトをすっとばし気味でウェルターの最大プロスペクトになった。日本のホープは恐らくアンディ平岡だろう、佐々木尽なる勢いある若者もいる。岡田だっている。
Sライト級は人材の宝庫なのだ。
[st-card id=98372 ]私のお気に入りは、チャンスさえ掴めずに消えていくのだろう・・・
とおもっていた矢先に、WBA、WBCではなく、一番まともな?IBFがやってくれそうです。
IBF Sライト級挑戦者決定トーナメント
ジェレミアス・ポンセ27戦全勝(17KO)VSルイス・リットソン21勝(12KO)1敗
アルゼンチンは最近はパッとしない。正統派。爆発的ではないが、ここまで無傷は立派だ。先日、怪物のようなメキシコのイサック・クルスに惜敗したホセ・マティアス・ロメロも強かったから侮れない。
https://www.youtube.com/watch?v=a-DX4IEEo6c
ルイス・リットソンは1敗しているが、英国では期待の星で相手レベルもポンセよりは高いだろう。前戦、古豪のミゲル・バスケスに辛勝しているが、地元判定だったともいわれている。ポンセを応援したいが人気はリットソンだろう。おもえば、34歳、54戦のミゲル・バスケスのデビュー戦はカネロ相手にSD負けだったのだ。
サブリエル・マティアス(プエルトリコ)16勝(16KO)1敗VSバティザン・ジュケンバエフ(カザフ)18戦全勝(14KO)
マティアスは世界戦をしてもおかしくない全勝全KOのプエルトリカン。恐ろしいパンチャーだ。マキシム・ダダシェフとの無敗同士の挑戦者決定戦に勝ち、そのまま挑戦権を得たはずだが、王座が詰まっている。それが統一王者、WBSSの弊害でもある。さらにダダシェフのリング禍・・・あの日あの時、日本の中谷正義はテオフィモ・ロペスと互角に戦った。心身を痛めたマティアスはその後痛恨のプロ初黒星を喫した。その後復調し今回仕切り直し。あまりに険しい道のりだ。マティアスに勝ったペトロ・アナンヤンというロシアンファイターもその後試合枯れ。
そして、この記事を書きたかったきっかけの一人、カザフのジュケンバイエフ。第二のGGG?いや、GGGほどのパンチャーでも、華麗なアマ歴もない。アマではたくさん負けている。Sライトでは小柄なサウスポーだ。昔から目をつけていたのは、小柄だがスピーディーでステップワーク、角度が多彩で機動力に優れた素晴らしいファイターで好みだから。自分がボクサーであればこうありたいを具現化している。ロマチェンコライクでもある。ミゲル・バスケスには完勝している。
しかし相手がとびきりのパンチャーで実績上位なマティアス、ここをクリアできるかどうかが今後を占う試金石でもあり、負けたら消えゆく存在かもしれない。否、こんなチャンスもなく、人々覚えられることもなく、静かに消えていく存在かもとおもっていたので、ここで名前が出ただけで個人的には光栄だ。
ロシア圏で強かった、ザウル・アブドゥラエフが、デビン・ヘイニーに何もできずに負けた試合をみて、やはり超エリートではないロシア圏のファイター、ジュケンバエフ程度の体格、実績ではSライトの頂は難しいのかなと感じているが、ここまではパーフェクトだ。本物のマティアス相手にどうサバイブするのだろう。
[st-card id=98372 ]ショージャホン・エルガシェフやアントワン君も、そろそろ勝負だよね、ジョシュ・テイラーとホセ・ラミレスだけの階級ではないはずだ。タイのアピヌン・コンソンにはがっかりだったけど。
出でよ、最激戦区のブギーマン!