
週末は、経験豊富なホセ・ペドラサが無敗のプロスペクトを止めたり、シャクール・スティーブンソンが嫌らしすぎる鉄壁さを披露しましたが、日本で話題になることはないでしょう。異種格闘技の方が人気です。
そのような中で、先日の
サブリエル・マティアスVSバティザン・ジュケンバイエフ
と同じエリミネーターの位置づけでこんな試合がありました。
ジェレミアス・ニコラス・ポンセVSルイス・リットソン
ポンセは全勝とはいえ、最近冴えないアルゼンチン、リットソンは活発な英国のプロスペクトなのでオッズはリットソン寄りだったかもしれません。勝っても同胞(に近い)王者のジョシュ・テイラーとはやりたくないような発言もしていて、リットソンがサバイブする可能性が高そうだと思われていたかもしれません。
しかしポンセがノックアウトで全勝をキープしました。
レフリーストップのタオル騒ぎばかり話題ですが、試合内容もなかなかのものでした。
28勝18KO無敗のポンセがSライト級ウォーズに生き残りました。
ジェレミアス・ニコラス・ポンセ24歳は、マルコス・マイダナのような変則ドファイターでもルーカス・マティセのような超強打者でもありませんが、若さと闘争心にあふれる素晴らしいファイターでした。
スピードは普通かやや遅く、オールドクラシックで平凡なスタイルですが、どこかエリック・モラレスのようなフォルムでパンチの打ち抜きがよく、どのパンチにも貫通力があります。
打ちつ打たれつの激闘スタイルでディフェンスに華もありませんが、打ち合いに強い。うーん、これはよくみるメキシカンスタイルに近い。若さ、スタミナ、体力で勝ち取った勝利といえそうです。
ジョシュ・テイラーのようなスピードや洗練さはないので、王者になるのは厳しい気がしますが、どこか現在最大プロスペクトのバージル・オルティス的ともいえる超攻撃型のポンセの次の試合が世界戦であってほしいものです。
アルゼンチンには現在この階級に
ジェレミアス・ニコラス・ポンセ
マルセリーノ・ニコラス・ロペス
らがいます。
久々のアルゼンチン、頑張って欲しい。