ミドル級実績ナンバーワン、P4Pの一角、華麗なジェントルマンマルチネスの凱旋防衛戦です
WBO/Latino/ウェルター級王者
亜(FAB)/ウェルター級王者
第7代IBO世界S・ウェルター級王者
WBC/Latino/S・ウェルター級王者
暫定~第42代WBC世界S・ウェルター級王者
第30代WBC世界ミドル級王者
第19代WBO世界ミドル級王者
WBC世界ミドル級名誉王者/EMERITUS CHAMPION
WBC世界ミドル級Diamond王者
第33代WBC世界ミドル級王者
セルヒオ・ガブリエル・マルチネス(亜)
Sergio Gabriel Martinez
54戦50勝(28KO)2敗2分
英連邦/ミドル級王者
WBA/Inter-Continental/ミドル級王者
英国/ミドル級王者
暫定WBA世界ミドル級王者
マーティン・マレー(英国)
Martin Murray
26戦25勝(18KO)1分
5万人の観衆を集めたアルゼンチンでの試合、チャベスJr戦での最終回ダウン、怪我からの復帰でもありましたが、実力者伯仲のミドル級で今後に不安を残す試合となりました。
マルチネスは大好きな選手のひとりですが最近の試合は不安を感じるものばかりです。
ノーガードスタイルからスイスイと距離とタイミングを掌握しテクニカルにそして華麗にノックダウンを奪うアスリートスタイルですが、相手が対策するためか、自身の勘、身体に衰えが出てきているのか、なかなかアジャストできない、逆に打ち終わりを狙われてダウン、または相当な被弾をしてしまう感じです。
今回のマレーも前回のチャベスJrも英国人連戦となったダーレン・ベイカー、マシュー・マックリンも戦績のよい強豪ではありますが、かなりオーソドックスでスピードも並、突出したものがない対戦者にみえますが、高いガード、重厚なプレッシャーの前に明らかにマルチネスは体力負けしています。
元々ウェルターあたりの選手でミドルでも強豪に勝ちまくってはきたが、スピードとテクニックで格の違いを見せてきた感じでやはり馬力では劣っているように見受けられる。
今回の試合はさらにガードを下げて、多彩なところをみせつけようとしていたが、堅いガードのマレーに効果的なヒットは少なく、ダメージでいえば負けていたような薄氷の勝利でした。8ラウンドには足腰が踏ん張れないようなダウンも食らってしまいました。
マルチネスのボクシングは昔の辰吉のように目と勘の良さ、体の柔軟さをフルに生かしたものなので、さすがに蓄積されたダメージと年齢に勝てないのではないだろうか?打ち終わりの対処、脚さばきなどに衰えを感じます。
相変わらず、動きは華麗で目を奪われるが、自身のヒットよりも打ち返されて被弾する、避けきれずボクシングが雑になる、辰吉が見せていた姿にかぶる部分が多くみられました。
その稀有なスタイルと実績、インパクトある試合などで今でも魅せる世界王者のトップレベルに君臨、評価している彼ですが、今のミドル級では
GGG=ピログ>マルチネス=クイリン
くらいではないだろうかと感じてしまいました。
テンポが遅いけど基本に忠実で屈強な英国トップと連戦しましたが、昨日クイリンと戦い才能差?で敗れたホープ、フェルナンド・ゲレロあたりの俊敏な黒人あたりとやったら苦戦しちゃうんじゃないかなぁなんて感じたりもしました。
やっぱりマルチネスは本来剛腕うなる本格ミドル級ではないような気がします。
そしてまたさすがに年齢を感じます。
英国やドイツあたりでの開催だったら結構危ない試合でした。
チャベスJrとの再戦で引退かなぁ。今回も結構引きずりそうなダメージ残しちゃいました。
その他
ジュダーVSガルシア
なんかもありました。
いつもと違い後半追い上げてあと一歩だったジュダーさんのようですが
この人はすっかりあと一歩届かない超速のベテランに成り下がっちゃったなぁ。
勢いにのる若きガルシアも強いんだろうけど・・・
惜しかったけど新旧交代を感じました。
カーンも危ない試合だったようで・・・このあたりも実力伯仲ですが、贔屓のマティセが全部なぎ倒して頂点極めてもらいたいです。