狼男が好きすぎて/レジス・プログレイス

WBSSの魅力は、既知の王者、元王者、トップランカーはもちろん、ジョーカーのような存在が大躍進しここから飛躍することです。本命不在のWBSSスーパーライト級戦線に置いて、既に優勝候補の一角という評価はされていますが、井上尚弥同様にモンスターかもしれない、そんな彼に注目してみます。

もう何度も書いているんですけどね。
元王者、テリー・フラナガンとの初戦はWBCダイアモンドベルトが掛かるそうです。
ラミレスがいるからね。

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レジス・プログレイス

WBCスーパーライト級暫定王者
22勝19KO

アマチュア87勝7敗

https://www.youtube.com/watch?v=H-LV72haHH4

ハイライトで十分強さが伝わりますが、この漫画のような試合で痺れてしまいました。

https://boxvideo.sports-web.net/world-boxing/9153

インドンゴ戦も漫画のようでした。

アマが長かったのか、もう29歳と油の乗り切った全盛期といえる年齢ですが、そのボクシングは若者のそれです。

初めて観た時から強く有望な選手としてマークしていましたが、こんなに足腰が強く踏み込んでいく選手には見えませんでした。待ち受けパンチャータイプかと勘違いしていました。アマでは国内トップレベルで地域王座を多数とっていますが、ロンドン五輪トライアルで負け、87勝7敗とありますが、確認できる直近の記録は5勝5敗です。

その中にはエロール・スペンスに14-4で敗れたものもありました。(これで五輪の夢破れたんだな)
その他、未だ無敗で活動休止っぽいルイス・オリバレス

http://boxrec.com/en/boxer/642601

には2戦2敗です。

このくらいのトップアマは米国にゴロゴロいます。しかし最近の試合は強い。やりたい放題、統一王者として君臨していたテレンス・クロフォードに負けないインパクトです。

プログレイス

私は対戦相手を研究しません。少しの動きを数分見るだけです。コーチが研究して私に教えてくれるからです。誰に対してもです。試合の中で相手に応じて何をすべきかを理解し、変えていきます。私にはパワーがあるし、殴れば相手を傷つける事がわかっていますが、最近はあまり強引に殴りすぎないようにしています。スピード重視で打たれないように心がけています。殴り倒せるのにそれを抑えるのは退屈です。コーチも退屈だろうといいます。倒すのは簡単だから。でもそこを抑えているのです。

ボディーパンチャーになると言うのもテーマです。今取り組んでいるところです。でも、ボディだろうが顔面だろうが私にはパワーがあるので、誰でも倒せるとおもう。

面白い話があります。チャーロ兄弟やオマール・ヘンリーを知っているでしょう。ある日彼らとスパーリングをしていました。ジャモール・チャーロとスパーリングをしていて、彼からボディにすごいアッパーカットをもらいました。悶絶しそうなボディです。ダウンしたかって?それとも意地で倒れなかった?実はリングに手をつけてしまいました。するとチャーロに残り30秒、ボコボコにやられた。それ以来、ボディの大切さがわかりました。

ジムでトレーニングしていないと退屈なのです。だからオフシーズンでもジムに行き毎日何かしらのトレーニングをしています。体重管理も常にしています。

ボクシングを、人生を楽しんでいます。トレーニングの本を読んだり、試合を見るのも好きです。それしかやることがないくらいです。家はボクシングだらけです。アマチュアでとったたくさんのトロフィーやオールタイムベストのボクサーのポスターで埋め尽くされています。

ロベルト・デュラン、ヘンリー・アームストロング、シュガー・レイ・ロビンソン、フロイド・メイウェザー・・・

私のヒーローはロベルト・デュランとマイク・タイソンです。

その他もっとたくさんのポスターを貼りたいです。

人生を楽しんでいるだけなのです。

ルーガールーというニックネームについて

マネージャーと父が考えたんだ。ほとんどのニックネームは既に誰かが使っていた。今のニックネームは最初はピンとこなかった。でも、ルイジアナの伝承に出てくるその名前は私に合っているのでしょう。そっくりだ。ルイジアナの沼地に現れる狼男、大足のモンスターです。きっと子供たちが怖がるでしょう。

一番大事なチャーロとのスパーリングの部分のニュアンスがよくわかりませんでした。

he hit me with a mean body shot, like a uppercut to the body. It took everything out of me! I didn’t fall ? I have a ego problem so I didn’t fall ? but I dropped my hands and he just whooped my ass real bad for the rest of the round. It was probably for 30 seconds. Ever since then, I was like, ‘Body shots, that’s where it’s at.’

数値より小柄に見えるし29歳と決して若くなく、アマの記録も驚異的ではないですが、最近の試合が漫画のように強烈なレジス・プログレイス、その黒人とも白人ともいえぬプエルトリカンみたいな風貌

小さいですが倒しっぷりからしてパワーも十分でしょう。
大きな相手にもガンガン前に出てプレッシャーをかけていきます。
足もあります。ボディワーク、ディフェンスも柔軟です。

井上尚弥と同様に漫画のようなパンチで勝ち上がっているプログレイスの今後に要注目です。試合が面白い。WBSSスーパーライト級は激戦です。しいて言えば大柄で完成度の高いジョシュ・テイラーかこのプログレイスが本命とみられていますが、その他の選手も底が知れず強力です。

その中で、漫画のまま、今の自信に満ち溢れたファイトのままこの男が優勝したら、ニューヒーローの誕生でしょう。リナレスやロマチェンコ、マイキーに追いつく王者になるでしょう。(今でも十分危険だが)

そして、独自路線のホセ・カルロス・ラミレスも強烈です。本来対戦資格のあったプログレイス、遠回りにはなりますが、名を上げてから統一戦に向かうのもいいでしょう。

応援してるのは来日してくれた、キリル・レリなんだけどね・・・

プログレイスのボクシングが面白すぎて。つい・・・

プログレイス

「ラミレスは私に勝つことはできない。素晴らしい王者だが、私は別のレベルにいる。ラミレスにもパワーがあるが私はもっとパワフルだ。彼は身体が開き気味で被弾する。私なら彼をストップできる。そうでなければレフリーがストップする。彼に私は打ち負かせない。

オロスコ戦は素晴らしくエキサイティングだったけど私ならオロスコをノックアウトしていただろう。3ラウンドにダウンを奪ったのに判定までいった。私ならストップしていた。

今、私はWBSSで歴史を作っている。それが終わったらニューオリンズで戦おう、ビッグイベントだ。」

直近の最大のライバルはジョシュ・テイラーだろう。
そしてトップランクのラミレス戦への道のりは(ボブ・アラムがいる限り)困難だろう。

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